FURUETERU ABUNAIHITO・2
「イェーイ!ストック完了ー!」
「疲れた……」
こうしてまんまと駆り出された私たちは、小型の魔物数種類と格闘すること数十分、ようやくマーニくんの目的を果たすことが出来たのだった。
いやあ、まさかこの私が主力になる日が来るなんてね。雷落としまくってやったわ。憎らしいネズミとか蜘蛛の見た目のおかげで、いくらか戦いやすかったし。
「この捕まえたの、どうするの?」
「錬金術で合成するんだよ」
「ご……」
「生きたままくっつけて別の魔物にしてみるの!楽しみ〜!」
興味本位で訊いて損した。なんてことのないように答えた上、笑顔で自分の腕に刻んだ魔法陣に魔物を封印していくマーニくんに恐怖を覚える。
いちヘルメスの生徒として合成獣を作る魔術じたいは知識として知ってるけど……そんな嬉々としてやることなの……。
「いや、言わんとすることは分かるが、そいつは特にサイコだ」
そうなんだ……そうだといいなって思ってたところよ。魔術の系統的に仕方ないのかもしれないけど、マーニくんは特にぶっちぎりで倫理観崩壊している気がするわ。魔物にそれが必要かどうかはわからないけど。
「ありがと、二人とも」
豊かな収穫にほくほく顔のマーニくんである。どういたしましてと返すときに、私、うまく笑えていたかしら。
「ついでにキメラ作るのも手伝ってよ」
「死ね」
「頼んだだけじゃん!一応師匠でしょ!」
「寒いからヤダ」
「おれの魔法て、魔族にも効くんやろか~……」
「物騒な画策はやめろ!」
今日のジークはとにもかくにもモチベーションが低いな。後輩二人に迫られてもこの頑なさだ。私も半額チケットを受け取った手前、援護してあげなくては。
「まあまあジーク。たまにはいいじゃない、結構お世話になってるんだからさ」
「そうだよ。シンディと戦うときにどれだけ助けてあげたと思ってんの」
「せやせや」
私の色仕掛けとマーニくんの言葉に、ジークが硬直する。
「……」
「あ、効いてる効いてる。もっと言いな」
私は二人を煽る。
「先輩のチマチマしたポーション作りだって手伝ってるし」
「せやせや」
「アレは修行の一環だろう」
「先輩が三年の女子に告白されたのも黙っててあげてるし」
「せやせや」
「は?」
「ザラちゃんのスリーサイズだって教えてあげたのに」
「せやせや」
――は?
ジークが両手で顔を覆って、祈るように天を仰いでいる。そうね。祈るなら今のうちね。ジークを掴む腕にいっそうの力を込める。逃げられると思うなよ。
告白はね?こればっかりは防ごうと思って防げるものじゃないしね?ちゃんとお断りしただろうしね?つか、ジークが私のことを好きなのは公然の事実なのにそれでも寄ってくる女が居るのね。とんだ厚顔無恥な女がいたものだわね?まあジークはカッコイイから当然なんですけど?
「……何か言い残すことは?」
私は今日イチの慈悲の視線で、ジークに微笑んだ。
「……へ、部屋の冷蔵庫に……ガトーショコラがあります……」
そうか。ならば死ね。
私のスリーサイズの情報、ネロ先輩に横流しにしたの、当分忘れない許さない。
消し炭になったジークの死体の前で、スカートの煤を払うと、とても胸がスッキリした。
「なんでボクらまで……」
「むっちゃ痛かった……まだシビれるぅ~……」
いや同罪だから。被害者ヅラするな。
ついでにアホ二人にもちょっと刺激的な電気ショックをお見舞いしてやった。ディエゴくんは若干とばっちりだけど、まあ、……まあいっか!
