登場人物・2
四部『月の魔力は愛のメッセージ』に登場するキャラクターのプロフィールになります。
※最新話までの多大なネタバレを含みます。最低限、三部最終話『エピローグ』までの読了をお勧めします。※
随時更新予定。
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【ジークウェザー・ハーゲンティ】
性別…男性
年齢…19歳
身長…179cm
種族…魔族
誕生日…9/19
家族構成…父、姉
特技…料理、裁縫、ボクシング、剣術、チェロ、ヴィオラ
好きなもの…ザラ、研究、動物、派手
嫌いなもの…意志の弱い生物、自分の容姿、お化け
所属…錬金科補助講師
一人称…俺
・最近買ったもの…タワシ、鉄器(キョウの故郷から取り寄せた)
・最近の悩み…部屋に一人で居ると時々、寂しい気がする
セージ校長との契約により、ヘルメスの教師となった魔界の錬金術師。
グリムヴェルトに身体を改造されたままなので、人間界・人間態のまま馬鹿力と馬鹿魔力を保持している。
ザラとの交際のお陰か、少しだけ人当たりが良くなり、人間社会で問題無く暮らせる程度にはコミュニケーション能力も身についた模様。
相変わらず変態的なまでの献身と情熱でザラを愛し続けているが、最近、何故か妙に、ザラに代わってお色気イベントの犠牲になっている回数が増えた。
実は身長も二センチ伸びた。
・得意魔法…【エメラルド・タブレット】
大魔女ヘルメスが開発した、どんなものも望みの物に造り変えるという、伝説の魔導器。彼女の提案により、幻魔を斬る為に細剣の形状を模っている。
今のところ、ホムンクルスを人間に、幻魔を魔硝に変化させている。
【ザラ・コペルニクス】
性別…女性
年齢…18歳
身長…164cm
種族…ヒューマー
誕生日…3/15
家族構成…父、母、義兄
特技…DIY、腹話術、ダンス
好きなもの…アクセサリー作り、ネイル、ファッション、甘いもの、友達、ジーク、アルス
嫌いなもの…激しい運動、お化け、異様なテンションの人外
所属…黒魔術科三年
一人称…私
・最近買ったもの…アクセサリーの部品
・最近の悩み…食べる量が増えた
何とか進級した本作の語り部。以前よりも明るく元気、そして豪胆になった。
お人よしは相変わらずで、今なお、見境なく他人を助けては不本意な好意を寄せられたり、誤解を招いているが、ジークとの交際により人間関係でのトラブルは減った為、その辺は大いに感謝している。
姿は違えど父親が帰って来たこと、大好きなアルスが戸籍上の兄になったことで家庭内は円満そのもの。以前よりも家に居ることが増えた。しかし同時に、グリムヴェルトと双子の件を引きずっていて、自分だけが幸せに暮らすことにやや疑問を抱いており、突発的に自分に重荷を化そうと躍起になる一面がやや強くなった。超強力な彼氏と兄貴が両脇を固めているので今のところは問題無いが、周囲はちょっとヒヤヒヤしている。
ジークとの関係の進展については満更でも無いものの、未だにキス以上は許していない。
料理の腕も相変わらず。
名前の由来は適当に…と思っていたら、ある時、ヘブライ語で「夜明け」、アラビア語で「王女・公女」といった意味に基づく外国人女性名であったことが発覚した。
・得意魔法…【吸収魔法】
シンディの卒業試験で見つけた“ハズレの魔導書”から習得した。
本来は下級魔法もいいところで、その効果は“術者の魔力の五パーセント”とか、“吸収できる魔力が術で消費する魔力よりも少ない”、という非常に難儀な代物。だが、無限の魔力を持つアンリミテッドに限ってはその法則が度外視されるので、まさにザラの為に存在しているといっても過言ではない。
初めて披露して以降もちょくちょくジークに施したりしている。
