初の食事
尻尾のステータス見て気づいたけど、念話にはレベル表示がない。全てのスキルにレベルがあるわけではないみたい。
それから、鑑定で見られるステータスは最大値のことっぽい。つまり、体力100あって20ダメージ受けても、鑑定で現れるステータスでは100と表示されるということだ。
今の自分の正確な強さがわからないのは辛い。
お腹が減った
尻尾食べようかな。もう一人旅でいいや。
[私食べても美味しくないから!やめて!]
冗談
[よだれ拭けよ]
そんな会話をしていたとき、前方の草むらが揺れる。
ピョン
バッタ?みたいなやつが現れる。
!?
なんだこの感じ...
バッタ(仮)がすごく美味しそうに見える。
よだれ止まらない...
[元人間としてどうなの?]
べつに人間でも虫は食べるし。
私は食べたことないけど
とりあえず鑑定してみる。
<グラスホッパー>
昆虫型の魔物
魔物だがステータスは全て最低値に近く、
危険性はない。
ペットとして飼われることもある。
そうかペットとして人間とかと共存してみるのもいいな。
いや、でもそれだと強くなれないし、ブクブクに太らされて、トカゲステーキになってしまうかもしれない。
できれば人間と仲良くしたいな。
色々考えていたらバッタ君が遠い。
逃すか!
走って体に噛み付く。
歯がないから咥えているって言った方がいいかな。
お腹柔らかいから頭押さえつけて喰い千切る。
うまい
もう一口
苦い!?
なんか内臓っぽいの食べたみたい。
内臓は残して肉を食べる。
食事を終える頃にはお顔が体液で汚れていたけど気にしない。
[グロい...]
そんなんじゃ生き残れないぜ!
[なんでそんな元気なの?平和な日本にいたのに]
自分でもわからん。
食べ散らかしたまま移動を再開する。
次は寝床が欲しいな。