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どこにいても違和感

作者: n

異動の多い会社員生活だった

左遷じゃない

いつも栄転だった



必要とされて

行く




それでも

馴れ親しんだ場から

引っこ抜かれて

新たな地に行くことは

喜びより寧ろ

いつも戸惑いが優った





私はここにいていいんだろうか

私のいるべきところは本当はどこか違うところなんじゃないか



いつも

どこか

思ってた







パズルのピースのように

ぴたりとはまるような場所を

結局見つけられないまま

退職を決めた


今日書類が届いた

早く返送しないと

今月の受理に間に合わない


とても急な決断だったけど

区切りをつけないといけない

そう思った





自分の中で

たった数年間だった

でも

継続する事が苦手だった自分が

耐えてきたこと

少しは自分を褒めようと思った




いつの間にか器用になってしまっていたのかもしれない

派遣でいくつか働いて

慣れるのは早かった

慣れない事を隠す事に

ポーカーフェイスは得意だった


本当は

弱音を吐きたかったのかも知れない

でも負けたくもなかった


自分に







働くことの意味を

なんかやっと分かった気がする


自分が選ばれるんじゃない

今度は選んでいく


自分が選ぶんだ

そうやって勝ち取ってきた

少なくとも

勝ち取ってきたものはある


もう一度

勝ち取って行こう



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