私たちは狩場から近いジークの部屋に集まって、早速マーニくんの魔法を手伝うことにした。工房も兼ねてるから、何かと便利なのよね。
ジークの許可も適当に、家具を部屋の隅に寄せ、ディエゴくんが抱えてきた魔法陣が描かれた方眼紙をめいっぱい広げると、一気に気分は放課後から勉強会に。すべてを諦めた表情のジークと一緒にお茶の準備をして戻ると、マーニくんが儀式の道具を次々用意しているところだった。
「じゃあ、まずはデザイン決めから!」
「先に性能じゃないのか」
意気揚々とスケッチブックを取り出したマーニくんに、すかさずジークが水を差す。
「それもいいんだけど。スキル重視だと欲張っちゃって逆に選択肢増えるからさ。見た目である程度絞っときたいんだ」
「おれの魔法との兼ね合いもあるもんな」
「なー」
「大型はマーニの体に錬成するんにも、おれのオーダーに従わせるんにも、魔力コストがかかり過ぎますねん」
なるほど。それでさっきも小型ばかり狙ってたのね。
だいたいの魔物はサイズによって強さも持っている魔力も比例するので――ああ、だから弱くて魔力効率がいい個体を掛け合わせて、強い魔物を作って――それを更に自分の体に錬成するのか。なかなかややこしいことするなぁ。
「一撃に最大火力突っ込んどけばいいだろ」
「出た出たジーク理論」
「アレ嫌よね〜」
「ただの趣味やんなぁ」
てかジークはそれですぐ計算ミス起こすんだから少しは学習してください。自分を過大評価しすぎなのよう。
「それは人間界での制約のせいで――」
「はいはい。今後はそこも含めて検証していこうね」
「……」
珍しく言いくるめたわ。今日、勝率いいな。……あとで手痛いしっぺ返しが待ってませんように。
「アイデアあるひとー!」
四人寄らば、虚無。
誰もアイデアを出さない空気を見かねて、ディエゴくんがわざとらしく手を叩いた。
「ほんならせっかくやし、みんなで考えてみませんか?」
え。
「じゃ、じゃあ……テーマとか決める?」
「いいね、その方が描きやすいかも」
ということで。
仮にも世界有数の魔道アカデミーの生徒が四人揃って、魔法陣を前にスケッチ大会という、奇妙な構図を描くこと数分。
全員のペンの音が止んだのを確認し、時計周りで自分が思うさいきょう合成獣の発表することに。
まずは私から。
「でん!」
「うわ……」
まだ画用紙をひっくり返しただけなのに、もう訝しまれている。
「何だろ、リアルな描写力のなさ?」
「タッチが簡素!線少な!」
「落書きだな……」
「ちょっとぉ」
ボロクソじゃん。
だって、とりあえずカワイイのがいいかなと思って。ウサギとかネコをモチーフにしてみたんだけど、やはり男子諸君には不評だったようだ。……いや、たしかにね、私が一番描き終わるの早くて、みんなずいぶん丁寧に描いてるんだなあとか思ってたよ。
「ほんで何でネイルとかしてんねん」
「いいじゃん。キメラだってオシャレしたいよ」
「服とリボンいるぅ~?」
「要るよ!!」
このセンスを理解できないなんて貧しい人生だね。燕尾服着た耳の長い羊で何が悪いのよ。誰も損しないじゃない!!きーっ!!
