デブは睡眠中
デブの食事マナーメモ その6
食事が終わった際は食材達に感謝の意としてこう言おう。
ゴチになりま~す。
「と言うことがあったんです!」
そう軽々しく言うティアに病院でベッドに包帯グルグル巻きのフェシリーが拳を降り下ろした。
「馬鹿モン!そんな出来事軽々しく言うな!!」
「でも本当なんですよ~」
「大体なんで来たのが奴等なのだ。普通もっと雑魚を寄越せば良いのに。これでは私が只のやられ役ではないか!?」
「まあそれはいいんだよロリ婆さん」
「は?ふざけんな!!婆さん言うな!まだ40だぞ!?てか少年か」
「俺もずっと思ってたんだが俺は18だぞ?少年と言うのはどうなんだ?」
「は?何言っとるんだか。私から見たら貴様なぞ。ションベン臭いクソガキだわ!」
「言ったなババア!!」
「もはやロリもない!?」
そんな下らない話をしていると病室の扉が開きそこからマリナが出てきた。
マリナの顔は事件前より顔の隈が酷くなっていた。
手の震えは今でも止まっておらず体はフラフラしていた。
「シスターさん!貴方はまだ寝てないといけない!!」
「いえでも...」
「いえ!マリナ様!!私のせいでこんな風になってしまったのに駄目ですよ!!」
「大丈夫です。ティア貴方の為ならあたしは...」
「コレ!マリナよ!!大概にするのだ。今は貴様のような使えない廃人に出られたって迷惑だと言うのが分からんのか」
フェシリーからキツい言葉が飛んだ。
しかし今のマリナに必要なのは敢えてココで突き放す事が優しさだと全員が分かっていた。
実際そうなのだ。
万が一、無理が生じて倒れられてもティア達の指揮が下がるだけだ。
それなら始めから寝てもらった方が彼女達も安心できる。
なのでココではこの言葉がきっと正解なのだ。
「安心せい!今回は、しくじったが私は次は負けんぞ!それにマリナよ貴様もその心のキズを乗り越えたら来い!私たちはそこで待っとる!」
「貴様もって...もしかして!?」
「ああそうだぞ?マリナ私もかつて奴にあのナイフで切られたぞ。」
「しかも1つや2つじゃ無かったぞ!体中切り刻まれたな~。」
「あれを体中に!?」
「ああ。だけどな乗り越えてやったぞ!滅茶苦茶大変だったんだからな!思い出すだけで腹が立つ!!」
「フェシリー師匠はやっぱり強いんですね...。」
「まあ乗り越えるのに一年ぐらいかかったがな。お前も奴との記憶が恐怖から怒りに変わったときは共に戦おうぞ?」
「...はい!師匠!!」
涙を流しながらフェシリーに抱きつくマリナを見てティアとフェシリーはお互いに見つめ合い笑顔を見せた。
「ハハハ。これこれやめよマリナよ!」
「ハハハ...やめろ...貴様の駄肉が当たってるから止めろと言ってるだろォォォォがァァァ!!!」
「師匠!?」
「ハハハ。シスターさんらしいや」
「フフフ。ですね」
ティアとダイヤは病室を出て歩いていた。
そのまま喋りながら病院の外に出た。
「そういえばなんですがダイヤ君は、これからどうするんですか?」
「俺か?俺は強くなりたい。実はなフェシリーから強い人を紹介してもらってな?その人の元で修行することになった。」
「って事はつまり...」
「ああ。いつも通りお別れだ。」
「そうですか。」
「な~に!心配するな!!また会えるからさ!」
そう言ってティアの手を強く握った。
「今度はお前が怖い思いをしないように強くなって帰ってくるよ!!」
「それはいつなんですか!?」
「分からない。だけどそんなに長くはならないだろ!!だから安心しな。」
「はい!」
修羅とは...何だ?