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余談 「原作と違うところ」

(※ 「こんなもん書く暇あったら本編書けや」との指摘は、全面的に正しい!)

 本作は、いわゆる「里見八犬伝さとみはっけんでん」を猫にしたバージョンのパロディなのですが、自分で言うのもなんですけど、いやあ酷い話ですね!


 勿論、滝沢馬琴が著した原作は大変素晴らしいのです。ただ、自分で書いた部分が本当に酷い。

 ネタでやっているとはいえ、こんなキテレツな話になるとは思いも寄りませんでした。本当にごめんなさい。


 以下、その魅力を伝える意味も込めて、原作との違いを箇条書きにしてみます。



 ※ ※ ※ ※ ※ ※



 ● シノ → 犬塚 信乃 戌孝(いぬずかしのもりたか)。原作では男。


 ● バンサク・ネコヅカ → 犬塚 番作(いぬづか ばんさく)。原作では信乃しのの実父であり、浪人。ヤクザ・マスターなどという、訳の解らない職業ではない! 後述の、弥々山(やややま)とは義弟の関係。弥々山(やややま)の計略にかかり、村雨丸で自害。


 ● ヒキロク・ヤヤ・ヤマ → 弥々山 蟇六(やややま ひきろく)。番作の義兄。犬塚家が暮らす村の村長。番作を自害に追い込む。


 ● ヨシロー → 与四郎よしろう。犬塚家で飼われていた「犬」。いわゆるペット。人間でもなければ、テック・ドクターなどという訳の解らない職業ではない! 意地悪な弥々山たちによって、とても助からない半殺しの目に遭う。その後、可哀そうに思った信乃しのは、村雨丸で首を切り落とす! ちなみに病院の名前が「四白」なのは、与四郎の四肢の先が白かったので → 四白 → 与四郎となった事に由来。


 ● モチウジ・アシカガ → 足利 持氏(あしかが もちうじ)。鎌倉副将軍。京都将軍家の分家。原作では本家である将軍家との対立に敗れ、自害。


 ● ヌカスケ → 糠助ぬかすけ。犬塚家が暮らす村の百姓。信乃しのに良くしてくれる善良な人。決してヤクザでもなければ暴力的でもなく、汚い仕事もしていない!


 ● シャープブレード・ムラサメマル → 村雨丸むらさめまる。鎌倉副将軍方の武士として、父と一緒に戦に参加した犬塚番作。その際、父は討死。もともと村雨丸は父が副将軍から預かっていたもので、そこから番作の手へと渡る。


 原作中に、刀を鍛えた刀工の名は出て来ない。なので勝手に「SUKEHIRO」という武器製造メーカーが作った、という設定。


 露のしたたるような刀身で、斬ると水気がほとばしる──とかいうんだけど、多分よほどの条件が揃わないと無理。(冷凍庫で冷やしてから外に出す、とか)きっと冷媒が入っているから冷たいんだと思う。



 ※ ※ ※ ※ ※ ※



 かなりさらっと触れた程度ですが、この箇条書きからも、原作の雰囲気がお解り頂けるかと思います。


 まあ、原作が書かれたのは江戸時代ですし、読んだのも江戸庶民。


 時代設定は戦国時代で、当時の江戸っ子が考える「戦国武士へのファンタジー」、あるいは「理想化された武士像」みたいなものがベースになっているのでしょう。

 だからまあ、簡単に人は死ぬわ、自〇はするわ、ペットは殺すわで、かなりの凄まじさがあります。


 そう考えてみると、この「八猫伝」がキテレツな方向へ行ったのは、


 ひとえに、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


 ──と、責任転嫁をして、無駄話を終りたいと思います。

※ 追伸 


 八犬伝は八人の主なキャラクターが出て来る話ですので、次回から別のキャラが登場します。勿論、シノとも関わりますが、そういう話だと思って下さい。

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