プロローグ
書きたいことを全部書いてるのでダラダラと進んでいきますが、よければお付き合いください(=^x^=)
人生というのは選択の連続だとよくいうけれどそれは本当にその通りで、大きいものから小さいものまで僕達は生まれた時から様々な選択をして生きていく。
でも、だからといって、今歩いている人生というものは果たして数々の分岐の先にいくつもある結果の一つだと言えるのだろうか。
簡単に言えば――――人生の分かれ道のその先は、別々の道を行くのか、それともどこかで交わり再び一つになるのか、どのような選択をしようと、過程はどうあれ結果は同じではないのか?と、そういう事だ。
僕は思うには、人生とは長いエスカレーターのようなものだ。
分岐はなく、後戻りも出来ず、道を逸れることも出来ず、ただ決められた未来へ向かって、上へ上へと昇っていくだけのもの。
その時感じた悩みも、後悔も、そして選択すら無意味で……ただ決められた方へと行く、つまらないものだと。
「どうした、そんな顔して?」
頭の中でそんな厨二じみた、よく分からない事を考えていると、目の前の男――――魔王にそんな事を言われる。
心底思う。
どうしてこんな事になってしまったんだ、と。
そして少し考えて結論を出す。
それもこれも全て目の前に座るこの魔王のせいだ、と。
責任を押し付けているようにも見えるかもしれないが、実際のところ魔王のせいだというのは否定できない。
何故ならば――
「どうした?って……それもこれもあなたが魔法を暴発させて自爆したのが原因なんですけどね!」
「そう文句を言うなよ。あれは事故だし、悪かったとも思ってる」
そう、この魔王……なんか勝手に自爆してそれに僕が巻き込まれてしまったんだ。
そうして僕は魔王と一緒に仲良く粉々になり、おそらく天界へと魂的なモノが飛ばされてきた訳だが、魔王さんはあれを事故だといって簡単に流そうとするのだ!
「はぁ……。僕が魔王討伐にどれだけの思いを賭けていたか……」
あいつらを見返すにはそれしか無かったというのに。
まさか、こんな形で死ぬなんて誰が予想できたことか。
「そうだったのか……。しかし、どんな思いを賭けていたのか少し語ってはくれないか?」
「はい……?」
突然の魔王さんの言葉に思わず引いてしまう。
まさかそんなことを聞かれるとは思ってもいなかった。
でもまぁ、もう死んでしまった訳だし、拒否する理由もないか。
どうせ今何を考えたところで今更なんだから。
「しょうがない、減るものでもないし……いいよ」
「本当か?」
そうして僕は多少不本意ではあるが、魔王さんに今までの経緯を話す事にしたのだった。