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意識覚醒、クラゲになっていました。  作者: 佐藤莉
〜第1章〜溟海帝国
10/29

〜10〜大量取得しました。

 《”世界より伝達”》

 《無の小魔石の接触を確認しました》

 《無の小魔石を取り込み、強化スキル『硬化(弱)』を取得しました》




 《”世界より伝達”》

 《火の大魔石の接触を確認しました》

 《火の大魔石の取り込みに失敗しました》




 《”世界より伝達”》

 《無の魔石の欠片の接触を確認しました》

 《無の魔石の欠片を取り込み、攻撃スキル『斬撃(微弱)』を取得しました》




 《”世界より伝達”》

 《土の魔石の欠片の接触を確認しました》

 《土の魔石の欠片の取り込みに失敗しました》




 《”世界より伝達”》

 《水の魔石の欠片の接触を確認しました》

 《水の魔石の欠片を取り込み、操作スキル『水操作(微弱)』を取得しました》

 《『水操作(微弱)』が『水圧操作(強・改)』『水流操作(強・改)』『水温調節(微弱)』を取り込み、『水操作(強)』に進化しました》




 《”世界より伝達”》

 《風の小魔石の接触を確認しました》

 《風の小魔石を取り込み、操作スキル『竜巻(弱)』を取得しました》




 《”世界より伝達”》

 《無の中魔石の接触を確認しました》

 《無の中魔石を取り込み、攻撃スキル『貫通(中)』を取得しました》




 《”世界より伝達”》

 《水の魔石の欠片の接触を確認しました》

 《水の魔石の欠片を取り込み、操作スキル『水温調節(弱)』を取得しました》

 《『水操作(強)』が『水温調整(弱)』を取り込み、『水操作(強・改)』に進化しました》




 《”世界より伝達”》

 《無の小魔石の接触を確認しました》

 《無の小魔石を取り込み、操作スキル『有限箱(0/50)』を取得しました》






「さわッ……タ…なァ!コ……ロす!……ゴろ……す!!」



 私の触手が届いた範囲にある、大小様々な大きさの魔石を全て取り込んだ。

同時にカエニビは怒り狂って、水の中が揺れるほどの殺気が鋏と共に襲いかかり、攻撃の速度を早める。

必死に避けながら私はスキルの確認を急いだ。

中には取り込むことが出来なかったものもあるが、今はそんなことを気にしている場合では無い。

カエニビという種族の敵の攻撃で50しかない私のHPは半分以下に減った。

残っている触手も後三本しかなく、そのうち一本はボロボロで使い物にならない。


 魔石を取り込んで手に入れたスキルの一つ、『貫通(中)』という攻撃系のスキル。

これならば防御系のスキルで私の攻撃が一切効かなかったこいつにも効くはずだ。

いや、効く効かないは関係ない。

これに賭けるしかないんだ。

ゲームとかアニメでよくある、スキルにスキルを上乗せして行う攻撃。

これを真似して『貫通(中)』に毒と麻痺を全力で全部全部上乗せして、今までのやられっぱなしの分を全部返してやる。



『私はまだ、死にたくないんだ。

だから……』


「ギッ……ギギッ……コろず……」


『さようなら』



 振り下ろされた鋏を、進化して強くなった新しいスキル『水操作(強・改)』で避けると胸元の真下に潜り込む。

そして、私の毒と麻痺を全部上乗せした触手を真上に突き刺した。

『貫通』のおかげか簡単に突き刺さった触手から、大量の毒と麻痺が体内に注入されたのを確認して、鋏の届かない場所まで下がった。

カエニビは私の柔らかい触手が自身を守っていた甲羅の防御を突破して突き刺さったことの驚きと、全身に巡りわたる麻痺で動けなくなる。

やがて、ゆっくりと動けなくなった体を猛毒が蝕んでいく。



「ギッ…………シッ……ニ………」


『ッ…………死んだ、か』




 《”世界より伝達”》

 《一定の条件を満たしました》

 《常時発動スキル『触手猛毒(弱)』を『触手猛毒(中)』に進化します》

 《常時発動スキル『触手感覚麻痺(弱)』を『触手感覚麻痺(中)』に進化します》

 《常時発動スキル『触手運動麻痺(弱)』を『触手運動麻痺(中)』に進化します》