魔物のような負のエネルギーを持ったものから吸収すると、ザラの身体にも悪影響が出る為、あくまで信頼した魔導士にしか使えない。(魔力の吸収を警戒して瘴気や毒を仕込む魔導士も居る為。)
【アルス・コペルニクス】
性別…男性
年齢…20歳
身長…188cm
種族…幻界人/ヒューマータイプ
誕生日…3/29
家族構成…義父、義母、義妹
特技…ウインク、大食い、人助け、子供と動物に懐かれる、身体が柔らかい、木彫り
好きなもの…家族、ジーク、空を眺めること、めいっぱいのご飯、アウトドア、ボトルシップ
嫌いなもの…悪いヤツ、束縛、ザラの失敗料理
所属…冒険者ギルド
一人称…俺
・最近買ったもの…手作りルアーキット
・最近の悩み…先週くらいからアキレス腱が突っ張ってる気がする
初恋を拗らせて(?)めでたくザラの兄となった。ギルドの宿舎からコペルニクス家の書斎に移り住み、稼ぎも自分の家賃と食費として収めているめっちゃ立派な兄。
幻魔に唯一対抗出来る武器を持つ戦士として、実は仕事が絶えない。
自分にルーツが無いことを悩んでいたが、コペルニクス家の温かさに触れてすっかり吹っ切れた為、最早人間として完璧な存在となりつつある。
ジークに対しては現在進行形で好意を抱いているままなので、微妙に面倒くさい三角関係が続いている。
風呂上りは半裸派。
・得意魔法…【魔硝剣ミストラル】
幻魔を吸収する唯一の剣であり、ザラとアルスの父・ニコラスの魂が封印されている。
やや刀身が濁ってきている。
【オリヴィエ・ユノ・セレスティニーア】
性別…女性(性自認は男性)
年齢…16歳
身長…170cm
種族…ヒューマー
誕生日…11/11
家族構成…父、義兄、兄、義弟
特技…剣術、油絵、水彩画、レタリング、外国語(母国語含めて六か国語習得済み)
好きなもの…ザラ、天体観測、宝石、ファッション、バンドミュージック、漫画、バスケ、スケボー
嫌いなもの…自分の身体、馴れ馴れしい・デリカシー無いヤツ、古い慣習、生野菜
所属…占星術科一年
一人称…オレ
・最近買ったもの…ヘルメスに編入する為の制服
・最近の悩み…胸が大きくなってきた
メルクリア魔導連盟のうちセレスティニーア公国を治める大公の長女……ではなく三男。 代々一族が受け継ぐ“天空神の瞳”の能力が他の親族よりもずば抜けて高かったため、連盟のパワーバランスを危ぶんだ星晶教団の過激派から、セレスティニーアでは短命とされる女体化の呪いを受けてしまい、以来五年間女性として生きている。満月の夜だけ男性に戻る。
生い立ちの為か精神年齢が十一歳男子でストップしていて、性格は典型的なツンデレ。打たれ弱いのでちょっとイジるとすぐ泣いちゃうし、追い込まれると途端にポンコツと化す。
公族としての自覚はあるのか、根は非常に真面目でモラリストとしての一面もある。むしろそのせいでぶっ飛びがちな魔導士たちと軋轢が生まれやすかったりする。ヘルメスちゃんとは遠縁で、子供の頃からの付き合い。
一か月間ザラと職業体験をしたことで、人生初の淡い恋心を抱き、ザラを意識しまくっている。(そもそも歳の近い女子と親密になったことすら無い。)
声変わり直前後の少年の声でもあり、低くハスキーな女性の声にも聞こえる中性的な声。
オリヴィエ、は一見女性名に見える男性名。またセレスティニーア人はイタリア人名が多いのでその法則から。ユノ、はローマ神話のユピテルの妻、つまり水星≒メルクリア≒ヘルメスの遠縁、という表示。セレスティニーア、は、天空を意味するセレスト、月の女神セレーネー、夜想曲、三日月など、様々な意味が複合されています。
・得意魔法…【天空神の瞳】
視界に入った任意の相手に生命エネルギーを送る、世にも珍しい回復の魔眼。
治療術とは違い、代謝促進や細胞の活性化を促す為、特性を逆手に取った戦法も取れる。
【ヤイバ=クル=ラヴァン】
