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信号って待ってると長い
「ありがとう。」
彩音はそういって、差し出された片岡の手のひらからキーホルダーを受け取った。そして、信号が青色に変わらるのを待ち遠しく感じていた。いつもならば長くても十秒くらいのはずなのに、前を走っていく車、反対側の歩道を歩く人のスピードがやけに遅く感じられ、信号の色は永遠に変わらないのではないかとさえ彩音には思われており、嫌な焦りさえ感じ始めていた。
片岡はそんな彩音の不穏な表情を見ていたのだろうか。二人とも口をつぐんだままだった。
「ありがとう。」
彩音はそういって、差し出された片岡の手のひらからキーホルダーを受け取った。そして、信号が青色に変わらるのを待ち遠しく感じていた。いつもならば長くても十秒くらいのはずなのに、前を走っていく車、反対側の歩道を歩く人のスピードがやけに遅く感じられ、信号の色は永遠に変わらないのではないかとさえ彩音には思われており、嫌な焦りさえ感じ始めていた。
片岡はそんな彩音の不穏な表情を見ていたのだろうか。二人とも口をつぐんだままだった。
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