第3話 遊びに行こう!(前
やっぱ文を書くのは難しいと思う今日この頃。 感想、評価お願いしますm(__)m
今は午前11時を回ったところで、今日は学校が休みなのでゆっくりできると思っていたのだが、今はデパートに向かって歩いている。どうしてこういう事態になったかというと…
−−−−−−−
「ユウ〜、暇だよ〜遊びに行こうよ〜」
今朝から何度この台詞を聞いたことか。
「断る、俺は休みの日くらいはまったりゆったりしたいんだ」
「休みの日くらいいーじゃん」
人の意見を完全無視ですかー。しかしここで退くわけにはいかない。
「なら今度遊びに連れてってやるから、今日はパス」
「じゃあ私は何をやればいいの?一日中暇だと死んじゃうよ?」
「大丈夫、青龍はたくましいからちょっとやそっとのことでくたばらないって」
う〜ん、どっちも退かず進展なし。ってあれ?青龍が急に喋らなくなったぞ?
「青龍?どうした?」
「ユ〜ウ〜、女の子に向かってたくましいはないでしょ?」
キィンという音をたてて青龍刀出現。そしてにっこりと冷たい微笑み。
やばっ、こいつ本気じゃね?
「ちょっ…まっ待て俺が悪かった!だから家具の一刀両断だけはやめろっ!…って家具はダメだから俺を一刀両断するという発想はどこからっ!?」
まずい、このままじゃ俺の人生が17年で終わってしまう。
「わかった!遊びに連れてってやるからその青龍刀をしまえ!」
「ホント?」
いやいや、ここで嘘をついたら絶対死ぬって。
「ああ、本当だっ!だからそれを早くしまうんだ!」
納得したのか青龍は刀をしまう。
危ない、危ない。人生に17年で終止符を打つところだった。
「で青龍お嬢様はどちらにお行きになりたいのでしょうか?」
投げやりにメイド(というか執事?)口調。
「ん〜面白いところに連れてってくれれば私は満足するよ」
「また漠然とした答えだな……わかった、いろんな所を回るか」
「うん、それでいいよ」
−−−−−−−
という訳で遊びに来ているのだが……やはり男どもの視線が痛い。その原因は青龍だ。青龍は美人と美少女を足して2で割ったような容姿、要するに万人受けする顔なのだ。
「ここでもか……」
「ん?ユウ、何か言った?」
「いや、なんでもない」
ってこんな会話、前にもあったな。ていうかマジで視線の刺さり方が尋常じゃない。
しょうがない視線は気になるが無視しよう。うん、それがいい。
「ね〜ユウってば!聞いてる?」
「おっとスマン聞いてなかった。で、なんだ?」
おっと、ついつい一人で考え込んでいたようだ。
「今日は何処行くの?」
「いろんな所」
「じゃあ今は何処へ向かって歩いてるの?」
「とりあえずデパート」
とりあえず遊ぶのは着いてから考えよう。
「ねぇデパートってどんなところ?」
「デパートってのはだな、簡単に言うと色々なモノが売ってあるデカイ店だ。あれ?青龍、服買いに行かなかったっけ?」
「行ってないよ」
「でもあの時、外に行ってたよな?」
「あれはちょっと散歩に行っただけだよ」
「ならどうして洋服なんて持ってんだ?」
「1時間くらいで配達してくれる裏通販があるんだよ。まぁ出来る人は限定されるけどね〜」
何それ!?めっちゃ便利じゃん!というかデパート知らないやつがどうして通販なんて知ってんだ?
「ねぇねぇあれがデパート?」
「そうだあれがデパートだ」
いつの間にかデパートが見えていた。
「ユウ、早く行くよっ」
そう言うと青龍は猛ダッシュ。
「ちょっと待て!子供じゃないんだから走るな!」
「ユウも一緒に走るんだよ!」
青龍は俺の手を持って再び走りだした。
うわ〜高校生にもなってデパートに向かってダッシュするとは思わなかった。しかも周り視線がめっちゃ痛い。助けて〜。
「あはは〜♪」
なんか青龍はハイテンションだし、家に帰りて〜。
「青龍、なんでそんなにテンションが高いんだよっ?」
「なんでだろ?わかんなーい」
わかんなーいって…嗚呼まだ一日は始まったばかりだ。