表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/36

第17話 始動!?遊沢計画!

※今回は途中で視点が切り替わります。読みにくかったらゴメンナサイm(_ _)m



「あ〜平和だな〜」


お茶を飲みながら間延びした声で言う。

今日は青龍はいない。というか華凛と遊沢と買い物に行っている。この暑い中ご苦労なことだ。


「しかし一人だと静かだ」


静かなのはいいけど………暇だ。こういうとき趣味とかあったら便利だよな。


「趣味か…………よし、今日は趣味を探そう!」


暇つぶしにもなるし今後の暇つぶしにも役立つ。つまり一石二鳥だ。


「もしや…………俺って天才?」


………………………やめよう。なんか一人で言って虚しくなってきた。

まずは家の中で探すか。


「家の中で出来ることってあんまりないな」


とりあえず押し入れの中を探してみる。………が、大したものは出てくるはずもなく。


「………何もない」


くそ〜ここで妥協したら負けな気がするぜ。ということでもう少し探してみることにする。


ガサガサ……ガサガサ……


「…………………おっ!謎のダンボール発見!」


少々怪しい気もするが今は暇ときている。なのでダンボールを開ける気満々である。


「ただの箱かパンドラの箱か………どっちだ」


変なモノ出てきたら嫌だなぁ、なんてことを思いつつ勢いよく箱を開ける。

結果は……………普通の箱。しかも中はごちゃごちゃしている。

つーかこれって俺が引っ越しする時に親父から持たされたやつじゃね?


「なんか少し期待した分だけ損した気がする」


とりあえず中身を漁ってみるか。


「ん〜どれどれ…………」


なんか面白いもんは…………。


「おぉ、碁盤と碁石か懐かしいな」


昔は親父とよく五目並べとかやったな〜。しかし一人じゃ出来ない。ということは…………全っ然意味ないじゃん。


「他はっ!?……将棋盤発見!」


………碁盤と同じく却下。あぁ神様、まともなモノがないです。


「次は……けん玉発見!これはこれで暇つぶしになる…のか?」


ともかくけん玉で遊んでみる。


「ほっ!よっ!はっ!………………全然出来ねぇ」


…予想以上に難しかった。


「はぁ〜、室内の暇つぶしは諦めよう」


なるべく外には出たくなかったがしょうがない。

決断した所でさっそく外へ出る。


「…………暑い」


なんか外に出たら急激に行く気がなくなってきた。


「ファイト〜、俺」


自分で自分を励ましながら散策を始める。


「青龍たち何してんだろーなー」



一方、青龍たちは―――――


私は今、前にユウと来たあのデパートに来ている。


「ねぇねぇ華凛、今からなにするの?」


「さぁ?私も宴ちゃんに呼び出されたから…」


華凛もいきなり呼び出されたらしく少し困っているように見える。

というか約束の時間を過ぎてるんだよね。


「遅いね」


「うん」


本当に来るのかな、なんて思っていると、


「あ、いたいた。華凛ー青龍ー」


宴がやってきた。


「ごめん、遅れちった」


「それは別にいいけど、今日は何するの?」


一番疑問に思っていたことを口にする。


「今日は水着を買おうと思ってね〜」


「宴ちゃん海水浴に行くの?」


「何のために呼んだと思ってんの。あたしだけじゃなくて華凛たちも行くんだよ?」


ということは私も入ってるんだね。


「ええっ!?…………私水着はちょっと…」


華凛はあまり乗り気じゃないみたいだね。


「宴、他は?」


「もちろん道具持ちとしてツッキーと和馬も同行決定してるけど?」


たぶんこのことは知らされていない。ユウ、驚くだろうな〜。それと和馬は………ご愁傷様だね。

いろいろ考えていると華凛がいきなり、


「私頑張る!」


「うわっ華凛、急に大きな声出さないでよ」


「私もびっくりしたよ」大声で何か決意を叫んだ。

一体何の決意だったんだろ?