 あれだけ、あれだけ恐ろしいほどの攻撃をしてきたこいつは他の生物と同じように、毒であっけなく死んだ。

死んで、そのままゆっくりと下へと沈んで行った。

それを、見えなくなるまで見続けてしまう。

もしかしたら、あいつと同じ種族が他にもいるのではと、補助の目で辺りを警戒するが、主要の目はずっと沈んでいくカエニビを見つめる。

見つめ続けた。


 なんだろうね、この気持ち。

体が強ばるような、胸を掻きむしりたくなるような、何も言えなくなるような。

言葉に表せない気持ち。

今まで倒してきた魚の魔物とは全然違ったからだろうか。

幼い子が好奇心で虫を殺してしまった時のように、私の好奇心が招いた結果で殺したからだろうか。

それとも、最後の言葉が”死にたくない”に聞こえたからだろうか。

私は、今。

ようやく、いや、初めて。

生き物(誰か)を”殺した”という事を実感した。








 * * *








 見えなくなるところまで沈んで行ったのを確認した私は、気持ちを切り替えて視線を前に向ける。

いつまでもあのよく分からない感情に浸っているわけにはいかない。

きっと、これからも旅を続ける限り、何度でも訪れるだろうから。


 目の前に広がる大量の魔石という、岩肌から覗く色とりどりの石に触れる。

そうして新しいスキルを取得した。

これから先、旅を続けるならばさっきみたいな、それ以上に強い魔物と対峙することがあるはずだから。

その時に殺されないためにも、強くなる機会を絶対に逃してはいけない。


 魔石は触れると光の粒子となって私の体に取り込まれ、新しいスキルを得ることが出来る。

ずっとスキルを取得しているせいか、”世界より伝達”の声が頭の中に何度も何度も響いて追いつけなくなってきた。

一通り触れ終わった今でもずっと聞こえている。

これはきっと、取り込めない魔石の分も報告しているからだろう。


 これは『自己把握』のスキルの応用で、ステータス欄にある、スキルの説明を見る際に出来ることの一つ。

単語説明というもので分かった事だ。

これは知りたい単語についてのみ簡略的に説明を見れるというもので、その説明は簡略的ではあるものの、何も知らない私にとってはとても有難い。

正直、これを見てると少しゲームのメニューページやヘルプページにみたいに思えてくる。

まぁ、それは置いておいて。

魔石には大きさや属性があり、それぞれによって得られるスキルなどが変わってくるようだ。



 この世界に存在する五大属性と呼ばれている魔力の属性。

無属性、火属性、水属性、風属性、土属性は、等しく全ての生物が必ず一つは体に宿しているという。

私も例外では無いし、魔石にも適用されている。

他にも五大属性以外にも希少属性と呼ばれる氷属性、木属性、雷属性や、そのさらに希少とされる光属性と闇属性がある。

私は五大属性のうち無属性、水属性、風属性、希少属性の氷属性の四属性を宿している。

他の属性とは相性が良くないようで、五大属性のの残りの二属性の魔石に触れても取り込むことは出来なかった。

まぁ、なんで相性が悪いのかなんて簡単に想像はつく。

光属性と闇属性に関しては今のところ何も分かっていない。


 今はかなり数があった魔石の中から手に入れることの出来たスキルを一つづつ確認をしている。

魔石の数に対して得られたスキルはあまり多くない。

ちょうど私のみをすっぽり隠せる空洞が近くにあったのでその中にいる。

確認している途中に襲ってこられたらひとたまりもない。



 今回の戦いで役に立った触手系のスキルは全て弱から中へと上がった。

そんなすぐに上がるものなのかと疑問に思うところだが、カエニビは私が出会った敵の中でも一二を争う程強いだろうから、当然と言えば当然なのだろう。


 さて、無属性の魔石に触れて手に入れた無属性のスキルで、MPを消費して使用するスキル『硬化(弱)』。

このスキルはMPを使用した量の分だけ体の一部を固くすることが出来るスキルだ。

込められるMPの上限は50。

まるでプリンのような柔らかさであろう私の体を、おそらく鉄くらいの硬さまで引き上げることが出来る。

今のところ使い道は見当たらない。

