表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/177

そして、落下

猫はどんどんと突き進んで行く。彩音はその後を追っていく。

ふと、辺りはすっかり暗くなっていることに気づき、目の前の猫だけが見えていることに気づく。彩音は不安にかられて立ち止まる。猫も歩みを止める。


「ねぇ…」


彩音がそう言った瞬間、猫は顔だけを振り向かせた。その左目は緑、右目は橙に強い光を放った。かと思うと、彩音は堕ちて行った。


「キャーッ!」


声を出しているつもりになっている。周りはなにも見えない。まさに急転直下というのだろうか、まっすぐに、足元からサーっとかなり速いスピードで自分が落ちていっているのが彩音には分かる。鞄はどうしたとか、スカートがどうのとかじゃなくて、ただただまっすぐ下に落ちていっているのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