探偵物語~第五章違和感
第五章違和感
私は田中が数学の先生を殺した
という仮説をもとに最近この地域で起こった
殺人事件を調べた
殺人事件はものがなくなった
前日に起こっていた
だが身元は不明になっていた
遺体は顔を液体で溶かされ
火事現場から出てきたという
その遺体が私は数学の先生だと思った
液体とは塩酸だろう
私は田中に話を聞くべく学校へ向かった
今日田中は学校へ来なかったという
私は違和感を感じ始めた
私は依頼を頼まれたあの日から
毎日学校に来ているが生徒と一度もあっていない
初めは土日でいなかったと言うことで
納得していた
だがあれからもう5日たつ
夏休みでもなければ冬休みでもない
捜査に夢中になっていて気づかなかったが
明らかにおかしいことだ
私は一度帰ろうとしたがすぐに
引き戻し確認した
ここの先生は一度も私にそんな話はしなかった
生徒がいないなら一番最初に話すはずだ
ここの学校事態がおかしい
私は先生たちにはばれないように
学校を回った
生徒の絵などが貼ってある廊下
いたって普通の学校のように感じる
だがどれも20数年前に描かれた絵だった
その事に今まで気づかなかった
私は依頼を受けてここへやって来た
だがここへ来て以来その依頼主とは会っていない
てっきり学校関係者だと思っていたが
違うようなのだ
すべてが私をここへ来させるための仕掛けだったのか
なぜそんなことをしたのか
この学校はなんなのか
ここでなにがあったのか
不思議なことがありすぎる
一からの振り出しになってしまった
ここは確実に危ない
なぜかそれだけはわかった
つづく