3/177
日誌を出しに行くのだけれども
なんとかそれらしい言葉で日誌を埋めることができた。前回はそのまま帰ろうと思って鞄をもって職員室に行ったら「そのまま帰る気か?」と怒られた挙げ句に書き直しさせられたんだった。そういえば前回も一緒に当番だった男子は先に帰っちゃったんだったな。あれは竹田じゃなかったよね。…誰だったっけ?えーと…、思い出せないけどまぁいいや。早く日誌を出して帰ろう。彩音はそんな風に考えて職員室へと向かった。
足取りは重い。
職員室に入るのって、なんだか億劫に感じる。決して悪いことした訳じゃないのに、なんだか全員から見張られている気分がする。