性別…男性
年齢…20歳
身長…222cm
種族…鬼
誕生日…8/6
家族構成…祖父、父、母、伯父、叔父、叔父、叔父、姉、弟、妹(全員腹違い)
特技…ゲリラ戦、乗馬、三味線、舞踊、鑑定、パンづくり、暗算
好きなもの…ザラ、酒、宴会、度胸試し、芸術鑑賞、相撲、饅頭
嫌いなもの…危機感の足りない人間、日和見、老害、保身
所属…クル藩国、雑貨店『くるり』
一人称…ワシ
・最近買ったもの…銀山、戦艦
・最近の悩み…しょっちゅう頭をぶつける、椅子を破壊するといった、アトリウムと自分の身体のサイズ不一致
西方の霧の摩天楼、クル藩国からやって来た男前オーガ。豪快な兄貴分気質でありながら、シビアな頭のキレも持つ、食えない男。
故郷は現在、藩国統一を掲げて政策を推し進めていた“関白”が不治の病に倒れたことで絶賛大荒れ中。国内には“関白の病を癒せるような魔導具を用いた者に百万石”のお触れが出され、お家の更なる隆盛を狙うヤイバは、関白付きの家臣たちを騙せるようなイロモノを求めて調査する内、アトリウムの七曜の剣に辿り着いた。そして、自らの商売の拡大も兼ねて密航。普段はホロロギオンの町で故郷から取り寄せた品を売りさばく商人として振る舞いながら、七曜の剣の獲得を虎視眈々と狙っている。
幼い頃からお家の跡継ぎとして徹底した教育を受けており、何事も卒なくこなす。同時に帝王学として、人の上に立つ者の品位と矜持を叩きこまれている為、飄々としているように見えて腹の底は冷酷。
また妻は何人も持つのが当たり前という感覚で、雑貨屋で働いている女中の中にも愛人が数人居る。将来的に正室となる婚約者は故郷に置き去り。
正真正銘の太陽神に愛された人間で、その加護によって強靭な肉体と精神を持つ。
厳密な本名は、羅番久留守矢射佩介。羅番家の出で、久留藩を司る矢射佩介、の意。
ちなみに喋っているのは(似非)岡山弁。某お笑い芸人の口調を創作に取り込んでみたらどうなるのだろうという実験と、鬼といえば桃太郎、そして太陽の国といえば、ということで。
・得意魔法…【太陽神の加護】
クル藩を守護する太陽神・マリーチーによって齎された能力。
陰の気に対する強力な耐性を持ち、精神干渉魔法や死霊系魔物、魔族に滅法強い。
守護霊を呼び寄せたり、邪気を祓うことが出来る。
気功という特殊なエネルギーによって治療術も使用可能。永続光属性バフ。
唯一の弱点は土地。マリーチーの守護が及ぶ範囲から離れれば離れるほど加護は弱くなり、その効力は発揮されなくなる。アトリウムはかなりギリギリ。
【ヒエン】
性別…女性(性自認は無性?)
年齢…200歳くらい?
身長…158cm
種族…妖怪
誕生日…8/27
家族構成…天涯孤独
特技…屁理屈、自己肯定、裁縫、サバイバル、歌(今は歌えない)
好きなもの…浮世絵、酒、昼寝、高いところ、ゲテモノ料理、温泉
嫌いなもの…桃の木、塩、破魔矢
所属…占星術科三年
一人称…ぼく
・最近買ったもの…刀の手入れ道具、ザラに押し切られて買ったハンドクリームとヘアオイル
・最近の悩み…いちいち狭い風呂に入るのが面倒くさい、人間の着物が窮屈
モニカが手にした『燕月の書』を媒介にその身体を乗っ取った、謎の自信に満ち溢れたワガママナルシスト妖怪。故郷である月に戻るという使命をもとに行動しており、モニカに対する配慮などは一切ナシ。ドがつくマイペースかつ自分勝手という野良猫のような性格。要するに変人。
ヘルメスちゃんとオリヴィエの調教によりどうにか人間的な生活は身に付けたものの、気を抜くと大股を広げるわ下着でうろつくわで手に負えない野蛮の民。
「人間とは明らかに違う」という自認のもと、他の人外よろしくあまり干渉を良しとしない。
唯一、月で共に時間を過ごしていた“友人”には心を開いていたようだが……?
