永遠にしりとりしていたい!~夏休みSP~
私、三原カナは、どこにでもいるようないたって普通の女子高校生。
隣の席の島地くんが好きなんだけど、想いを伝えるなんて難しいから、友達みたいな関係を続けているんだ。
今日は夏休み。
近所の商業施設に遊びに来たんだけど――アイスクリーム屋さんの前で島地くんにまさかの遭遇!!
毎日暑さがきついけど、好きな人に会えたらそんなものは吹き飛んでしまって。今は最高に幸せな気分。暑さなんてどうでもいいくらい幸せ。
しかも、挨拶したら、一緒にアイスクリームを食べることになったんだ。
「三原さんも買い物?」
「うん」
「服とか?」
「ううん、本屋さん。今日発売の写真集があってさ。それ買うついでにちょっと遊んでいこうかなって」
「じゃあ時間大丈夫なんだ?」
「もっちろん!!」
「何か変に時間かかる流れになって悪かったね」
「ううん! いいのいいの! アイスクリーム大好きだしっ」
じゃあ、と、彼の方から切り出してくる。
「しりとりしようか」
「もっちろん!!」
そう、私たちはいつも、しりとりで繋がっている。
「じゃあはじめよう。ナスの田楽」
「くきわかめ!」
「目玉、かな」
「幕尻!」
「リンゴチップス、かな」
商業施設内はクーラーが効いていて非常に涼しい、快適そのもの。
「スミレ!」
「レバー、とか」
「晩餐会!」
「意味不明、とか」
「怒り!」
「隣人との揉め事、だね」
「時々!」
「貴公子、とかかな」
「しみじみ!」
「見た目重視、とかかかな」
「シリアス!」
ずっとこんな感じでいられればいいなぁ、と、しみじみ思う。
「すくいどり、だね」
「また、り……ええと、り、り、り……理不尽な説教?」
「浮世絵、だね」
「えくぼ?」
「ボタン付け、かな」
「毛虫!」
「嫌だなぁ……毛虫……じゃ、しくじる、かな」
もしこの先いつか隣の席じゃなくなっても。
それでもいつまでもこんな風にしりとりを通して仲良しでいたい。
恋人にはなれなくても……。
「ルビー!」
「ビンタ、かな」
「たすき掛け!」
「毛虫嫌だなぁ……ほんと……健康体操、とか」
「海!」
「ミンチ、とか」
「ちりばめられた宝石!」
「近隣諸国、だね」
「クラブ!」
「ブリ、だね」
◆終わり◆




