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番外編10 アメリカンふかし話 つー

眠いです・・・・・・

ってか、番外編の方が多いw

1.親友


 マイク出張から早めに帰って来ると、ベッドルームには妻と親友のジムが裸で寝ていた。

 それを見たマイクは、絶望したように叫ぶ。


「オー・マイ・ガッ! どうしてだジム!  どうしてなんだ!」


 ジムは申し訳なく思い、出来心であった事を詫びようとするが、それより早くマイクはこう言った。


「俺はこの女と結婚しているから仕方ないとして、何でお前までそんな酷い目に!」




2.事故


 アメリカは広く、ハイウェイと呼ばれる基幹道路は日本のような有料の高架道路ばかりを指す訳ではない。

 広々とした草原の中を片側2車線の道が数百マイル(1マイル=1,6km)も続く。


 そんな在る田舎道の交差点で事故が起きた。

 どちらが優先道路という訳でもない道路であるため、互いに車から降りて困った顔をする。

 1人は若い男、もう1人はかなり老齢の紳士だ。

 互いに怪我がないことを喜び合う。


 田舎道でゴロツキに因縁を付けられ撃ち殺されることもある世の中で、事故の相手が此の様な老紳士だった事は不幸中の幸いと、若者はほっとしたが、初めて起こした事故に緊張し、どうにもろれつが回らない。


 携帯電話を使って警察への連絡をようやく済ませた直後には、疲れ切って路肩に座り込んでしまう。

 それを見ていた老紳士が心配そうに声を掛けてくる。


「やはり、何処かぶつけましたかな?」

「いえ、初めての事故でしたので緊張して・・・・・」

 それを聞いた老人は、1、2度頷くと、


「何事にも初めてはあるものです。 まずは落ち着きましょう。

 これは気付け替わりにいつも持ち歩いているものですが」


 そう言って、(ふところ)からスキットル・ボトル(ウィスキー用の小型水筒)を取り出した。

 中にはブランデーらしき液体が入っている事が香りで分かった。


「グッとおやりなさい、落ち着きますよ」

 差し出された、スキットルを受け取り喉に流し込む。

 やはり上質なブランデーだったようで、素晴らしい味に青年は落ち着きを取り戻した。


 と、見ると老人はスキットルのキャップを閉じて胸元にしまい込む。


「あなたは、飲まないのですか?」

 そう尋ねると、老人は落ち着き払ってこう言った。


「私は後で頂きますよ。 警察の事情聴取が済んだらね」




また次回~

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