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意識覚醒、クラゲになっていました。  作者: 佐藤莉
〜第1章〜溟海帝国
1/29

〜1〜意識覚醒しました。

 一体全体、何が起こったのだろうか……。

ほんの数秒前の私は何をして、何をしようとしていたのだろうか。

おかしい、そこら辺の記憶が酷く曖昧で、まるで頭の中が霧がかってしまったかのように何があったのかを教えてくれない。

微かに思い出したのは平衡感覚が失われる程の激しい揺れと、肌を焼かれる理解出来ない痛みと、肺を焦がされるような熱された空気。

そして、もはや痛みを痛みとして認識する事も出来なくなった胸に何がが突き刺さっている感覚。

本当にかろうじて覚えていたのはそれくらいで、実の所この記憶が正しいのかもどうかすらも曖昧だ。


 取り敢えず、曖昧な事をいつまで考えていても仕方がない。

もとより分かりたくもないのだから。

まずは現状確認、今の私がどうなっているのかを確認しなければ。

あ〜、えっと……これはなんと言ったらいいのだろうか。

さっきまで寝起きのような感覚でいたからか、まだ寝ぼけているのだろうか。

今の私は何も見えない、何も聞こえない、何も匂わない、何も触れている感覚がない。

体が何やら重いし、勝手に上下に揺れていて、自分の意思で動くことが出来ない。


 なんで、どうして、そもそも、などの沢山の?が頭の中をぐるぐると回るが、答えなんて一向に出てくる気配すらない。

こんな意味の分からない状況は、結構な頻度で夢を見る私の夢の中でさえなったことが無い。

……あれ、でもこの体の重さはどこかで体験した事がある気がする。

そうだ、あそこ、プールとか海とか、水の中に入った時に水圧で体が重くなるやつだ。

だとすると、私は水の中にいるということなのだろうか?




 《”世界より伝達”》

 《世界の条件を満たしました》

 《シュヴァハ・クヴァレに進化します》




 …………は?

……………………はぁ!?

まっ待って、何、誰?

一体どこから声がして、え、世界より……何って!?

進化って、え?

待って待って待って、混乱して訳が分からなくなってきた。

よし、ちょっと落ち着こう。

うん、それがいい。

…………フゥ。


 まだ混乱が解けてない気がするけれど、取り敢えず最も理解出来そうな目の前の事を優先しよう。

さっきのどこからか頭の中に響いてきた声。

何一つ感情がこもっていない、まるで機械音声のような無機質な声。

告げた内容は何かを満たして進化した、と。

それと同時に訪れた、私の中の何かを作りかえられているような、ぐちゃぐちゃの気持ち悪い感覚。

分解されて、混ぜられて、こねられて、追加されて、色々なものがぐちゃぐちゃにされて、そうして私は自分がどんなのになっているのかを理解した。


 そう、理解したのはいいのだが、いや、えぇ……。

何となく、何となくで今の私は人間ではなくなったんだよなぁとは思っていたけど、これは、どうしたらいいのだろうか。

いや、そもそもどうやって生きているのだろうか。

これは、例えるならそう、私は所謂”転生もの”と呼ばれるものに巻き込まれてしまったと判断した方がいいのだろうか。

そもそもの問題である、私はいつ死んだんだ、本当に死んだのかという疑問は一体置いておくとして。

よくある転生ものの小説では、どれもこれもなんとなくこうやって生きていけるんだろうなぁって分かるものが多いけど、これは、どうなんだろう。


 こんな、何も出来ず、ただただ水の中を漂うだけの”クラゲ”になるなんて!!

いや、あの無機質な声はクラゲとは言っていなかったはずだから、クラゲの姿をした”何か”なのだろう、きっと。


 ……取り敢えず、今の私がクラゲの”何か”だとすると、もしかしてもなく私の名前が原因だったりしないだろうか。

私の名前は紀藤 澪月(キトウ ミツキ)

私がお腹の中にいると分かった時からずっと考えて授けてくれたという、お母さんからの大切な贈り物。

この澪月という名前の漢字を別の漢字に変換したら海月にすることが出来る。

これはクラゲの和名として知られていて、もし本当にこれが原因だとしたら少々、いや、かなり雑すぎやしないだろうか。


 ……まぁ、なってしまったものはもうどうすることも出来ないか。

もしかしたらこれは私の見ている夢という可能性があるが、こんな意識のはっきりとした夢は想像つかないので、夢ではないと断言しよう。

だとしたらなんなのか。

やはり何らかの形で私が死んで、クラゲの”何か”に生まれ変わったということだろう。

だが、死因が分からない、と言うよりも思い出せないし、記憶にあるかどうかも分からない。


 かろうじて記憶しているのはバスに乗って、自分の座席に座った所まで。……ぁ、少しだけ思い出せてきた。

確か、学校の行事で県外の海に行くことになって、担任の先生と保険の先生が全員バスに乗ったことを確認して……どうなったのだろう。

ここからが何一つ思い出せない。

何となく、何となくだけど、この後に何かが必ずあるはず。

それが私が今の状況に至る鍵になるはずだ。

思い、出さないと。

今まで投稿した話の主人公の性別を変更(知っている方でしたら元に戻す)が無事に終わることが出来ました。

同時に、一部設定の変更及び矛盾の修復も行いました。

長らくお待たせしてしまい申し訳ございません。


変える前のを今まで呼んでくださった方々、評価及びブックマークをしてくださった方々、前の設定で続きを待ってくださった方々、このような事になり申し訳ありません。

今回の事で様々な方々に見捨てられると確信しております。

それでも作者は己の欲望に逆らうことができませんでした。

あのまま続けていると完結できないと思いました。


身勝手な作者で本当に申し訳ございません。

それでもいいよと仰ってくれる方々がいらっしゃるのでしたら、作者にとってこれ以上の喜びはありません。


こんなだめだめな作者が書いている作品ですが、どうか、何卒、本作品をよろしくお願いします。

2025/04/12

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