エピローグ
クルジェ「おつかれさまでした! 救世主様、いえ、ウィンナー様!」
俺「ああ……、簡単な仕事で助かったよ。そんなに楽しくは無かったけど……。
どっちかというと、ルーザーみたいにもっと冒険したかったな……」
タマ「それじゃあウィンちゃんも封印されちゃうですぅ」
アイリ「そうだ。封印されて、その存在を抹消される、ルーザーだったからこそ、みんなで勇者として崇め奉ったり、ラノベにありがちな萌イベントに遭遇したりとサービスがあったんだ!」
クルジェ「ところで、ウィンナー様!」
俺「ちょっと思ったんだが、敗者がルーザーってのはわかるんだが、勝者はウィンナーじゃなくってウィナーじゃないのか?」
クルジェ「細かいことはいいっこなしです! で、ですねえ。これまでの冒険が、小説になりました! 叙述トリックと大どんでんがえしという素晴らしいコメディですっ!」
俺「叙述トリック?」
クルジェ「ええ、全篇通して、視点人物は救世主様に統一されているんですが、二話目からは、実は、語り部は救世主であって、勇者とは別人という素晴らしい趣向を凝らしたんです!」
俺「それって……、なんか意味あったのかな……。推理とかミステリーならともかく……、作者も書きにくかったって思ってるんじゃないか?
それに、飛場の章とか、三人称視点で……」
アイリ「それは言わない約束だ!」
タマ「とにかく! これからお祝いですぅ! 魔王封印大成功のパーティが始まるですぅ!」
俺「ああ、やっと元の体に戻れるわけだな……」
タマ「そこで、タマちゃんとかアイリちゃんとかが、実は王家のお姫様でしたって設定が明らかになるですぅ!」
クルジェ「それから……、ウィンナー様! 冒険はまだ終わったわけではありませんよ!」
俺「えっ? どういうこと?」
三人「これから、世界を救った救世主の奥さんになる権利を懸けた、大バトル大会が……」
「始まるんです!」
「始まる!」
「始まるですぅ!」
「始まるのよ!」
俺「今……、四人いたような……。とにかく……しばらく休ませて。なんだかんだあって……、最後にちょろっと儀式の呪文を唱えただけだけど……、
俺……、もう……疲れたよ……」
クルジェ「ああっ! ウィンナー様!」
タマ「寝ちゃダメですぅ!」
アイリ「寝たら……」
(寝たら、元の世界に戻って…… byクルジェ)
(寝てしまったら、元の世界に戻ってしまうぞ! byアイリ)
(ウィンちゃん!! 寝ちゃダメですぅ! byタマ)
(ウィンナーくん! 寝ないで! お願い byファシリア)
そうは言われても……、眠い、僕……もう……疲れたよ……。
パ○ラッシュ……(倒置法)
完
カミングスーン!!
救世主ルーザーの帰った世界。しかし、魔王の封印は完全ではなかった。
魔王の意識は、世界最強の肉体を求めてさまよい出で、ついにたどり着く!!
あの漢の体へ……。
飛場稔流の肉体を得た魔王は、魔法封印、己の肉体のみで世界を破滅へと導いていく。
残された時間は少ない。
クルジェ、アイリ、タマ、ファシリアの四人は、日本へと転生し、異世界での記憶を失くしたウィンナーを探して再び世界を救うように協力を求めようとするが……。
はたして……、魔王と融合を果たした飛場の強さはいかなるものなのか!
クルジェ達は、ウィンナーと再び出会うことができるのか?
ウィンナーは茹でて食べるのと、焼いて(炭火で)食べるのとどっちが美味いのか?
さまざまな思惑が錯綜する。
次回作!!
「魔王を封印したと思ったら、世界最強の飛場の肉体に宿ったので、ヒロインたちが、メインヒロインの座を懸けながら、救世主を探しに行ったら、そこは、異世界ではなくて日本で、救世主はニートで、月に導かれながら、異世界迷宮で、無職に転生しながら、理想のヒモなんだけど、実はこの世界はゲームだと俺だけは知っていて、盾的ななりあがり的な、討伐クエストあっせん窓口へようこそ!!」
(100文字は余裕で超えている?)
ぜひともよろしくお願いします。
ご愛読ありがとうございました。
っていうか、最後まで適当というか、その場その場で書きたいことを書いてただけという、わたしの暇つぶしに貴重なお時間をおさきいただいて恐縮です。
恐縮ついでに、評価とか感想とかお願いはいたしません。
したい人だけしてください。
次回からはもうちょっとまじめに、統一感のある作品書きますんでまたよろしくお願いしまふ。
あと、連載中の「学園天使と魔法タンクな俺」は、真面目に書いたやつなんでよろしければ、覗いてやってつかあさい!
では、また機会があれば!