「俺は可愛らしいと思うぞ!!」
「え~ん……今ばっかりはその優しさが染みるよ~……」
そう言うジークはどうなのさ。という流れでジークの番へ。
そっと差し出された画用紙には――
「ぶっは」
妙に愛らしいマスコットが、描いた本人と同じドヤ顔を披露していた。
あ、これ見たことある。ジークが帰省するときに貰った牛くんだ。同じシリーズの顔してる。
「絵柄かわええ……」
「何コレ超かわいいんだけど待って無理直視できないアッハッハッハッ……描いた人……アッハッハッハッハッハッハ!!ギャップ!!」
マーニくんが絵とジークを高速で見比べては爆笑している。わかる、わかるよその気持ち。
てかぬいぐるみだから過剰にかわいくしてあったってワケでもないんだ。デフォでこれなんだ。前も私の杖作る時に絵描いてたけど……あの時は即席で無機物のデザイン画だったから表に出てこなかっただけだったかー。かわいくしたいのとかわいくなっちゃうのは、別かー。
「捕まえた魔物の特徴的にこうだろ!」
珍しく中心でイジられているジークが、やや頬を染めて怒っていた。本人的には恥ずかしい所だったらしい。
「いやいやいやこんな愛嬌ないから」
「ディフォルメ効きすぎや〜」
さんざん笑い倒したマーニくんとディエゴくんから改めて画用紙を見せてもらい、私は再び謎の猫っぽい鬼っぽいしましま尻尾のシーツを被ったオバケと目が合う。
「ンッフ……」
「もういいだろ!!次だ次!!」
あぁん。もうちょっと見てたかったのに。
最終的に、多数決というか、ほぼ同じデザインを出したマーニくんとディエゴくんのアイデアが採用された。
小さな翼と槍を持つ、六本足の凶悪な顔つきをしたネズミは、まさに魔物らしい不気味な姿だった。
この二人、驚くことに想定していたカラーリングまでほぼ一緒だったようで、二人でてきぱきと術を発動する光景に、私はもう私たちいらなかったんじゃねと呟くほかなかった。
「仲良しだねぇ」
嬉しそうに意見を交わす二人を見ていて、ついぽろりとこぼれた言葉だ。
「あはは、お互い四十になっても独り身やったら、偽装婚しよかて話してますねん」
「お互いの老後の為にねー。ま、コイツ、こんなんのくせにモテるから無さそーだけど」
「またまた。最近はマーニが妬くから、女の子ともよお付き合われへんわ」
「甲斐性なしで振られるのをボクのせいにするなよ」
「よう知っとんなぁ」
「バーカ」
うん。
これが火花のなかで断末魔を上げる魔物を無理矢理魔法の炎で接合させていなければ、親友どうしの気が置けない陽気な会話にしか聞こえなかっただろう。完全に神経取り出してるよねアレ。ああ、血は出ないって言ってたの嘘じゃん……。
ジークを視界を遮る盾にしようにも、ヤツは機嫌を損ねて今頃はガトーショコラに乗せる生クリームを混ぜているところだ。
「マーニこそ浮いた話あらへんの?それこそ先輩らとか。気になる人おらんの」
「ナイナイ。ボクの恋人は研究」
「ほんなら、おれが嫉妬することはなさそうやんな」
「そーゆーこと。安心しろよ」
前にも思ったんだけど。この二人にはどこか、他人が入り込めない空気がある。それはマーニくんのエキセントリックな振る舞いのせいなのか、ディエゴくんの独特なテンポのせいなのか。
「なんか、不思議な関係だよね」
「そう見える?」
「う、うん……」
「ボクからしたら二人もそうだけど」
「えっ」
キャッチボールのつもりがいつのまにかクリケットに。私のユルいアンダースローが剣士の一振りのようなバッティングで返ってきた。
「てか気になってたんだけど。結局どこまで行ってんの?」
「ど、どこまでって」
「ジーク先輩に聞いてもよくわかんないし。前から変わった感じもしないし」
「ド直球やなぁ……」
「ど……どうなんでしょう……」
師弟揃ってデリカシーないわね。と心では強気に思いつつも、表に出るのは照れのほうで、私は意味などないとわかっていてもしどろもどろに手足をモジモジさせてしまう。
傍から見ても変化ないのはヤバいな……。自分では結構変わったんだけどな。
「あのさ。ボクは人間の恋愛なんてキョーミないしよく分かんないけど。いち後輩いち弟子の立場から言わせてもらうと」
マーニくんが短く息を吸った。
「ジーク先輩だってヒマじゃないんだかんね」
「はあぁーーーーーっ!!」
ザラに衝撃奔る。
暇じゃない……。暇じゃ、ない……。
そうだ……。いつかまたジークは魔界に戻っちゃうんだ。
ようやくジークの想いに追い付いたと思って完全に油断していた。それこそいつまで私を好きでいてくれるかもわからないのに!なんにも進展してねえーっ!!