あるとしたら、そこら辺の岩肌を削るくらいか。


 他に取得したのは同じく無属性スキルで、MPを必要としない『斬撃(微弱)』。

衝撃波のような刃を放つことが出来るのだが、威力が物凄く弱くて約1m先までしか放てなかった。

威力の強さは何度放っても同じだった。

五回連続で放つとクールタイムのようなものがあり、十秒間放てなくなる。

さらに、このスキルは水の中では威力が落ちると説明にあり、水から出ないと使い道がない。


 水属性の『水操作(強・改)』というスキルは私の保有していた同系統のスキル、『水流操作』、『水温調節』、『水圧操作』を取り込んでさらに進化したスキル。

今までバラバラだった能力が一つに統合されて、さらに高性能かつ使いやすくなった。


 風属性スキルの『竜巻(弱)』は小さくて細かい竜巻を一つ作り出すことが出来るスキル。

MPを込めれば込めるだけ回転の速さを上げることが出来、込めれるMPの上限は50だ。

しかし、風が無いところでは使用することが出来ない。

持ちうる手立ては多い方がいいから、何とかして水の中でも使えるようにならないかと試行錯誤をしていたら『水操作(強・改)』と組み合わせることが出来た。

それによって作られた技が『渦潮』で、新しいスキルでは無く『水操作』の応用の一つ。


『渦潮』という技が出来たおかげか、『自己把握』で見た『水操作』の説明欄の隣に技一覧というものが出来ていて、そこに『渦潮(中)』というものがあった。

選択するだけで技を出すことが出来るようで、こちらはMPを必要としない。

『竜巻』と組み合わせてみようとしたのだが、やはり風の無い水の中では出来なかった。


 カエニビとの戦いでこれがなければ勝てなかったと言っても過言ではない、無属性スキルの『貫通(中)』。

このスキルは相手が防御系のスキルを持っていても、スキルのカッコの中が上なら攻撃が必ず通るというもの。

同じレベルの場合は使用者の力量が高い方が勝るようだ。



 そういえば、ずっと気にしていなかったのだが、スキルにはレベルに似たようなものがある。

強弱の言葉で七段階に分けられ、一番弱いののから、”微弱”、”弱”、”中”、”強”、”強・改”、”超”、”極”となる。

どのような基準で決められ、上がるのかは『自己把握』の単語説明でも不明。

今のところはスキルをたくさん使用するか、スキルを使って魔物を倒すことで上がると考えている。


 無属性スキルの『有限箱(0/50)』。

このスキルの実態を知った時、なんと素晴らしいスキルなのだろうと心が弾んだ。

このスキルは有限箱という亜空間に様々なものを五十種類までしまう事が出来る。

さらに、しまったものはしまった時の状態のまま。

つまり出来たての料理をしまっても、冷めることも腐ることもないのだ。

なので、私はいつか使えるであろうとそこら辺に魔法石を片っ端からしまい込んだ。

するとスキルは『有限箱(2/50)』に変化した。『水操作』と似たような感じに説明欄の隣に収納一覧というものが出来て、そこには『火の魔法石(4)』、『土の魔法石(12)』と並んで表示された。



 他にもカエニビを倒した後で魔石に触れて手に入れたスキルはあるのだが、それらはまたの機会にする。

ここで確かめるのが難しいのもあるし、先に進んでなるべく安全な場所で確認したいから。











 * ※ * ※ *


 《ステータス》

 名前:ミツキ

 種族:ネックス・クヴァレ

 HP:50/50

 MP:101170~/101170〜(現在増加中)

 無効:猛毒(中)・麻痺(中)

 耐性:物理攻撃(強)・魔法攻撃(中)・魔核攻撃(中)・氷結(中)


 発動中スキル:『自己把握』『触手猛毒(中)』『触手感覚麻痺(中)』『触手運動麻痺(中)』『水操作(強・改)』『HP自動回復(弱)』『MP自動回復(弱)』『視覚拡張(強)』……etc


 保有スキル:『液体作成(弱)』『氷結作成(弱)』『氷結操作(中)』『念話(中)』『情報看破(強)』『硬化(弱)』『斬撃(微弱)』『竜巻(弱)』『貫通(中)』『有限箱(2/50)』……etc


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