遥の独自の考え
遥は一人で帰りながら考えていた。なぜ勉強熱心で真面目な翔子の成績が遥に到底及ばないのか。
世の中には勉強をしても全然学力が上がらないという人もいるだろう。逆に勉強をしなくても学力が上がる人もいる。
遥の持論では勉強熱心な真面目なタイプは沢山勉強すれば良いと思っている。勉強すれば頭が良くなると思い込んでいる。
とんだ見当違いだ・・・無論勉強をすることは大事だ。勉強を全くしない不真面目な者は論外である。
ただ頭良くなろうと必死に勉強を頑張り、翔子みたいに寝る前まで勉強は明らかにやりすぎだ。
勉強をスポーツの練習に言い替えるなら練習し過ぎと同じである。練習し過ぎたら疲労は出るし、練習時間が無駄に長いと集中力が途切れダラダラして身に付かないのと同じである。
どこかの野球部の監督が言っていたが人の集中力は2時間から2時間半が最も集中力が高まるという。
つまり短い時間で効率的に練習をするのが身になるという事だ。それ以外の練習はいたずらに体力と時間を奪う行為なのだ。
それと同じ・・・勉強もスポーツもそこは同じで、勉強も長時間すれば身に付くわけでもないのだ。
長時間勉強をすれば「絶対に良い点を取らねばっ・・・!」と精神的に追い込まれてしまう事もあるだろう。そういった精神状態は正常では無くて、緊張状態である。そうした緊張状態ではいつもの力の7割しか発揮でないだろう。
勉強もスポーツも最大限の力を発揮するためには精神衛生上良い状態でなければならない。
気負いも緊張もなにも感じない・・・ごく自然な状態こそが至高にして至強・・・!自分の能力の最大限!最高MAXが出せる状態なのである。
つまり翔子が遥に勝とうと必死になればなるほど勝てないのである。




