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終戦協定


サイクロプスの1件からうちはモンスターを倒す気になれず宿に籠っていた…

数日後…

「勇者よ…大丈夫か?」

「大丈夫じゃないよ…魔物倒せなくなっちゃったじゃないか…」

「そうか…すまんの…」

「それと、部屋に直接飛んでくるな!」

「痛たた!魔王の顔を掴むなと言うに!」

クワッ

「お主は縛っておかねばゆっくり話も出来ん…」

魔王は勇者を後ろ手で縛る。

「縛るな!」

「ダンジョンに知性の無い野良モンスターを放しておく。ボスは…ワシがなるか…」

「もしかして魔王も死にたい訳じゃないよね?」

「ワシは剣で刺された位では死なん」

「そっか…」

「今日からダンジョンを解放しておくから来るのだぞ?」

「わかったよ」

魔王は消えていった…

「おーい魔王!固まったまま置いてくなー!」

頭の中に声が聞こえる

「忘れておったわグワッハッハ」

やっと動けるようになった。

「それと縄解いて行け!」

今度は反応が無い…

「くっそー魔王め!手首だけなら解いてやるんだから!」

手首を揉み合わせる…

「意外と解けないもんだねぇ…」

力を入れたり抜いたり身体を捩ったり色々して緩めようと頑張る。小一時間手首を揉み合わせていると…

「やっと抜けた!」

縛りからは抜けられたが加擦痕がはっきり残ってしまった。

「手首が擦り傷で真っ赤じゃない!変態魔王!」

ポーションで手首を治すとダンジョンへ向かう。

雑魚モンスターを倒してボス部屋に到着する。

魔王と奇面導師が居る。

「よく来たな。そこの命の泉で完全回復するといい」

美羽が落とされた固まるプールは噴水に改装されていた。

「サービス良いね♪」

美羽はコップをストレージから出し泉の水を飲む。完全回復した美羽は剣を構えて魔王と向き合う。

「勇者よ世界の半分をやろう…」

「それって「はい」って言ったらダメなやつだよね?ボタン連打してたら夜の国貰っちゃうやつだよね?それとも世界の半分って書いた建物に閉じ込める気?騙されないからね!」

「違うわ!お主人間の王にならぬか?」

「へ?」

「元々先代魔王が人間の襲撃に困ってワシを召喚したのだが…」

「え?魔王って召喚者なんだ?もしかして人間?」

「うむ…ワシは元人間だ…」

魔王は変身を解き人間の姿に戻る…

「えー!!!お兄ちゃん!?」

(お兄ちゃんが魔王だったらうちを縛るのもわかる…うちが小さい時悪戯したお仕置って縛られてくすぐられたりしてたから…)

魔王は人間が魔物の国に攻め込んで来ること。魔王軍は人間界に侵攻はしない事。そこら辺に居る魔物は野良魔物と魔物の国を追われた犯罪者なのでうちが倒しても問題無かった事。

作戦行動でメダリスト王国に侵入している魔王軍は関係無い人物は襲わない事。ダンジョンは強い野良魔物が湧くので外へ出ないように魔王軍で管理している事等教えてくれた。

「あれ?アラクネって森に居たけど犯罪者だったの?」

「アラクネは子供とピクニックしておったらお主が子蜘蛛を倒してしまったので襲いかかったのじゃな…アラクネは気が短いからのぉ…困ったものじゃ」

「マジか…うちのせいだったんだ…」

「再度聞くぞ?勇者よ世界の半分をやろう…」

(完全に人間が悪いじゃない…)

「はい!はいだよお兄ちゃん!」

「ではメダリスト城を制圧しに行くか…」

「行くかってそんな簡単に…」

「勇者と魔王が手を組めば城の一つや二つ容易いわ」

魔王はうちの手を持つと転移魔法を使った。一瞬で視界が変わり王の間に変わる。

「貴様ら何処から!?勇者と…」

「わしは魔王じゃ」

急に現れたうちらを見て王様が驚いて叫ぶ。

「なんと勇者裏切ったのか!?」

大臣もうちと魔王が一緒だった事に驚いているみたい。騒ぎを聞きつけた騎士達が現れたが王の目の前に居る魔王とうちを遠目に見ているだけで手を出せずにいた。

「魔王と勇者は終戦協定を結んだ。魔王は魔物の国を治め勇者は人間の国を治める。不満のあるものは勇者と魔王が徹底排除する!」

騎士達に動揺が走ったがうちと魔王を攻撃する気配はないみたい。

「何を勝手な事を言っておるのだ!ワシは王の座を渡す気はないぞ!」

「渡さなければ排除するだけじゃ」

魔王は大きな炎を手の前に出現させて王様の方へ突き出す。

「待ってくれ!命だけは…」

命乞いする大臣。

「大臣貴様ワシを守らんか!」

「ふむ…大臣とやら命は助けてやるから下がるがよい」

大臣は転がるように部屋から出て行く。

「騎士共魔王を倒せば大臣にしてやる!誰か!ワシを助けろ!」

騎士達に動きは無い。魔王の炎が王様の髪を焦がしはじめると…

「わかった!王を勇者に譲る!ワシはまだ死にとうない!」

「では宣言をして王冠を勇者に渡すのじゃ」

「メダリスト国国王ノート・メダリストは王位を勇者ミューに譲り渡す事を宣言する」

王様は震える手でうちの頭に王冠を乗せた。

「前国王殿は魔物の国に何度も攻め入った戦犯である。勇者王ミューどうする?」

「えっと…こう言う時ってとりあえず牢屋に入ってもらうとかかな?」

美羽が言うと騎士達は迷わず前国王を捕らえて引き摺っていく。

「貴様らもグルであったか!一族浪党死刑にしてやるわ!」

騒ぎながら引き摺られていく国王。

「終わったな…」

王の間にはうちと魔王だけが残されていた。

「うん…お兄ちゃんうちが召喚された時まだ召喚されてなかったよね?なんで魔王やってんの?」

「ワシは10年前から魔王だ…美羽が誘拐された1年後に召喚されたのだが…わからぬ」

「そーいえば誘拐されたんだ…忘れてたよ…」

2人は思い出話をたっぷりとした。

後日…

うちは勇者王として王城に住んでいる。

国王や大臣等魔物の国へ侵攻を命令していた人達は他にも汚職が沢山あり一生牢屋から出られないだろう。メダリスト王国は海野王国に改名され通称魔物の国は魔国という正式な国となる。そしてこの2国は友好国として交流する事になった。


「美羽縛らせろー」

「やめてよお兄ちゃん!奥さん居るんでしょ?」

「ワシの妻はお主が倒してしまったからな…奇面導師は常に縛ったままだしの…」

「うちお兄ちゃんの奥さん殺しちゃったんだ…」

「死んではおらぬ。魔石を回収したので復活しておるのだが…まだ産まれたての赤ん坊なのだ…後2~3年は縛れん」

「幼児を縛ろうとすんな!お兄ちゃんの変態!でも復活してて良かった…」

「美羽だって3歳頃から縛っておったのに…」

「そういえば…やっぱお兄ちゃん変態だよ!」

「と言う訳で責任取って縛らせるのじゃ」

「と言う訳じゃないでしょ!縛るなー!」

美羽は蔵摩に縛られる日々が当分続くのであった。


HAPPY END


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