とはいえ何やかんやで情に脆い一面もあるらしく、天界人や魔族のように全く話が通じないという訳でもない。
また永い間巻物の中に封印されていた為か、一人で暇つぶしをするのがやたら上手い。巻物には絵や文を書き/描き足すことで、内部の世界にある程度影響を及ぼすことが出来るらしく、現在モニカが居る空間は常夏のリゾートとイケメンホストが付けたされている。
身体的にはモニカ・キュリーのものなので、声も青年女性のもの。喋り方はどこで覚えたのか傲岸な貴族風である。アトリウムのヒューマー女性にしてはやや小柄な体格なので、それが声にも影響している。
真名は“飛燕月命”。ヤイバの先祖(…の奔流筋)に退治された過去を持つ。
名前の由来は一部アジア地域では月面の模様を燕に喩えること、葉月の別名である“燕去月”や、アンデルセン童話の「サヨナキドリ」「親指姫」、ワイルドの「幸福の王子」などのモチーフを用いたことから。
【ヘルメス・イグナレンス・パプリカシオ・ロッテンダール・コワズスキー三世ちゃん】
性別…永遠の乙女
年齢…永遠の23歳(実年齢は300歳くらい)
身長…166cm
種族…ハイエルフ
誕生日…6/9
家族構成…肉親が全員故人かつ親戚や子孫が広がりすぎてて正確な血縁者は把握できていない
特技…千里眼、魔導に関連すること全て、セルフネイル、ベリーダンス
好きなもの…人間、弟子、カエル、ネイル、コスメ蒐集、ファッション、写真、箒で気ままに散歩すること、スポーツ観戦、ヨガ
嫌いなもの…魔物、贔屓チームの低迷、ダマになったポリッシュとその気泡、鍋の焦げ付き、肌荒れ
所属…跳ぶ星の魔女工房
“世界十二奇人”の一人に数えられる最強の魔導士の一角。ヘルメス魔導学校の校名の由来にもなった大魔女ヘルメスその人。
幼い頃から天才魔導士として星晶教団の崇拝対象になったり、クレーメル天文台を設立したり、セレスティニーア公国の特別顧問魔導士になったりと、数々の偉業を成し遂げた生きる伝説。
しかし現在はメルクリア魔導連盟の内ゲバに嫌気が差し、子供の頃に交わした鯨座の精霊・バテンカイトスとの夢を叶える為、魔導連からも王国からも完全に独立した自治区である飛行船の街・モビー・ディックを製造・管理し、何でも屋として活躍している。それでもセレスティニーア公国とは未だ馴染み深いようで、子孫にあたるオリヴィエなどにはよく世話を焼いている。
話だけ聞くとさもスゴい人だが、ノリは一昔前どころか古のギャルのまま。死語を巧みに操り、古典のセンスで生きるギャグの化石のような人物。シーラカンスとかに近い。
絶対にシリアスにならない女として、ヘルメスちゃんは今日も世界を賑やかす。
何故か弟子筋もコミカルな人物が多いので、そういう星の元に生まれた人間は、大人しく彼女の一門に降るしかないのである。
非情に美しい声の持ち主で、年齢不詳感がある。
ヘルメスという名はあくまで300年前当時のセレスティニーア公国で最高位の魔導士に与えられた字名で、天界には本物の神・ヘルメスも存在している。後に続くミドルネームは、先に亡くなった師匠や同僚の名などを名乗っている。
・得意魔法…【紋章魔法】
魔法陣をゼロから構築する、ヘルメスが大魔女と呼ばれる由縁の力。
魔法を強化するだけでなく、彼女が施した紋章を使えば、魔力の無い人間でも魔法の力を発揮することができる。その為、跳ぶ星の魔女工房で造られたヘルメス特製紋章入りグッズを求めて、常にお客がやって来るのである。
他にも空間転移やカエル化などの禁呪をバンバン使っているが、どこにも属さない、というかどこからも煙たがられているので、実質的に裁かれることはない無敵の人と化している。
【ビビアン・エンゲルハート】
性別…女性
年齢…18歳
身長…170cm
種族…獣人
誕生日…2/22
家族構成…母、弟、妹
特技…デコ、瓦割り、ネイル検定、運転
好きなもの…ネイル、ザラ、写真、筋トレ、ドライブ
嫌いなもの…顔の良い男、調子の良い男、魔物、バイト先
所属…魔物学科三年
一人称…あたし、あーし
・最近買ったもの…香水(憧れの高級ブランドのものを買ってみたはいいものの、完全に持て余している)
・最近の悩み…気に入ってたマスカラが廃番確定
おなじみのギャル。キョウやシンディ、ヘンリーが卒業したことで、目下校内武闘派ナンバーワンの器として畏怖されている。
相変わらず大雑把、大らかな姉御肌は健在で、彼女を慕う後輩も随分と増えたらしい。
さまざまな戦いや、トラブルメーカーの友人ザラ・偉大なる先輩キョウとの交流を通じて、戦士としての覚悟が固まりつつあり、現在はどちかというとギャルの比率はやや低め。
卒業後は本格的な魔物討伐の為に、魔物が氾濫する地域の自警団や義勇軍への士官を希望していている。将来の夢は故郷の復興。頑張って戦闘以外も勉強し始めている。
・得意魔法…【竜血】
かつての英雄が宿していたとされる特殊な力。辰砂とも呼ばれる。
“選定の大樹”の樹液を浴びて適合した者だけが獲得する非常に稀有なもので、長らく後継者が発見されていなかった。
血を授けた竜と一体化し、対魔力に優れた鱗の装甲や、毒の活血、知能の急速な上昇や、動植物との対話など様々な才能に覚醒するが、発露に時間制限があり、また、樹液を浴びなかった箇所は能力が発揮されない“弱点”となり得る。
この状態で流した血は地表に吸い込まれなくなるともいわれている。
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