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「永遠にしりとりしていたい!」シリーズ

永遠にしりとりしていたい!~夏休みSP~

作者: 四季
掲載日:2026/08/03

 私、三原カナは、どこにでもいるようないたって普通の女子高校生。

 隣の席の島地くんが好きなんだけど、想いを伝えるなんて難しいから、友達みたいな関係を続けているんだ。


 今日は夏休み。

 近所の商業施設に遊びに来たんだけど――アイスクリーム屋さんの前で島地くんにまさかの遭遇!!

 毎日暑さがきついけど、好きな人に会えたらそんなものは吹き飛んでしまって。今は最高に幸せな気分。暑さなんてどうでもいいくらい幸せ。


 しかも、挨拶したら、一緒にアイスクリームを食べることになったんだ。


「三原さんも買い物?」

「うん」

「服とか?」

「ううん、本屋さん。今日発売の写真集があってさ。それ買うついでにちょっと遊んでいこうかなって」

「じゃあ時間大丈夫なんだ?」

「もっちろん!!」

「何か変に時間かかる流れになって悪かったね」

「ううん! いいのいいの! アイスクリーム大好きだしっ」


 じゃあ、と、彼の方から切り出してくる。


「しりとりしようか」

「もっちろん!!」


 そう、私たちはいつも、しりとりで繋がっている。


「じゃあはじめよう。ナスの田楽」

「くきわかめ!」

「目玉、かな」

「幕尻!」

「リンゴチップス、かな」


 商業施設内はクーラーが効いていて非常に涼しい、快適そのもの。


「スミレ!」

「レバー、とか」

「晩餐会!」

「意味不明、とか」

「怒り!」

「隣人との揉め事、だね」

「時々!」

「貴公子、とかかな」

「しみじみ!」

「見た目重視、とかかかな」

「シリアス!」


 ずっとこんな感じでいられればいいなぁ、と、しみじみ思う。


「すくいどり、だね」

「また、り……ええと、り、り、り……理不尽な説教?」

「浮世絵、だね」

「えくぼ?」

「ボタン付け、かな」

「毛虫!」

「嫌だなぁ……毛虫……じゃ、しくじる、かな」


 もしこの先いつか隣の席じゃなくなっても。

 それでもいつまでもこんな風にしりとりを通して仲良しでいたい。


 恋人にはなれなくても……。


「ルビー!」

「ビンタ、かな」

「たすき掛け!」

「毛虫嫌だなぁ……ほんと……健康体操、とか」

「海!」

「ミンチ、とか」

「ちりばめられた宝石!」

「近隣諸国、だね」

「クラブ!」

「ブリ、だね」



◆終わり◆

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― 新着の感想 ―
今回もとても面白かったです。一緒にアイスクリームを食べながらのしりとり、楽しそうです。 とくに島地くんのターンが面白くて、それに元気に返す主人公もいいですね。途中に描かれる内心も印象的でした。素敵な…
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