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えいけん! -問題ばっかの私の映画撮影記!-  作者: コウ
第一章「えいけん分裂」
3/5

第3話「じゃあ始めよっか」

「えーとつまりどういうこと?」

「どうもこうも俺は初めから

やる気がないやつは、いなくなっていいと思ってた」

と前芝勝也君は言った。


あー前芝君ね。

この子も正直、めんどうくさいところがあるので

ちょっと近寄りがたい。

でも確か前芝君は、一年の時にある揉め事をきっかけに

口出しはしなかったはずだ。

それなのに、なぜ今になって..


「えーと俺以外にも

わかるように説明してくれない?

みんな混乱してると思うから」


鏑木君だけなく

座っている一、二年生達は頷いた。

私も例外なくうんうんと、頷く。


「いい加減にこの状況に見切りをつけたいと

俺はずっと思ってた。

ところが、どいつもこいつも対処すると口だけで

実際は何もしない。おかしいでしょ?」


痛いところをつかれて空気はどんどん気まずく

特に二年生は、居づらい空気だ。


「こんな感じで続けてたら、真面目なやつが

馬鹿を見るって話だろ?

だから分けるんだ。真面目にやりたい奴と、

そうでないやつで」


「なるほどな。でも部活を二分割って

 具体的にはどうするんだ?」


「簡単だ。これからアンケートを取るだけでいい」


「アンケート?」


「ああ、要は本気で映画を作りたい奴と、

 これまで通りの部活でいたいやつ」


なんだろう、物凄く嫌な予感しかしない。

地引君も舞川さんも何で何も言わないんだろ。


「..まあこれまで通りならもう部活に来なくてもいい。

むしろ、邪魔だし」


「ちょっと!そんな言い方ないでしょ!」


さすがにイラっときたのか一番前に座っていた

二年生の飯倉さやかさんが反論した。

あーめんどくさい者通しが、ぶつかってしまった。


「なら飯倉は今のままでいいのか?」


「それは..でもみんな色々事情あって

撮影できなかったわけだし..」


「そんなの言い訳だろ。つか、毎週忙しいってありえないでしょ?」


飯倉の反論に、嫌な笑みを浮かべながら返す前芝君。

もうこの状況のゴールは見えてきた。


「さーてもうこれ以上の説明はいいでしょ?」


「あ、あの!」



再び一年生組の方から、手が上がった。

先ほどの一年生だ。


「本気でやりたい人のほうって..具体的には何やるんですか?」


「何やるって決まってんじゃん、映画を作るんだよ。

脚本を作って、撮影して、編集して、他にも色んな映画祭や

上映会に積極的に参加するよ」


その言葉を聞いた途端、一年生がわぁと微笑んだ顔を見て

私は、恐怖、そして気持ち悪さを感じた。


だってこの子には、今までの部活でそういったことを

全く感じてないと思ったからだ。

映画研究会と思ってなかったのだ。


「要は当たり前のことをやるんだ、それだけ」


「はい!ありがとうございます!」


その返事が怖い。

やめて、今すぐこの状況終わりにして。



「さーてこの俺のやり方に反論あるやついる?」


周囲を見渡す前芝君に誰も反論しない。

一年生は何人かが下を向いて、何人かが期待の表情を浮かべ、

二年生は全員下を向いていた。



「支部長、副支部長、どう?」


「..俺は全員の意見を尊重するから

何も文句なければ構わん」


「俺も」


「私も」



おいおい、まじかよ。全員賛成はまずいって。

誰か言ってよ、ねえ。誰か。



「じゃあ分けることでけってーいと。

あ、じゃあ分けるにあたってもうひとつ。

これに対して反対のやつ、いればやめれば?

どーせ何も言わないけど本当は嫌なやつ、いんだろ?

ならここやめて違うとこいけば?

さっきも言ったけど邪魔だし」



言い方ってものを知らないのか、こいつは。

すでに二年生は葬式ムードどころではない。

恐らく怒りを覚えている二年生もいるだろうけど、

一番怒りをぶつけたいのはきっと

それに対して何も言い返せない自分なのだ。

飯塚さんもすでに涙目で悔しそうな表情を浮かべている。


ガタッ、ガタッ。


椅子から立ち上がる音が聞こえる。

一人、二人..数えることができない。

椅子から離れ、荷物を持って出ていく人が意味すること。

その意味は全員がわかっていた。







「じゃあ始めよっか、映画研究会の改革を」







うーん難しい。

さあて今後どうしていくかプロットを固めすか。

ネット小説初めてなので

やはり慣れないことや表現の仕方、句読点の使い方。

恐らく間違ってることはまだたくさんありますが

色んなことを勉強しつつ、書いていくことが

大事だと思ってますので

今後ともよろしくお願いします。

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