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混ぜ合わせ 拾弐の巻

もう少しペ-スアップしたいんですが、あくまで思いつきですので、スイマセン。

1.トレイサー


 ベトナム戦争の頃、軍の特殊技能兵の中には「トレイサー」と呼ばれる兵士が居た。

 足跡からその場に居た兵士の人数や移動方向を探るだけでなく、その足跡の兵士一人ひとりの戦闘能力まで計る事が出来た。

 更に凄腕ともなると、森林や平野などで地面の震動を拾っては敵が近付いている事まで察知したともいう。


 若い二人の兵士に上官から下った命令。

 それは失われつつあるこの技能を復活させるために、出来るだけ多くの情報を集める事であった。


「ホントにそんな奴、いるんか!」

「だから、今から会いに行く奴がそれだよ。 と言っても、引退した爺さんだけどな!」

「嘘臭ぇな!」

「だから確かめに行くんだろうが!」

「まあ、そうだな・・・・・・」


 案内するジムの言葉にジョンも納得してハンドルを握り直す。

 目的の家まで後、数百メートルに迫る。

 その時、田舎道のド真ん中で地面に耳を当てて横たわる老人の姿が目に入った。


「おい! ジム、あれもしかして!?」

「どうやらビンゴだ! 幸先良いな」


 二人は車を降りて老人に近付く。

 老人は二人に目を遣ったが、地に伏せたまま身動き一つしない。


「爺さん、あんた、もしかしてマクドウェル元中尉か?」

 ジムの問いに老人は重々しく答える。

「そうだ・・・・・・」

「何してるんだい?」


 少し間があって、ようやく老人は口を開いた。

「時速から考えると、ここから一マイルは先。 車種はシェビーのピックアップ」


 二人とも度肝を抜かれる。

 この老人、一マイル(一,六キロ)も離れた位置に居る車の速度と車種を見極めているのだ。

 老人の言葉は続く。


「若いカップルだ。 女はブロンド」

 

 流石に信用出来ないと思ったジョンが叫ぶ。

「そこまで判る訳無いだろ!」


 だが、老人の言葉は止まらない。

「車の色は赤、ナンバーは○○○F××」


 迷いのない口調に二人とも反論しづらいが、どうしても口に出してしまう。

「間違い無いのか?」

 

 老人はジョンから目を離さず、断言した。


「ああ、間違い無い。 そいつらに轢かれたんだ。 早く救急車を頼む・・・・・・」




2.早起きは


 早起きは三文の得って言うけどね。

 幕末期の三文を今の貨幣価値に直すと約十五円

 寝てたほうがマシだわな!




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