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詐欺師の詐欺師の詐欺師  作者: 多分きっと恐らくメイビーパーハプス
2/2

お互いの本音

まだ寒いですね、、手がかじかむ

夜の街にカランコロンと音が鳴る、男は少し薄暗い、しかし相手の顔話はっきりとわかるくらいの店内をまっすぐに歩いていく、

この店はビルの地下にあり階段を降りた先の重厚そうな木製扉の先に広がっている。

男の足取りに迷いはなく5つあるカウンター席の真ん中に座る、どうやら常連のようだ。

向かいのカウンター内ではいかにもなマスターが沢山の酒が飾られた棚の前でコップを磨いていた。


「なぁなぁ聞いてよ東郷さん、初めてまだ3年なのに4人目だぜ!しかも次の相手は女社長だこれは合計額2000万超えるかもだ!」

男はとても上機嫌だ、それもそうだろう男は先ほどある女社長と付き合うことが決まった、それは結婚詐欺師としては5割ほど成功したようなものだ、そうこの男は加賀 康太だ。


「そうか、お前はまた純粋な女性から結婚資金と題して金を奪うのか」


「はっ東郷さんが紹介した悪女なんだろよく言うぜ!」


「俺はある人から、お前が詐欺にかけても心が痛まないであろう女性としか聞いていないから、あっても無い人のことなんかわからないよ」


ふふっとマスターが微笑しながら言った。康太もつられて笑っている、まぁ最初から上機嫌だから表情は変わっていないが。


「でさでさ、あの女『私達付き合ってるのよねなら下の名前で呼び合わない?』だってさ、あんな美人が顔赤くしてさぁ…ククク「明日香さん」って笑顔付きで言ったら『こ、康太さん、いや…くん』って完璧に俺にホの字じゃねぇか!」


「はぁ…お前は酒もまだ入って無いのに楽しそうで何よりだよ」


「なら入れてくれよとびきりの奴をぉ東郷さ〜ん」


と少しおちゃらけたようなしかし嫌悪感を抱かせない声でわめき、そのままグデっとカウンターにもたれかかった。


「この仕事、副業OK、特別ボーナスあり、時間給良いんだけど疲れるんだよね〜」


と今度は疲れ声で呟いた。

ここで言う特別ボーナスはプレゼントや食事代の事だ。


「ん?でもお前はあげたり奢る側になることもあるんだろ?」


「まぁーそこは僕のベビーフェイスと話術、今までの相手が僕より金持ちってことで、プレゼントはあるけど奢ったことないよ」


「恐ろし位くらいの手腕だな……まぁここまで話しといて言うのはなんだがあまり大きな声でその話をするなよ、他のお客もいる」


「知ってるよ…あの奥のテーブル席のじいさんだろ?いっつもニコニコちびちびコーヒー飲んでるじいさんじゃないか大丈夫さ」


「油断は禁物だぞ警察関係者だったらお前はどうするつもりだ」


「えぇーならもうとっくの昔に捕まってるよ、だってこの手の話1度や2度じゃないじゃん」


それに、と康太は老人が座ってるテーブル席まで行き、

「ねぇねぇおじいさん俺詐欺師なの23でもう就職してるんだよ凄くない?」

「お前っっ!」


と焦るマスターとは対照的ににこやかに話しかける。

すると老人はゆっくりと康太を見て顔のシワを深め笑顔で


「あぁ~~おにいーーさんは、もぉう就職してるのかぁいーーー偉いなぁーー」

と何ともおっとりとした返事をした。


「ほら、プラスボケと難聴だそんな大事にはならないと思うな」

と康太は笑っている。


「………はぁ……」

とマスターは諦めたように少々値の張る酒を氷と一緒にグラスに入れ、まぁ祝い酒だ奢ってやると言って力なく笑い康太はやったぜ!とはしゃいでいた。






★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


女は会社のビルから少し離れた所にあるカフェに来ていた、アンティーク調の店内には窓際と厨房にカウンター席それ以外に幾つかのテーブル席があり、窓際から入る日光が穏やかに店内を照らしている。


「あ!折月さん今日もまたいつものフレンドコーヒーっすか?」


「ええお願い、ここのところ休みなしで働いていてすっごく疲れてるの…ここのコーヒーは本当に癒しなの……」

奥に厨房が見えるカウンター席に座った折月明日香は「フゥ…」とため息をつきながら、大学生らしき茶髪に染めたアルバイトに話しかける。


「うわぁ〜マジっすか自分は土日月の三連休何でこの3日間バイト入ってますけど、女社長って大変すね休日も無いなんて……」


「あっいや本業の方は納期に間に合ってちゃんと広告のデザインは仕上げたの、忙しいのは副業の方ねまぁ上手くいっているんだけど」

ふふっと女は嬉しそうに笑っている。

「社長で兼業しかもうまくいってるとか、かっけぇぇぇぇ……そんな台詞言ってみたいっす、これぞ出来る女!って感じっすね、やぁーさすが伊達に女手一つで会社経営してるだけはありますね!」


