高校生だけどパチンコしてみた
その日の夕方、遥はお金を増やせると思って近くにある人気パチンコ店に来た。
しかし遥はまだ高校生。パチンコは18歳になってからがルールである。
遥も当然そんな事知っている・・・が、それでも興味があるんだから仕方がない。
それに皆さんの周りには居なかっただろうか?高校生なのにパチンコをしていた人を。
店員に年齢がバレないようにサングラスしたり、大人っぽい立ち振舞いをしたりしてパチンコをしていた奴を。
真面目な人ばかりが友達にいるとこういうの人を目にする機会は殆どないかも知れない。だが高校生、なんなら中学生でもパチンコ打つ奴は確かに存在している。
そして興味本位で手を出したせいで博打狂いになった人も数多くいる。
さて遥は特にサングラスも何もせずにいつもの格好でパチンコ店に入店する。
そんな格好で入店すると流石に店員さんも不思議そうな顔で遥を見てくる。しかし店員の誰もが遥を高校生だと疑わなかった。
まず巫女の格好が店員の印象を強くさせた。次に遥は美人で可愛いが、同時に見た目も冷静沈着・・・いわゆるクールな見た目である。
そして遥の立ち振舞いである。
どっしりとして落ち着いている歩き方・・・女の子にはあまりいないが、どっしりと落ち着いた人はただそれだけで大人に見られる。
クールな顔付き、そしてどっしりと落ち着いている立ち振舞い。それが店員に高校生だと疑われなかったポイントである。
さて、遥本人はパチンコ店に入店してただひたすら「うるせぇ・・・」と思っていた。
しかし遥は知っていた。これぐらい五月蝿いのは想定済みである。遥はバッグの中から耳栓を取り出して耳に入れる。
元々、遥はパチンコ・パチスロには興味があって色々調べていた事がある。そこで知ったことが耳栓は必須という事である。
こんな爆音の中で耳栓せずに打ったら間違いなく難聴になる。事実耳の聞こえが悪くなった人は数多くいる。
五月蝿い爆音も耳栓をしてかなり解消され、いざホールの中を徘徊しようとスロットコーナーに行くと遥は目の前にあるスロット台に心を奪われた。
「何だ、このカエルの台。このカエルのミニキャラが可愛いではないか。これは即打ちだな。よっしゃ、爆出ししたろっ!」
遥は台の下皿にスマホを投げて台をキープし、コーヒーを買って来る。
始めてのスロット実戦、そしてお金を増えることを想像すると笑いが出てきた。
「フフン、この台については前に動画で見たことある。単純なボーナスのみで増やすタイプの奴だな。リーチ目が豊富らしいけどリーチ目とか分からねぇよっ!」
・・・遥のギャンブラー伝説の幕開けである。




