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旦那様は奴隷を推奨しています。指輪ボックス検索終了。 

説明回終了です。

この装備でさくさくダンジョンアタックさせたいところですが、それはもっと先になると思います。

後少し準備をしたら、王都脱出できそうですね。



 オレンジ色も鮮やかなマカロンを口の中に放り込みながら、目を伏せてオレンジ味のクリームを堪能する。

 刻んだ皮が入っているのだろうか?

 食感が面白い。


 そういえば次はリス族ですね?


 マカロンを堪能していれば、夫からのコールが届く。


「そうだねぇ。大きい子の尻尾は触りがいがありそうで楽しみなんだ!」


 ……お楽しみの所に大変恐縮ですが、貴女。

 ドジっ子苦手でしょう?

 大丈夫なんですか?


 言われて、ドジっ子擬態に迷惑をかけられた過去が走馬灯のように頭の中を巡る。

 ドジは是非とも一人で完結させて欲しいものだ。


「うーん? どうだろうなぁ。偽ドジっ子しか対峙したことないからさぁ。天然ドジっ子なら許容できる気がするんだよね」


 私はちょっと嫌な予感がしますので、気をつけて下さい。

 彼女からは微かですが、甘やかされた女性独特の嫌な感じがしますから。


「! 喬人さんの勘は当たるからなぁ……家のこと任せる方向にしておくね」


 ですね。

 戦闘に連れて行く時も、貴女は同行しないようにしてください。

 後で彩絲と雪華にも伝えておきます。


「他の子達はどう? 甘やかす側にも問題があるとか言うじゃない?」


 そう、ですね。

 長女に甘やかしすぎの傾向が出ているようです。

 ですが、それが問題であると指摘すれば、他の妹達を守るためにも自戒するでしょう。


「なるほど……それなら、私の目で見て、目に余るようなら注意する方向で」


 そうして下さい。

 ……なので、リス族の子は装備が控えめです。


「了解です。戦闘に出ないから防御特化の装備を考えたの! とでも言っておくね」



 ネリ リス族忌み子 末っ子


 武器 自我を持ちし《エゴイスト》メイス

    ドジっ子属性全開で味方に攻撃などしないように、意思を持つ武器にしました。

    重くて動かせなくなったら、メイスがネリを見放したとなりますので、放逐の判

    断基準にしてください。

    稀にクリティカルを出し、一定時間昏倒させます。

    単体攻撃に対して攻撃力増加。


 頭 シルクコットンのヘッドドレス+クンツァイトのピンブローチ

   ヘッドドレスは一流の裁縫師が作った物。

   クンツァイトのピンブローチは一流の細工師が作った物。


体 シルクコットンのメイド服 ミニ

   汚れが付きにくい効果があるようです。

   ミニ丈のメイド服は、若い者もしくは未熟な者が着るという風潮があります。

   一流の裁縫師が作った物。

   

 耳 クンツァイトのピアス

   人に気を配れるようになる効果があるようです。

   ドジを気にする余り、周囲への気配りが足りていない気がしますね。 

   ダンジョンドロップ品。


 左手 遅刻知らずの時計

    強制的に時間を守らせる効果があります。

    副作用で睡眠が深くなりますが、起床に問題はありません。

    ダンジョンドロップ品の中でも、常に需要があるアイテムです。

   

 足 パライン皮ブーツ

   決して転ばないと認識されているパラインの皮で作られています。

   何も無い所で転ぶ事が無くなる優れもの。

   一流の靴職人が作った物。


 アクセサリー シルクコットンのチョーカー

        主の命令を聞き逃さない効果が付けられているようです。

        メイド必須アイテムとも呼ばれています。

        一流の裁縫師が作った物に錬金術師が手を加えました。



 ネル 長女


 武器 ククリナイフ ミニサイズ

    猛毒が付与されているので、与える傷が小さくても致命傷となります。

    投擲としても使える上に、自動帰還機能付で大変便利です。

    特殊ダンジョンドロップ品。

    

 頭 シルクコットンのヘッドドレス+セラフィナイトのピンブローチ

   ヘッドドレスは一流の裁縫師が作った物。

   セラフィナイトのピンブローチは一流の細工師が作った物。


体 シルクコットンのメイド服 ロング

   汚れが付きにくい効果があるようです。

   王宮メイドも着たがる不動のデザインと言われていました。

   一流の裁縫師が作った物。

   

 耳 セラフィナイトのピアス

   気を張り詰め過ぎる気質の方にオススメのヒーリング石。

   心身共にリラックスさせてくれます。 

   ダンジョンドロップ品。


 左手 時間管理の時計

    寝る前に次の日のスケジュールを囁いておくと、適切な時間配分をしてくれま

    す。

    案件の開始時刻&終了時刻を表示。

    ボタンで表示切り替えが可能で、一日の流れなども見られます。

    進化する時計と呼ばれ、身に付けている人物は優秀とされる傾向にあるようです。

    時計職人の知人に一ダースほど頂きました。

   