「女手一つって…それ使い方合ってるのかしら?それになんかお母さんみたいじゃ無い……まだ私23よ」


「うぇ!?マジっすか自分のまだ2個上じゃないですか!!大人っぽいんで全然きずかなかったっす…」

バイトの女子大生はポカーンと口を開けて驚いている。


「ふふ…よく同級生にも言われたわ大人っぽいって、仕事とか受けるときに年齢言うととても驚かれるわ、最近はもう驚く顔が楽しみになってきたくらいよ。」


「23で女社長っすかぁ…自分は就活もまだで………あと2年で社長とか信じられないっす…てかどうやってそこまで行ったんすか?結構有名なネット広告とかも折月さんの会社がデザインしてましたよね…」


「専門学校出でね、会社は出資金を友達とかのツテとかで頑張って集めてね、本当に最初はマンションの1室みたいな感じだったの2年でほんと大きくなったのよ」

ほらあそこよ、と 窓際から見える3〜4階建はありそうなビルを指差す。


「マジもんの敏腕女社長じゃ無いっすか……成功者って感じですね」


「そんな大それたものじゃないわよ、運が良かっただけ…会社を作ってからの」

ふふっと穏やかに明日香は微笑んだ、おーいと厨房から声がかかり「あっコーヒー出来たみたいっす」とアルバイトの女子大生が歩いて行く、その時には明日香の頭はすでに副業、つまり次はどんな手を使ってあの男を攻略するかに移っていた。


(うーん、名前呼びがあそこまで効果的面だとは思わなかったわ、本当嬉しそうに笑ってたわね…これは時間の問題かしら?あの男が何故かすごい大金を持ってるのは把握済み、23の男には過ぎたお金だし私が有効活用してあげるわ)


そこへ、「はーい、コーヒーっす〜」と店員がブレンドコーヒーを運んできて考え込んでる明日香を見て「どうかしたっすか?」と覗き込んでくる。


「あぁ…いや、昨日同い年の彼氏ができてね名前呼びまで行ったんだけど、どうすればもっと仲良くなれるかな〜と思って」


「…折月さん落とすってどんな御曹司っすか…てか彼氏出来たんすね……もう日の打ち所がねぇっすよ…」

もはや引きつってるような表情で店員は話している。


「そんな、普通の人よタレ目で笑顔が似合う男の人笑顔が可愛いのよ、それに、これもたまたま上手く行っただけよ」


「あぁ〜分かるっす。何つーか……【にへら】って笑う感じって言うんすかね…あっ悪い意味じゃないですよ、自分の初恋の人もそんな感じだったっすから…何となく分かるっす。」

えへへっと恥ずかしそうに店員は笑う。


「へぇー!そうなの、ならそういう感じの人が何が好きそーとかわからない?」


「んーとっすねぇ…共通してるとこなら………そういう感じの男の人なら可愛いとか言われ慣れてると思うんでかっこいいーとか男として意識してますよー!みたいな感じで接してみたら…って駄目っすねありきたりな回答っす…」


「いいえ、そんな参考になったわ」


「んーあっお好み焼きとか好きっす!」


「いや!それは多分ただのあなたの初恋の人の好みよね!?」


「ビンゴっすー!」


「もう……ふふ、今度彼お好み焼き誘ってみるわ」


そして2人は笑いながら話しに花を咲かせ仕事と休憩を過ごしていった。

やぁー三千字ちょいだーほんと本文亀の歩みで困りますわ………次は5000字とか行きたいですよ

まぁ焼きそば食って体力回復してきたんでそろそろ外走ってきますー目指せ3キロ走


まぁパジャマなんで着替えなきゃいけないしめんどくなってきたんでまだあとがき書いてるからってのを免罪符にしてゆったりしましょう、本当に運動しなきゃなーとは思うんですけど3日坊主が酷くて酷くて筋トレもランニングもあることの練習もダメダメなんすよねー。

あぁ時間吹っ飛ばしてその間に別の自分がやってくれないですかね〜〜まぁそんな事したら物語だったら吹っ飛ばした時間の間の自分とかに体乗っ取られちゃうみたいなテンプレ待ってそうで怖いですけどね、あぁそろそろはしってきまづぅぅぅぅ

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