「ど……どうしたらいいでしゅか……」
「知らない」
「しどい……」
「あー……ま、まずは、ちゃんと想いは伝えはったん?」
「いちおう……」
いちおう。好きって言ったよね?伝わったよね?
「ジーク先輩の言葉には応えた?」
「…………」
………………。
記憶を辿る。技術大会のときは――私がただ、大好きよ、と言っただけで。
ジークの普段からのクソデカ大声による愛してる!だの好きだ!だのには、一切、返事をしていない。恥ずかしいからシカトしてるわ。でもそれって――それってあかんのでは?
「あかんわこれ」
だらだら冷や汗をかいて俯く私に、ディエゴくんが追撃する。
それジーク的にはまだ片思いくらいの気持ちにならん??アレも愛の告白というより、雰囲気的に、家族とか友達に対する“大好き”としてジークの胸に収まってしまっているのでは??態度では現わしてるつもりになってただけで、実際は……実際は……。
「で、で、でもさ、告白なんかしなくたって付き合ってるカップル、いくらでもいるじゃない?いちいちそんなの確かめなくたってさ……」
「付き合ってんの?」
「…………ワカラナイ」
それすら定かじゃないじゃん!!!!
突然の落雷に意識を失いかける私に、そっとマーニくんが手を重ねる。
「ザラちゃん」
「マーニくん……」
ああ、やっぱり何だかんだいってもマーニくんは乙女の味方よね。よかっ……――
「魔力ちょーだい♡」
再び私は硬直する。
まさかこの為に私を買収したのか。恐ろしい子……!!
「だ、大丈夫かな」
「ヘーキヘーキ。ちょっとだから。もう、こんなもん。ゴミくらい」
「やめておけ。何が起きるかわからん」
何かを察したのか、ジークがガトーショコラを盛ったお皿を手にキッチンから戻ってきた。
「だ、だよね」
私は慌てて手を引っ込める。私自身にも制御できていないアンリミテッドの魔力を仮に譲渡したとしても、本当に、冗談抜きで暴走しかねない。この体質のせいで何度魔法雑貨をダメにしたことか。
「……そっか」
お。意外や意外、マーニくんも大人しく引き下がるじゃないの。
「まあええやん、マーニ。いつも通りの方が安心やでな」
「でも、お前にすごいもん見せるって約束……」
「そんなん、いつでもええねん。これから先いくらでもチャンスあるやんか」
「ディエゴ……」
……少年たちの美しい友情を前に、私は何をやっているんだろう。
私は意を決して、マーニくんの腕の魔法陣に触れた。
「な、なるようになれーっ!」
「馬鹿……!」
.
.
.
