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意識覚醒、クラゲになっていました。  作者: 佐藤莉
〜第1章〜溟海帝国
6/29

〜6〜再度進化しました2。

 私は、そろそろ進化してもおかしくないのではと思っている。

もし本当にMPで進化するならば、もうすぐ区切りとしてちょうどいい一万を超えるから。

これまで沢山の生物を倒してこの中を生き抜いてきたから、進化が近い、とも思っている。

出来れば次の進化はもっと強くなりたい。

赤色の光玉の生物を倒す時は必ず一度口の中に入らないと倒せないのは心底怖いから避けたいし、そもそも死ぬのは恐ろしい。

私は死にたくない。


 あ、そうこうしているうちにとうとうMPが一万を超えた。

これで魔法が使えたら、きっと打ち放題なんだろうな。




 《”世界より伝達”》

 《一定の魔力量を確認。世界の条件を満たしました》

 《グレーター・クヴァレに進化します》




 ……どうやら無事に進化できたようだね。

やっぱり進化条件は一定のMPを超えることのようだが、なんだか簡単すぎて少し不安になる。

さて、スキルの方はどうなったのだろうか。




 《ザー…………ザッザザッ》




 ん、何?

なんか、今、ノイズみたいなのが……。




 《”世界より伝令”》

 《一定の魔核残滓及び反発心を確認。世界の禁忌条件を満たしました》

 《新たな進化経路を確認。強制的に進化を行います》

 《ネックス・クヴァレに進化します》

 《神の介入を以降完全拒否。常時発動スキル『自己理解』を常時発動スキル『自己把握』に強制進化します》




 あれ、声が変わった。

しかも、また何やら訳の分からないことを沢山言ってる。

ん、なんだろう。

頭がぼーっとしてきて、眠くなってきた。

ぁれ、これ、まずい。

いしきが、とん……じゃ、う。








 * * *




 さて、考えるのを放棄した。

考えても考えても頭が痛くなるだけで、結論なんてどうせ出ない。

私の平凡な頭では理解なんてできるとは思えないし、知らぬが仏というものだ。

まずは進化したことを喜ぶとしよう。

禁忌条件とか、強制進化とか、神の介入を完全拒否とか、頭を悩ませる単語が沢山出てきたけれど、私の最優先は進化と死因だから完全無視だ。


 連続して進化した影響か私はしばらく気を失っていたようだが、目が覚めたら体がとても軽く感じた。

水圧の影響でスキルを持っていても感じていた、体を押しつぶすような感覚がなくなって、泳いでいるかのように自在に動ける。

これも、進化して全スキルがパワーアップしたからだろう。



 私の現在の種族は『ネックス・クヴァレ』という種族で、その一つ前にある『グレーター・クヴァレ』という種族になった瞬間に強制的に進化して、今の種族になった。

進化して強くなったのはいいが、無理矢理感がすごいし、誰かが私の進化に介入したとしか思えない。

あ、これは置いておかなければ。

さっき無視すると決めたからね。


 それよりも、進化したステータスの確認をしなければ。

これもまた同じく強制的に進化させられた、常時発動スキル『自己把握』によって全てのスキルが統括されているという状況は変わらない。

違うとすれば信仰度の表示が無くなったことと、前よりも性能が良くなったことだ。


 初めから持っていたであろう触手のスキルは、毒の方が『触手猛毒(弱)』に進化して、麻痺は二つに分かれて『触手運動麻痺(弱)』と『触手感覚麻痺(弱)』の二つとなった。

毒から猛毒へと進化したおかげか、毒の威力が強くなって前よりも簡単に倒せるようになった。

麻痺は体の動きを麻痺される運動麻痺と、体の感覚を無くす感覚麻痺に別れ、両方共に拷問などに使えそうだ。

まぁ、拷問をする機会なんて訪れないと思うけど。


 常時発動スキルである『水圧操作』と『水流操作』のスキルは共に(強・改)に進化し、新たに常時発動スキル『水温調節(微弱)』、作成スキル『液体作成(弱)』、作成スキル『氷結作成(弱)』、操作スキル『氷結操作(中)』を取得した。