 足 銀狼の毛皮&ハヤブサの羽根付ブーツ

   銀狼の毛皮は特に防水に優れています。

   またハヤブサの羽を付けることで、行動速度があがるようです。

   一流の靴職人が作った物。


 アクセサリー シルクコットンのチョーカー

        


 ネラ 次女


 武器 ジャマハダル ミニサイズ

    痺れ効果が付与されているので、足止めにとても有効です。

    切るより刺すのに向いたナイフになります。

    特殊ダンジョンドロップ品。


 頭 シルクコットンのヘッドドレス+マラカイトのピンブローチ

   ヘッドドレスは一流の裁縫師が作った物。

   マラカイトのピンブローチは一流の細工師が作った物。


 耳 マラカイトのピアス

   リラックス効果を与える他に、物事を見抜く力を与える石です。

   買い物上手にもなりますし、悪人排除にも役立ってくれるでしょう。

   ダンジョンドロップ品。


 *体、左手、足、アクセサリーはネルと全く同じ装備です。



 ネマ 三女

 

 武器 マインゴーシュ ミニサイズ

    痺れ効果が付与されているので、足止めにとても有効です。

    極めれば防具としても逸品と謳われています。

    特殊ダンジョンドロップ品。


 頭 シルクコットンのヘッドドレス+ムーンストーンのピンブローチ

   ヘッドドレスは一流の裁縫師が作った物。

   ムーンストーンのピンブローチは一流の細工師が作った物。


 耳 ムーンストーンのピアス

   潜在能力を高める力のある石です。

   訓練次第では予知などもできるようになるとされています。

   ダンジョンドロップ品。


*身体、左手、足、アクセサリーはネルと全く同じ装備です。



 ネイ 四女


 武器 ソードブレイカー ミニサイズ

    眠り効果が付与されているので、逃亡に有効です。

    低確率で相手の武器を完璧に破壊します。

    高確率で相手の武器の一部を破壊します。。

    特殊ダンジョンドロップ品。


 頭 シルクコットンのヘッドドレス+フローライトのピンブローチ

   ヘッドドレスは一流の裁縫師が作った物。

   フローライトのピンブローチは一流の細工師が作った物。


 耳 フローライトのピアス

   リラックス効果を与える他、自由な思考を与えてくれる石です。

   想像力が豊かになり、料理他色々な場面で役に立つと思われます。

   ダンジョンドロップ品。


*身体、左手、足、アクセサリーはネルと全く同じ装備です。


 ……どうやら夫は、ドジっ子をかなり警戒しているようだ。

 切り捨てる気満々の装備としか思えない。


 私は無意識の溜息を吐き出す。

 

「何か、お悩みですか?」


 音も無く背後にノワールが立っていた。

 紅茶のポットを手にしている所を見ると、温かい物と交換してくれたのだろう。

 湯気立つ紅茶を凝視しながら、短い時間で最高峰のメイドと謳われるその目が下した判断を問うてみる。

 

「……ノワール。貴女だったら、リス族の子達をどう見る? たぶん、貴女の下について貰う事が多くなりそうだから意見を聞きたいの」


「ネルは問題もなく。ネラ、ネマ、ネイは少々指導すれば問題は起きないでしょう。ですが、ネリには躾が必要のようでございます」


 指導ではなく、躾。

 それはきっと、ノワールが求めるメイドには遠く及ばないということなのだろう。


「躾れば、問題は起きない?」


「躾ても、問題は起きましょう。主様にご迷惑をかける真似までは決して許しませんが」


 どうやらノワールの評価はかなり低いようだ。

 ただあくまでも、姉達は別扱いしているのが私の好みに合う。

 姉の教育が悪かったとは、甘やかし過ぎたとも、言わないのが良い。

 結局は本人の資質によるものなのだと思う。

 彼女だけがそこまで、忌避される存在に成り下がってしまったのは。


「……一緒にと言われて了承した以上、様子は見ます」


「主様の宜しいように」


 ノワールは穏やかな微笑を浮かべると、新しい皿にスイーツを盛ってくれた。

 ハチミツがたっぷりとかかったスコーンは四分の一に切られてフォークが添えられている。

 優しいピンク色に染められたメレンゲは二つ、苺らしき物がカスタードクリームと交互に重ねられたミニミルフィーユの上には、マシュマロが載っていた。

 頭を使ったので、がっつりと糖分を補給してくれるセレクトのようだ。


「んー! 染みるなぁ……」


 スコーンからもじゅわりと染み出たハチミツの甘みを感じながら私は、決めたくない覚悟を一つ決めて目を伏せた。



次回はそれぞれお買い物に行って貰おうかなぁ。

主人公はノワールと二人で出かけて、ノワールの凄さに感動する感じ?

シルキー萌えです。


お読み頂いてありがとうございました。

次回も引き続き宜しくお願いいたします。

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