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混ぜ合わせ 弐の巻

ちょっと疲れてるのかなぁ・・・・・・


 在るところにお爺さんとおばあさんが住んでいました。

 お爺さんは山に入って、竹を切っては竹細工で生計を立てていました。


 ある日、眠っているとどこかから声がします。

 夢うつつに聴いた声は、確かにこう言っていた様な気がします。


 『明日は日が差さず暗いでしょう。 もし竹藪で光る竹があれば・・・・』


 其の様な声を耳にしながらも仕事で疲れたお爺さんは、そのまま眠りに就きました。


 翌日、いつもの様に竹藪に向かいますが、なんと昨日夢うつつに聞いた通り竹藪はいつにも増して薄暗く良い竹を見つけることが出来ません。


 と、竹藪の中にぼんやりと光が見えます。

 見てみると、なんと竹が光って居るではありませんか。


 驚きながらも、その竹を(なた)ですっぱりと切り倒しました。

「不思議な竹だ」と思って切り株を見ましたが特に変わったところはありません。

 

 首を傾げていると、もう一つ光る竹があります。

「これは不思議だ!」とお爺さんはその竹も鉈ですっぱりと切り倒します  が、やはり普通の竹です。


 そのようにして、竹が光り、お爺さんが切り倒す。

 と言う事が何度続いたことでしょう。


 疲れ切ったお爺さんは、ふと誰かの視線を感じました。

 振り返ると、其処には・・・・・・・




 懐中電灯を持ったお婆さんが立っていたのでした。


 未だ東北では雪深く餌になる虫も少ない中、二羽の雀が同時に虫を見つけました。

 大きな雀と小さな雀です。

 そうして二羽は、どちらが餌を食べるかでケンカとなります。

 当然ながら大きな雀が勝ちました。

 負けた小さな雀、悔し紛れにこう言います。



「お前なんか、お前なんか、すんずめえ!」



 大きなカタツムリと小さなカタツムリがいました。

 何の拍子か、2匹のカタツムリはケンカになります。

 が、小さい片方は頑丈な殻を作り上げており、大きなもう一匹が幾ら攻撃しても効いている様子がありません。


 小さなカタツムリは、閉じこもったままで遂には大きなカタツムリをやり過ごしてしまいました。


 どうにも出来なかった大きなカタツムリは、悔しくて捨て台詞と共に去っていきます。


「それで、勝ったつむりか!」



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