――マーニくんとディエゴくんは、錬成失敗による爆発にモロに巻き込まれ、アフロ頭を晒しながら窓を突き破ってどこかへ飛んで行った。
私とジークは間一髪で逃れたため無事だ。
二人で、何も起きなかったと、そう思い込むことにした。
「ねえジーク。聞きたいことがあるんだけど」
「なんだ」
私はたった今自分を庇ってくれたジークに寄り添いながら、親友コンビが激突して粉々になった窓ガラスを眺めていた。
「……わ、私たちの関係ってなに?」
「今聞くことなのか……」
ジークは呆れたようにずっこけたが、私は真剣だ。眉間に指を這わせているジークの顔色を覗き込む。
「……お前が言っただろう。友達以上恋人未満だと」
「ジーク的にはっ?そ、その、未来の〜とかじゃなくて。今っ」
“未来の伴侶だ!”がもはや定番ネタになりつつある今日この頃。
私は今、現在、ここの距離がどういう認識なのかを知りたかった。……この間の灰肌と角の男の子のこともあるし。
ジークは暫く考えて、やがて、いたずらっぽく笑った。
「…………何だろうな?」
むっ……。わ、私に言わせる気だな。
「ジ……ジークは、どう、思うの」
また暫く考え込んで、ジークは、俺は、と歯切れよく切り出した。
「俺はお前のモノで、お前も俺のモノだ」
「な……にそれ~!!」
すぐ非難しようと思って――する、と、静かに手を取られたのに気づいた。革の手袋にゆっくり形を確かめるように指を絡められて、少しくすぐったい。
「でも……と、友達とかに……これ私のモノです!って、言いづらいんですけど……」
「なら好きに呼べばいいだろう」
――ヒトとヒトとの関係を言い表す言葉はたくさんある。
友達ひとつだって、知り合い、友人、親友、あの二人のような“相棒”。
恋人、彼氏彼女、ボーイフレンド、ガールフレンド、家族、親子、兄弟、親戚、相方、愛人、パートナー、バディ。
でも目の前のコレ、ヒトじゃないしなあ。ぱっと思いつくような呼び方では、どれもいまいち腑に落ちない。
――やっぱり、ジークはジークで。
どうやら私たちは、どう足掻いても、“私とジーク”だ。
「えっと……じゃあ、私の気持ちは……伝わってる?」
「当たり前だ。お前の態度が以前と違うことくらい、分かる。俺は誰よりザラを見てるんだ」
「あっそう……」
どうして顔色ひとつ変えずにこういうこと口に出来るかな……。気障通り越しておかしいよ。からかうつもりでもなく、本心で言うんだもんな。
よ――よし。
言うぞ。ちゃんと。
ここで言葉にしないのは、ずるいもの。は、恥ずかしさが何よ。照れたって死にはしないわ。死にかけるだけで。
深呼吸する。気合だ、気合。
ジークの手を固く握り返して、さっきぶりの勇気をふり絞る。
「あ、あの、私もちゃんと、す、す、す、………………だから………………」
――ハイ言った!!誰がどう見ても明瞭な発音でした!!はい!!だからこれで万事解決!!
もう完全に好きって言った。マジどれだけ劣化した媒体におさめても百人中百人が百点出すレベルの精巧で通りの良い「好き」だった。ハッキリ言いすぎて聞いた相手が一生耳の奥で反響し続けるよこれは。我ながら恐ろしい告白をしてしまったわ。ほら見なさい、あまりにも胸を打たれてジークが困惑してるもの。今まで味わったこともないときめきに襲われて絶命寸前の筈よ。
「………………何て?」
「知らないっ!!!!ばーか!!!!一生耳掃除してて!!!!」
「おいっ、なぜいきなりMAX不機嫌になるんだ!?」
私は半べそをかきながら、必死にジークから逃げ回った。
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・コメディもラブも中途半端、アタシっていつもそう…。
・ハンターギルドはこの国に無数にある、主に魔物の討伐を請け負う軍事機関です。国営だったり市営だったり色々。(ホワイトサロンにあるギルドはだいたい国営。)
黒猫横丁に居を構える『空飛び猫の銃士隊』は、外国人だろうと非ライセンス所持者だろうと、来れば誰でもほったらかしてある仕事を受けられる、クラウドソーシング的な制度を採用しています。しかも宿つき。前時代の冒険者ブームに乗っかってあちこちの町に作られたかなりカジュアルなギルドです。その代わり評判は悪かったり。実はヘルメスと提携していて、生徒は格安で依頼できます。クロネコとヘルメス…どちらも配達を想起させるモチーフですね。(今気づいた顔)
ちなみにアルスが所属しているのはまた別のギルド。




