合格
念話は[ ]
口で発する言葉は「 」で表しています。
どれくらい走っただろうか?
ドラゴンの言った通り、小さな家が見えてきた
[やっと着いたか、待ちくたびれたZE!]
やはり尻尾は途中で捨てるべきだったかな
家に近づくと扉が自動で開く
「お待ちしておりました」
この声どっかで聞いたな...あ、神様だ
「覚えていましたか」
中には古い家具が散乱しており、部屋の中心の椅子には神様が座っていた。とても神々しい女神様って感じだ
なぜ貴方がここに?
「実は私、最初から今までずっと貴方を監視していました。理由は、そうですね...審査とでも言いましょうか。まずはじめに、私は主に生物の転生を仕事としています。ですが基本、転生する者にいちいちお話ししたりしません。お話しするのは私が気に入った者、もしくは、こちらの都合で転生してもらう人だけです。」
私は後者?
「両方です。貴方はとても面白いので」
あ、ハイ
「話を戻しますよ。貴方に授けた転生特典ですが、こちらも基本、転生する者には渡しません。例外が先ほど言ったような、私が気に入った、こちらの都合で転生する者です。ただし、転生者は転生特典もそうですが、それ抜きにしても異常な力を持つのです。その世界のバランスを壊す程に。なので、まず転生させたら仮の転生特典を与え、しばらく様子を見て、面白かったら本当の力を与える、つまらなかったらそのまま。まあ、そのままでも十分強いのですが。」
え?判断基準は面白いか面白くないかなの?
「ええ」
世界を壊す力とか言うから悪人かどうかだと思った。
「世界は無数にありますからね、今現在も世界が壊れたり、新しく生まれたりしています」
で私はこれからどうなる?
「ご安心を、あなたは合格なのでこれから本当の力を与えます」
おぉ!やっぱり転生特典が自切ってありえないよね
「では目を閉じて」
そこで私の意識は途切れた
目が覚めると神が座っていた椅子の上にいた。
ステータス見よ
########################################
レベル1
種族スモールリザード
体力8
魔力量3
攻撃力5
防御力9
魔法抵抗力12
素早さ38
スキル
自切LV10 人化LV10 鑑定LV10
経験値倍加 スキルポイント倍加 成長ポイント倍加
スキルポイント1000
########################################
なんかいろいろ変わってる
前世知識で考えると
人化→人になれる
鑑定→説明やら敵ステータスの閲覧
倍加系→貰えるポイントが倍になる
いや、強くなりすぎだろこれ
そして安定の自切
[目が覚めた?]
尻尾いたのか
自切LV10 になったわけだが尻尾さんなんか変化あります?
[いろいろあるけど一番は...]
ボト
[これかな?]
私、今、自切、シテナイ
[私!独立!DA!]
マジかぁぁぁ!
[安心しな、お前を置いてどっか行ったりしないぜ]
セリフはカッコいいが見た目が尻尾のせいでカッコよさ9割減
ステータスどうなんだ
########################################
レベル1
種族スモールリザード
体力3
魔力量1
攻撃力1
防御力9
魔法抵抗力12
素早さ1
スキル
人化LV10
念話 経験値倍加 スキルポイント倍加 成長ポイント倍加
称号
<祝!おまけ卒業>
スキルポイント300
########################################
私は、称号を見て感動のあまり泣きそうになった。
[本体?なんでそんな「よかったね」みたいな目をしているの?]