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19ちびはるちゃんの事情

「ねえ、本当に大丈夫なの? いくら何でもマズいんじゃ? 厚木には盗聴された音声が?」


「心配するな。学校は俺達の味方だ。そうだろ? ちびはるちゃん?」


「わ、私は正しい生徒の味方です!」


「あー。正義感出ちゃったか? これは近々クビになるな、それか俺に抱かれてチャラにするか?」


「つ、綱島先輩、俺にもちびはるちゃんヤラせて下さいよ!」


「あ、あなた達、ほ、本気なの? おかしいわよ、あなた達は!」


一体どういうことなんだ? 日吉も流石に今回の事件のことを心配している。


ちびはるちゃんも俺達に協力してくれそうなのに、綱島の態度は余裕だ。


それに学校は綱島の味方……大和の推理でもそう言っていたが、そんなことがあり得るのか?


「じゃ、俺達行くわ。ちびはるちゃん、早めに俺達に股開く覚悟しとくんだな」


「ほ、本当に大丈夫なの佑人? それにちびはるちゃんとだなんて、私という者がいるのに?」


「まあ、日吉、細かいことは気にすんな。それにそのうち俺とも仲良くしようぜ」


「な、なんで川崎なんかと!」


そう言って三人は何処かへ行ってしまった。


「ごめんなさいね。私に力がないばかりに……」


「いえ、でも先生は俺のことを?」


「ええ、私は海老名君の言ったことを信じているわ。学校も警察からの情報を知ってるの。海老名君には疑いの余地は何もないわ。でも、生徒間に何か悪い情報が出回っていて、あの日吉さんの態度……日吉さんの事情は良くわからないけど……学校としては海老名君を守るべき……なのに……」


下を向いて唇を噛むちびはるちゃん先生。やはり大和の推理通り学校は綱島達の味方?


俺は残念な気持ちもあるが、ちびはるちゃんが俺のことを信じてくれるという言葉に安堵した。


陽葵ちゃんが俺を信じてくれてから、俺の周りは少しずつ変わって来ている気がする。


「先生、先輩にも聞いて欲しか音声があるんです」


そういうと陽葵ちゃんは床に落ちていたスマホを拾って音声を再生し始めた。


それは綱島と日吉、川崎の犯行を認める日吉の証言だった。


「ねえ、先生、こんなにはっきりした証拠があるなら、学校も全てを明らかにするよりないんじゃ?」


「大和君、普通ならそうなんだけど、綱島関係に関してはそうは行かないの、理由はわからないの……ただ校長先生は綱島達の味方なの……本当に理由はわからないの」


どういうことだ? 学校だってこんな事件がいつまでも放置されたらかえって問題が大きくなる。場合によっては新聞に載りかねない。そんなことになったら校長だってただじゃ済まない。


「でも、こげんなっきりした証拠があるとになしてなんか? 先生?」


「うちの校長には市議会議員の先生が友達でね。それでかなり無理なことを昔からやってたみたいなの、そしてこの学校は誰も校長を止めることができないの。海老名君のこともそう。先生方も校長が怖くて何も言えないの。異を唱えた先生は二度と教職にはつけないって噂」


そんな。そんな無茶なことがまかり通ってるなんて、それに何故校長は綱島の味方に?


「私、覚悟しました。厚木さんの音声の証拠を持って警察に行きます」


覚悟を決めたちびはるちゃん、俺も実はそれを考えていた。学校が信用できないのなら警察に掛け合えばいい。だが、ちびはるちゃんのことが心配だ。


だが、その時、突然大きな声が聞こえた。


「先生、それは悪手です!」


見るといつの間にか現れたのは莉子ちゃんだった。


「準備は……全て整いました。ちょうどいい、先生にも協力して頂きます」


そう言って、突然現れた莉子ちゃん不敵な笑みを浮かべた。

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