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探偵物語~第四章ひとつの仮説

第四章ひとつの仮説


私の仮説ではこれは窃盗事件ではなく

殺人事件でものがなくなったと考えた


なぜならただの窃盗事件では

おかしな点が多すぎる

ただの窃盗事件だったならばお金になるものを

奪うはずだ

しかしとられたものを詳しく聞くと

奪われたのはお金には

あまり関係がないものであった


最初の須藤がなくなったといった

絵は生徒が書いたものだった、

とうていお金にはならないだろう


数学室で奪われたのは正確には何かわからないが

他の先生に聞いたところいなくなった先生の

私物だと言っていた

なぜかというと他の数学の先生でも

なくなったものが何か分からなかったというのだ

だが仲のいい人でもその先生のなくなったものは

分からなかったといった


理科室でとられたものは

実験で使う塩酸やメタノールだった


それぞれの先生たちは自分とは全く関係ない物を

報告して混乱したが

そこには意味がないのかも知れない


塩酸やメタノールを使えば人を殺せる

仲のいい先生でもわからないような物を

仲の悪かった田中がいちはやく気づいた

明らかにおかしい


私は田中がなんらかの原因で数学の先生を

殺したのではないか

だとすれば数学室で奪われた物に答えがある

すべて田中が行ったと考えれば

理科室と数学室のなくなったものは

田中が盗んだと言っていいだろう


私は田中を犯人だと決めつけ仮説を進めていたが

ひとつ引っ掛かるとこがある


音楽室で盗まれた絵はなんの意味があるのか

はたまたただなくなってしまっただけで

特に意味はないのか


そのとき私は真実に近づいている

そう思っていた


だが私はまだ何も知らなかったのだ

この学校の本当の闇を

つづく


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