14/177
片岡との会話が始まる
朝礼はすぐに終わった。コーセーがなにを言ってたかなんて、彩音はまったく聞いていなかった。
「小山、片岡が呼んでって。」
彩音が里中の方を振り向くと、教室の後ろの入り口から見える廊下の向こう側に片岡さんが待っているのが見えた
「朝礼始まる前にも来てたよ。」
「ふうん。」
彩音は早速に片岡の方へ向って歩き始めた。昨日のこと、片岡はどこまで見てたんだろうなんて考えながら。そして、片岡の目の前に向かい合うように立ちふさがった。
「小山さん、だよね?」