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14陽葵ちゃんの決意

莉子ちゃんの説明ば聞き終えて、陽葵は唇ば噛んだ。


先輩ん無実ば晴らすとは難しか、でも!


そもそも、先輩んクラスメイト達ってバカと?


なんでそげん中途半端な状況証拠だけで、あの『日吉』 って女ん演技に騙されて、適当に正義感暴走させて本当かどうかも確認せんで、先輩ば犯人やと決めつけて……!


「ひ、陽葵ちゃん。いあいよ」


「え……? あ、ご、ごめん莉子ちゃん」


つい、怒ってしまって莉子ちゃんの頬っぺたを思いっきりつねっとった。


「怒ると莉子の頬っぺたつねるくせ止めて、マジで」


「ごめんね。莉子ちゃん。ついね。わかるでしょ?」


「全然分かんないよー」


子供ん頃からん付き合いん割に理解足らんな。


やっぱり陽葵んことば理解してくれとーんな先輩だけや。


莉子ちゃんなただん駄犬や。


「陽葵ちゃん、今、凄く酷いこと考えてなかった?」


「えっ? いや、別に、その♪」


うえっ、そげなとこには鋭か……嫌な幼馴染や。


莉子ちゃんに嫌気がさしたけど、本来ん目的ば思い出した。


どげんでんよかことに気ば取られとー場合やなか。


「ねえ、陽葵ちゃん? やっぱり酷いこと考えてない?」


ホント鋭い子だな。


「そげんことより、先輩ん無実ば晴らす作戦考えようよ」


「そんなことってどんなこと?」


「もちろん、莉子ちゃんがどうでもいい―――あわわわわわぁ!」


「陽葵ちゃん! 酷いよ-!」


莉子ちゃんば慰めるとに30分かかってしもうた。


「それで、先輩ん無実ば晴らすにはやっぱり日吉って女ん口ば割らせるよりなか訳ね?」


「それしかない。状況証拠はいくらでもありますけど、物的証拠がない」


莉子ちゃんのご機嫌ば取るために、今度一緒にお風呂入ることになってしもうた。


陽葵ん貞操大丈夫かな?


「ところで、ハアハア」


「な、何、莉子ちゃん。ちょっと気持ち悪いよ」


「だって、清楚系の陽葵ちゃんの破壊力!」


うう。それは先輩から最初に褒めてもらいたかった。


こん駄犬は、空気が読めんらしい。


陽葵はお父さんと仲直り、ちゅうかお互いにすれ違うとったところば先輩のおかげで関係ば修復しとった。


やけん、ギャルは止めた。


お父さんは本当は心配で仕方なかったげな。


でも、嫌われたくない一心で、何も言わなかったらしか。


「黒髪に普通に着た制服は清楚感ばっちりです!」


「ほ、ほんと? 照れるな、はは」


「大丈夫です。莉子なんて今すぐ押し倒したい位です!」


だから、莉子ちゃん怖いよ!


やっぱり早くお巡りさんに逮捕してもらおう。


「それにしても、樹先輩のクラスメイトも変な正義感信じて、いじめた上、学校中に根拠の薄い噂広めて、樹先輩をこの学校から追い出そうとするなんて、酷いですね」


「莉子ちゃん! 莉子ちゃんも酷かて思う?」


「はい。酷すぎます!」


「莉子ちゃん!」


陽葵はうっかり自分から莉子ちゃんをハグしてしもうた。


ぎゅっ!!


「えっ? 莉子ちゃん? そんなに強く抱き締めらるーと痛かよ?」


「ふっ……ちょろ……」


「ちょ!? え? ダメって! てか、騙したんねぇ!」


「ふふ、陽葵ちゃん。可愛いい!! スリスリ」


まんまと莉子ちゃんの罠にハマったけど、先輩ん無実ば晴らすだけじゃ気分が収まらない。


「先輩……無実ん罪であんなに苦しんで。先輩んクラスメイト、お父さんの力で全員消そうかな? 先輩に酷いいじめしたんだよ、何されたって、文句言えんよね??」


「陽葵ちゃん、駄目! 陽葵様がそんな物騒なこと考えたら駄目! まんざらできないことじゃないから駄目です!」


「でも、先輩ん無実が証明できたら、相応ん復讐はしてやるけんね」


陽葵にガシッと抱き着いて離れない莉子ちゃんを無理やり引き剝がすと、陽葵は決意した。


「見よって先輩、陽葵に考えがある」

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