表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
意識覚醒、クラゲになっていました。  作者: 佐藤莉
〜第1章〜溟海帝国
4/29

〜4〜再度進化しました。

 緑の光玉の生物が現れてからというもの、何かのタガが外れたかのように他の生物も私を殺しにくるようになった。

その度に私な毒やら麻痺やらでなんとか迎え撃ち、毎度毎度間一髪のところで生存している。

横から来たり、真下から来た生物には触手を当てて簡単に状態異常を付与で来たのだが、上から来た時は本気で死を覚悟した。


 生物の口らしきものの中に入れられた瞬間、触手が生物のどこかに当たって麻痺が効いたから良かったものの、当たるのが少しでも遅れていたら、今頃死んでいた。

だって、私のHPは5しかないから、きっとたった1回の攻撃を掠めるだけでも即死決定だ。

何とか攻撃を受けずに戦ってきたけど、それがいつまで持つのか分からない。

どうにかしてもっと早く強くなれないだろうか。




 《”世界より伝達”》

 《一定の魔力量を確認。世界の条件を満たしました》

 《レッサー・クヴァレに進化します》




 あ、進化した。

これは、強くなったということでいいんだよね。

一定の魔力量ということは、この増え続けていたMPは私の種族の特性みたいなものなのだろう。

つまり、MPが増え続けていれば勝手に進化していくということだろうか。

それならすごく簡単な気がする進化方法だが、やはりどのような基準で進化したのかが分からないから確定するのはやめておこう。

ただ、前よりもMPが増える時間が延びた気がするのは気のせいではない。

最大値が1つ増えるのに一分以上かかっており、そう易々と進化させないということなのか。

やはり現実はゲームみたいに簡単にいかない。



 よし、進化した私のステータスを確認しよう。

種族は『レッサー・クヴァレ』という種族になり、進化したのだから前よりも強いのだろうけど名前だけの雰囲気なら以前の方が強い感じがする。

目の数や見え方は何一つ変わっていないが、傘の部分が少しばかり大きくなって、触手の数が5本に増え、HPが二倍の10になった。

それでも低いのは変わらない。


 スキルは毒と麻痺が共に(中)から変わることは無かったが、代わりに新しいスキルを取得していた。

常時発動スキル『水圧操作(弱)』と『水流操作(微弱)』というその名の通りの効果を得られるスキルだ。

『自己理解』のスキルが私の思考通りに使用してくれているので、使用中の負担はこれといってない。

地面の上を歩くのと同じように水の中を進めるようになった。


 耐性には新たに物理攻撃耐性(弱)と魔核攻撃耐性(微弱)が増えていた。

物理攻撃耐性とはそのままの意味で、殴られたり蹴られたりの物理攻撃のダメージを少しばかり緩和してくれる。

魔核攻撃耐性の方は、これもそのままの意味で魔核という核に受けるダメージを緩和してくれる。

この魔核というのは前世で言うところの心臓と脳の両方の役割を担っており、この世界のありとあらゆる全ての生物が持っている臓器の一つなのだそうだ。

生物それぞれが唯一無二の魔核を持っており、肉体や精神に耐えられない攻撃を受けた時や、肉体から取り出されたりしたら亀裂が入り、やがて砕け散る。

寿命でお亡くなりになる場合は長い年月絶えず機能していた魔核に小さな亀裂がゆっくりと入っていき、限界を迎えたら砕け散るのではなく砂のように消えてなくなるらしい。


 そして、なぜあるのかが全くもって理解不能な信仰度は1から0に下がり、隣にはなぜ神を信じないんですかと責め立てるような言葉がある。

この言葉は見る度に違う文章に変わっており、あなたは選ばれた存在なのですから神を信じましょうやら、この世の全ては神のみこころのままにやら、いずれ天罰が下るでしょうやら、バリエーションは様々。

正直いってウンザリしているから消したいのだが、できた試しは無い。



 先程から私はずっと上を目指して進んでいるのだけど、新しいスキルのおかげで前よりも格段に早く動けるようになった。

私の体を覆うように周囲の水圧を軽くして、上に向かうように水流を流せば格段に進む速度が上がり、確実に進んでいるという実感が湧いてくる。

ただ、それでも水面には一向に辿り着けず、どれだけ深いところにいたのかが身に染みる。

いや、きっと違う。

私の泳ぐ速度がとてつもなく遅いだけで、実際はそんなに深くは無いのだろう、きっと。


 たまに現れては殺気立って襲ってくる光達はどれもとても色鮮やかで、命の危機さえなければイルミネーションを見てるかのように楽しめたはずなのにな、と場違いにも思ってしまう自分がいる。

現れる光玉達はどれも緑色、黄色、赤色と明るくて暗闇の中で目立つ色が多く、逆に青色、紫色、黒色、灰色などの暗い系統の色は見ることがない。

襲ってくる生物と戦っているうちに、光の色や毒や麻痺の効き方でどの程度の強さなのかを分かるようになった。

緑色の光が一番弱く、そこから色が明るくなるにつれて強くなっていく。

今のところ、一番強いと確信したのは赤色の光を持った生物で、あれだけは他とは比べ物にならない。

毒と麻痺が効いていながら動き出す時があったのだ。



 ……ん、あれ、なんだか周りが明るくなってきた。

これはもしかして、水面に近付いて来たということかな。

あぁ、ここに来てどれだけの時間が経ったかは分からないけど、ようやく、懐かしいお日様の光か、お月様の光を拝める。

それに、これで私がどこにいるのか、分かる……はずだ。

まぁ、分からなくてもここが洞窟とかではないかどうかの確信はつく。



 あぁ、水面が、近付いてきた!














 * ※ * ※ *


 《ステータス》

 名前:無し

 種族:レッサー・クヴァレ

 HP:10/10

 MP:3263〜/3263〜(現在増加中)

 信仰度:0/∞(なぜ神を信じないんですか)

 耐性:毒(中) ・麻痺(中)・物理攻撃耐性(弱)・魔核攻撃耐性(微弱)

 発動中スキル:『自己理解』『触手毒(中)』『触手麻痺(中)』『水圧操作(弱)』『水流操作(微弱)』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