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ネコねぇ、
でもなんだか、生け垣の中でなにかが動く音がする。彩音は辺りを見回し、生け垣をつついて、掻き分けてみたりする。しかたなく「ねこ〜」と呼んでみたら、「ニャア」という声が聞こえた。姿はまだ見えない。
「小山さん?」
不意に名前を呼ばれて振り向くと、そこにはやっぱりテニスコートといえば吉永さん。
「どうかした?」
「あ、えーと…、ネコ探してて。」
「ネコ?」
「うん。」
「コートの近くでネコなんて見たことないけど。」
「でもさっき…、鳴き声を…。」
でもなんだか、生け垣の中でなにかが動く音がする。彩音は辺りを見回し、生け垣をつついて、掻き分けてみたりする。しかたなく「ねこ〜」と呼んでみたら、「ニャア」という声が聞こえた。姿はまだ見えない。
「小山さん?」
不意に名前を呼ばれて振り向くと、そこにはやっぱりテニスコートといえば吉永さん。
「どうかした?」
「あ、えーと…、ネコ探してて。」
「ネコ?」
「うん。」
「コートの近くでネコなんて見たことないけど。」
「でもさっき…、鳴き声を…。」
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