手に入れた新しいスキルは今のところパッとしたいものだったが、これからの使い方次第だろう。

しかし、水温調節とは必要なのだろうか。

私は水の温度なんて分からないのに。

液体作成というのはありとあらゆる液体を作り出せることが出来るようで、強くなれば相手を即死にさせられる液体などを作れると思う。

それこそ真逆の人を治す薬とか。

ただ、一度触れたことのある液体でないと作れないので、今のところ必要性を感じない。



 他にも新しく手に入れたのは共に常時発動スキルである『HP自動回復(弱)』と『MP自動回復(弱)』だ。

このスキルはHP、MPを消費した場合、一分に一の速度で回復してくれるというスキルだ。

なんとありがたい回復スキルなのだろうか。


 毒麻痺は共に耐性から無効へと進化した。

物理攻撃耐性は(強)へと進化し、新しく魔法攻撃耐性(中)を取得、魔核攻撃耐性は(中)へと進化を果たした。

そしてもう一つ、氷結耐性(中)を取得した。

どうやら氷結系のスキルを使用していると自身まで凍って、そのまま死んでしまうことがあるようだ。

ここでは使うスキルに対する耐性や無効がなければ、そのスキルを扱えないようだ。

ほとんどの生物がスキルを取得していない、もしくは取得しても耐性を持っていないから使用できない、なんてこともあるようだ。

この場合、魔法だとどうなるのだろうか。


 今の自分については『自己把握』のスキルが事細かく、まるでインターネットやAIのように知りたいことを教えてくれる。

進化前の『自己理解』はスキルを確認する度に、信仰度の横に書いてある文字が変わって、毎度毎度本当にウンザリしていたから、すっごく嬉しい。

だが、このスキルは全く知らない第三者によって与えられ、またもや知らない第三者によって進化させられたものだから、教えてくれることが全てだとは思っていない。


 HPは五倍の50に増えた。

MPは進化したことによって一気に十倍の10万となった。

最大値の増える速度は約一分に1つ増える速度なので、そこは変わらない。

上限知らずに増え続けるから、MPを使用する時が楽しみだ。

例えば、どれだけ魔法を連発できるのか、とか。


 スキルの中にはMPを使用しなければ扱えないスキルもあるようだ。

例えば、『液体作成』や『氷結作成』はMPが必要となり、常時発動系のスキルは必要ない。

また、スキルによっては耐性が必要ないものもあるし、MPが必要ないものもあるのだが、やはりこの世界のスキルというものにはまだまだ謎が多い。



 最後に、今の私の姿だ。

『自己把握』のスキルで自分の姿形のみを第三者目線で見る事が出来るようになったのだ。

大きさは傘と触手の部分合わせて全長約7m程だろうか。

触手の数は特に太いのが七本で、細かく糸のような見えずらい触手が数えられないくらいある。

傘の部分は美しいほど半透明で、中に存在する生命の源の、鋭く角の尖った菱形の魔核が瑠璃色に光り輝いている。


 こんなに光って目立たないかと思ったが、魔核というのは『魔核透視』というスキルがないと見れないようだ。

それ以外で見る方法は相手を絶命させた後に死体を解体して取り出すという方法になる。

私が見ることが出来たのは自分の魔核だから見れたようだ。











 * ※ * ※ *


 《ステータス》

 名前:無し

 種族:ネックス・クヴァレ

 HP:50/50

 MP:100021~/100021〜

 無効:猛毒(中)・麻痺(中)

 耐性:物理攻撃(強)・魔法攻撃(中)・魔核攻撃(中)・氷結(中)


 発動中スキル:『自己把握』『触手猛毒(弱)』『触手感覚麻痺(弱)』『触手運動麻痺(弱)』『水圧操作(強・改)』『水流操作(強・改)』『水温調節(微弱)』『HP自動回復(弱)』『MP自動回復(弱)』


 保有スキル:『液体作成(弱)』『氷結作成(弱)』『氷結操作(中)』


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