「ご、ごめん」


「それにしてもすごい気合いの入り方だね」


「そうかな〜、あははは………」


「じゃ、水着見に行くぞ〜?」


ということでお店に行く。


「うわぁ〜、水着っていろんな種類があるんだね〜」


色とりどりの水着に目を奪われる。


「あれ?青龍ってこういうトコ来たことない?」


「うん!初めてだよ!」


「へぇ〜、じゃあ今まで水着ってどうしてたの?」


「え……えーっと、プライベートで泳ぎに行ったことない……かな?」


「じゃあ今度が初海水浴か〜」


ふぅ〜、危なかった。神獣のことはユウから口止めされてたよ。


「宴ちゃん!せーちゃん!早く選ぼうよ」


華凛は待ちきれないのかもう水着を物色している。


「な、なんか今日は迫力が違うね」


「そんじゃ、あたしたちも選びますか」


私と宴も選ぶことにする。


「どれにしよーかなー♪」


ちょっとテンション高めで選んでいると、


「青龍?こんなどう?」


宴が水着を持ってきた。

持ってきたのは、隠れる部分がちょこーっとしかない水着。


「ぶっ………それ誰が着るの?」


「もちろん青龍に決まってるでしょ」


「わ、私はもっと地味なやつでいいかな〜……」


宴はそっかぁ、と言いながらまた物色しに行く。

そういえば華凛は決まったのかな?


「華凛、決まった〜?」


「せーちゃん!ま、まだ決まってないんだけど…」


華凛は手に持っていたものをサッ、っと後ろへ隠した。


「なんだ〜もう決まってるんだね」


「ま、まだ決まったわけじゃないけど…」


なんか歯切れが悪いね。よーし、ここは……。


「華凛、それ見せて」


「あっ」


後ろに隠した水着をひょい、と取る。

華凛が持っていたのは、宴が選んだような生地がちょっとしか付いていない水着。


「ぶっ……これはまた派手だね」


「えっ、そ、そうかな?」


気合い入りすぎダヨ。


「せ、せーちゃんも早く選んだほうがいいんじゃないかな?」


「そうだね」


うーん、何にしようかな?あんまり派手じゃないやつがいいんだけど……。


「………………」


選ぶこと数十分、三人とも買うものが決まった。

その後、少し遊んでいこうということになり、ゲームセンターで宴のギャンブルの才能(本人が言うには遊びの才能らしい)が発揮されることとなった。



―――――――



「……はぁ、疲れた。丸一日無駄にした」


今日は趣味を探しにいろいろな所を歩き回ったが、これといったものはなく収穫ゼロで家に帰ってきた。


「ん?青龍帰ってきてんのか………ただいま」


「あ、おかえりー」


低いテンションのまま食事を作り、低いテンションのまま夕食を済ませる。

いつものお茶の時間になってもテンションは低いまま。


「ねーねー!!今日はどこ行ってたの?」


「叫ばなくても聞こえてるって」


なんかテンション高くね?でも俺はバリバリのローテンションだ。


「うわー、なんかテンション低いね〜」


「まぁな。そう言う青龍はテンション高いな。なんかいいことでもあったのか?」


「うん!今度、宴がみんなと海水浴に行くんだよ!それとユウは道具持ち要員だから来いだって〜」


青龍は更に俺のテンションを下げることを言ってくれた。


「マジか?」


「うん、マジ」


「決定事項?」


「うん、決定事項。というかもう水着も買ってるよ?」


……遊沢め、抜かりないな。


「しょうがない、行くしかないか」


「さすがユウ!そう言うと思ったよ」


誉められても嬉しくないし。つーか行かないという選択肢は準備されてないだろう。多分。


「なんかユウも大変だねぇ」


「ああ、まったくだ」


その大変な理由はあなたにもあるんですよ?青龍サン。


「というか日程とか決まってんのか?」


「ん〜?決めてるんじゃない?」


「……………不安だ」


行き当たりばったりとかじゃないよな?


「夏休み前に計画立てるって言ってたやつだと思うよ?」


「そんなことも言ってたな」


「だから安心していいと思うよ」


「そうか……」


口ではそう言ったもののすごく不安だ。というか青龍って楽観的すぎる。羨ましいくらいに。


「ふぅ…まぁなるようになるか」


俺もそのポジティブさを見習ってみる。


「楽しみだねぇ、海水浴」


青龍は浮かれてしまっている。

海水浴はいいけど、どんな災難が降ってくんのかな?


「……………やっぱ不安だ」


いらんことを考えたせいで不安が増してきた。


「きっと楽しいよ!」


「そうだな〜」


「ええっ!なんで投げやりなの!?」



その後、青龍と話している時も何も起きないことを祈っていたのは俺だけの秘密だ。

今回は悠視点と青龍視点に分けて書いてみました(^-^)青龍視点はムズカシイ(^_^;)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