探偵物語~第八章異世界
第八章~学校の謎
私は、窃盗事件と殺人事件はひとまず忘れこの学校の謎を調べることにした
まず、この地域の学校について調べた
しかしこの地域には、昔から学校があった形跡はない
あの学校はなんなのか謎は深まるばかりだ
だが、興味をそそる記事が一つあった
その記事にはこう記されていた
この地域には、昔たくさんの子供に恵まれていた
しかし、その子供たちはある日から突然姿を消したという
警察にその話をしたが結局何もわからず捜査は終わった
それ以来、この地域には神隠しなどの噂が絶えなくなった
そのころ設立された学校は今もなお、先生だけで経営されている
政府は学校に経営をやめるように訴えているらしいが
なぜか、この学校をやめさせることはできないという
今その地域にはその学校と先生しかいないらしい
という内容だった
私が来ているこの場所はこの記事の場所なのだろうか
だが私の探偵事務所から20~30分車に揺られただけの
この場所にそんな噂があるわけがない
私はそんなことを考えながら横になっていた
突然視線を感じ起き上がり部屋の外を見たがそこには誰もいなかった
確かに誰かに見られていたそんな感じがしたのだが
私は依頼された日のことを思い出した
佐藤が私の探偵事務所に訪れ窃盗事件の依頼をした
その日はどんよりとした曇り空だった
私が依頼を受けるというと
佐藤は窃盗事件の事だけを調べてくださいねと私に言った
それから佐藤の車に揺られこの土地に着いた
鮮やかな青空だった
私は佐藤に紹介された宿に泊まることにした
佐藤は別れ際にお気をつけてと言って去って行った
私は今までこの不自然すぎる出来事に気づいていなかった
佐藤は私に窃盗事件を頼みに来たはずなのに
念押しに窃盗事件だけを調べてほしいと頼んできた
佐藤は、依頼した時点でほかの事件が起きることをわかっていたのかもしれない
そして、佐藤の車に乗る前は、曇り空だったが
車から降りたときは、雲一つない青空になっていた
私は全く何も考えていなかった
私は思い出したように時間を確認した
部屋の時計は十七時を指していた
自分の腕時計を見ると十五時ほかの時計を見ても全て時間が違う
私は日付を確認した
私がここに来た日から日付が変わっていない
もしかすると私は、異世界に迷い込んでしまったのかもしれない