表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/54

混ぜ合わせ 壱の巻

1.

 昔々、あるところに太郎という貧しい漁師が居ました。

 ある日太郎が海辺を歩いていると、砂浜に子供達が集まっています。


 どうしたのだろうと、のぞいてみると,子供達はよってたかってカメを虐めているのです。

 太郎は可哀想に思って、

「これこれ、カメを虐めてはいけないよ」

 というと、


       (中略)


 そうやってなんだかんだで、無事に亀を助けることが出来ました。

 そこで、太郎は在る話を思い出します。

 丹後の国に伝わる『竜宮城』の話です。

 そこで、亀に話を聞いてみることにしました。


「帰ってきたら、何百年も経っていたというのは御免だが、助けてやったのだから、そういう罠の様な事は抜きで竜宮城に案内してはもらえないだろうか?」


 すると亀は、すこし照れくさそうな顔をして、自分の足を見せました。

「すいません。 私、陸亀でして・・・・・・」



2.

 昔々、在るところにお爺さんが「ポチ」と言う名の犬と一緒に暮らしていました。

 お爺さんは正直者で、いつも人のためになることをして一生懸命真面目に生きています。


 ある日のことです。驚いたことにポチが喋りました。

「お爺さん、長いこと大事にして下さってありがとう御座います。

 実は私は、仏様に使える犬ですが、正直なお爺さんがいると仏様が聞きつけ、

『様子を見て、それが本当ならば冨を与えなさい』と言いつけられて地上に降りてきました」

 と言うではありませんか。


 半信半疑ではありますが、お爺さんはポチが、

「ここ掘れ、ワンワン!」と吠えた場所を掘ると、大判小判などの宝物がザクザクと出てきました。


 これを、隣に住む意地悪で嘘つきな爺さんが見ておりました。

 そして、犬を貸して欲しい、と言ってきたのです。

 ポチが虐められては可哀想だ、と断ったのですが、ポチは

「私は仏の使いですから大丈夫です」

 と言うので、貸し与えることにしました。


 しかし、案の定、借りた直後からポチを棒でひっぱたき、

「さっさと宝を見つけろ!」

 と迫ります。


 ポチは在る場所を指して、ここ掘れワンワン、と吠えました。

 喜んだ意地悪爺さんが幾ら掘っても出て来るのはガラクタだけです。

 怒った意地悪爺さん。

 ポチの尻尾を捕まえると、それを持ってポチをぶんぶんと振り回しました。


 流石のポチも怒って叫びます。


「離さんか、ジジイ! 離さんか、ジジイ!」


後に『離さんか、爺さん!』というお話しとなって伝わっています。



「離さんか、爺さん」→ 花咲爺さん、無理があるか・・・・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