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無意識ってことか
彩音は人気のなくなったテニスコートの生け垣の周辺でネコを探し続けた。ガサゴソ音がするのに姿が見えない。鳴き声はさっき一度聞いたきりだった。小さな生け垣だけど、分けて入る気がしなかったのは、先日の理科室と校門伝いの塀の間でのように、トンネルのような穴のようなあれにまた落ちてしまうんじゃないかという不安があった。それこそ生け垣の茂みの方が、穴が空いてたって不思議がないと、彩音の遠い記憶が注意を喚起していた。
彩音は人気のなくなったテニスコートの生け垣の周辺でネコを探し続けた。ガサゴソ音がするのに姿が見えない。鳴き声はさっき一度聞いたきりだった。小さな生け垣だけど、分けて入る気がしなかったのは、先日の理科室と校門伝いの塀の間でのように、トンネルのような穴のようなあれにまた落ちてしまうんじゃないかという不安があった。それこそ生け垣の茂みの方が、穴が空いてたって不思議がないと、彩音の遠い記憶が注意を喚起していた。
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