1.神々の反乱
1.神々の反乱
この世界には神は居ない!!
神という者が居るならば、こんなくだらない世界になんてなっていないハズだ。
一見平和に見える世界でも殺人、人身売買、戦争が至る所で起こっている。
家庭内暴力
DV
レイプ
いじめ
俺から言わせれば、この世界は狂っている。
神なんて者は居ない!!
居るとすれば・・こんな世界を平気で作れるとしたら、それは悪魔しかいないだろう。
神が居るならば、平和で皆が幸せに暮らしている世界にどうしてなっていないんだ?
そんな俺でも夢は見るんだ!!
俺の趣味はフィギア
今作っているのは
金色のサラサラの長い髪をした背中に白い羽を生やし真っ白なドレスを纏った女神様
『おお~人生最高の出来だぜ!!』
こんな女神様が嫁に欲しい~~~~!!
そして女神様とえっちがした~~~~い!!
神様なんて信じていない俺だが、それくらいの夢を見ても良いじゃないか!!
そんな俺は
矢切 零 15歳 今年高校受験で都立品川高校に受かって4月から通う殊になっている。
今は春休み中でのんびりと趣味のフィギアを作って、今できた所だ。
我ながら素晴らしい出来だと自分を褒めてやりたい気分だぜ。
真っ白なドレスから除く真っ白な足
ガーターベルトに真っ白なストッキング
ちらりと見える真っ白な下着がエロっぽい
『芸術は爆発だ~~!!』
そんなエロい女神様のフィギアを見ていると気分が高揚していてもたってもいられなくなる。
『出来るならばこのフィギアの下着を脱がしてしまいたい!!』
そんな欲求を抑えられなくなってくる俺
いかん!!
いかん!!
女神様にそんな不純な事はダメだ!!
気分を切り替えなければ!!
そう思い
そうだ!!
気晴らしにコンビニにでも行ってエロ本でも見て気持ちを切り替えよう!!
我ながら情けない発想だ・・・
とも思いながらマンションのドアを開け、エレベータにった乗り込むのだった。
俺の住んでいるマンションは
品川駅から少し川沿いに立つ
『セルジュ』
という41階建てのマンションの31階310号室に住んでいる。
父親は 矢切 信二 47歳
母親が 矢切 舞 47歳
同じ東京銀行 の同期で新入社員歓迎会で母親を見初めた父親がお持ち帰りしてホールインワン
その時出来た長男長男が 矢切 零士 23歳
現在、父親と母親の働いている東京銀行に今年めでたく入社決定して東京銀行の社宅に引っ越してしまった為に現在は両親と俺だけがこのマンションに住んでいる。
父親と同じように新入社員歓迎会で
高層マンションは東京を一望できるし景色は素晴らしいが、地震の時は流石に怖い。
俺個人としては一戸建ての地面にガシッと建てられた家の方が好きだ。
エレベータで可愛い女子高生と一緒になる定番のイベントもなく俺はマンションのエントランスから外に出てコンビニに向かう。
何となくコンビニに向かってしまうのは現代人の哀しいサガ?
なんても思ってしまうが無視だ無視!!
人通りの多い並木道となった歩道を歩きながら人間観察をする俺
やっぱさ~探すのは俺がフィギアで作ったような女神様!!
そんな偶然なんて有るハズ無いのに!!
なんて思いながらも探してしまうのは思春期を迎えた男の悲しい性
前方の左右を理想の女の子を探しながら・・
いたよ!!
金色のサラサラの長い髪が風に靡き
大きな青い瞳
つんとでた鼻
そしてピンク色の小さな唇
俺が探し求めていた正しく女神様!!
めちゃめちゃ可愛い~~
『探せば居るもんだよ~~』
そう思った瞬間、その女の子の頭上に広がる黒い渦を発見!!
一瞬で寒気が!!
何か解らないけど!!
『あれはヤバい物!!』
俺はそれを見た瞬間一気に走り出し
「伏せろ!!」
そう叫んでその少女の頭上にジャンプ!!
普通は人間の出来るジャンプなんて数メートルのハズ!!
だが!!
ジャンプした瞬間俺は少女の頭上5メートル上空に発生した黒い渦の中に手を俺は突っ込んでいた!!
あり得ない状況
しかし!!
次の瞬間
『バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリーーー』
俺の全身を雷撃を伴った無数の光矢が俺の体を焼き切り、悲鳴を上げる間もなくこの世から蒸発させた。
一瞬で切り替わる景色
次に目を開けて見た物は真っ白な何もない空間だった。
その真っ白な空間に
俺の作ったフィギアの姿そのままに等身大となった女神様の姿が突然に現れ
「私を救っていただいてありがとうございます。
申し上げにくいのですが、私を救っていただいた貴方はあの地球の世界から消滅してしまいました。
なので貴方の元居た世界に帰る事は出来ません。
なので私の権限で私が管理する他の世界に転生させてあげましょう。
私を助けてくれたお礼になんでも一つ望みを叶えてあげましょう。
何か望みは有りますか?」
俺の理想の姿を下女神様が突然俺に語り掛けて来てびっくり。
『やっぱりあれは現実だったのか?じゃ~俺は死んでしまった?』
一瞬俺はこの状況にパニック
しょうがないっか・・
自分が走って彼女を庇った?結果だもんな・・
諦めるか
そう思った途端
まぁこんな絶世の美女を救えたのならば良かったんじゃね?
なんて結構さばさばした気分
『なんでも一つ望みを叶えてくれるか~~』
お金じゃ直ぐに無くなっちゃったら終わりだし・・・
何が良いか?
色んな事がしたいしな~~
そうだ!!
「じゃ~自分が頭に描いた魔法を自由に作ってその魔法を行使出来るようにして欲しいです」
と俺が言うと
「そんな簡単な事で良いのですか?」
と逆に突っ込まれてしまった。
突っ込んでくる女神様の表情ってマジ可愛いぞ!!
俺はドギマギしながらも
「ハイ!!それでお願いします!!」
とはっきりと宣言!!
『出来るならば魔法が使える世界に生まれたい!!ならばべが居は一つだ!!その願いで良い!!』
「では、そのように致しましょう」
そう言って女神様は俺に手を翳すと!!
キラキラとした光に俺の全身が包まれた
何か体の中から力が漲って来る!!
女神様はそんな俺に
「では良い旅をお祈りしています」
そう言った瞬間俺の体は光に包まれてゆく。
『おお~此れが異世界転生か?』
俺は一瞬感動してしまう。
そんな時、女神様の体の後ろに人影が!!
それは徐々に人間の形に!!
長く白いひげを生やした白髪の爺さん姿にそれは形を変え、その爺さんの手には白銀に眩しく輝く日本刀が握られ
「女神アルテナ~~お前の神格、我がもらい受ける!!次期主神の座はこの俺だ~~ワハハハハァ~~」
白髪の老人は声高らかに神刀をアルテナ目掛け振り下ろそうとしていた。
つづく・・・・