表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/54

R15的ですが ~在る地方の昔話~

このお話だけR15です。

15歳以下はUターンして下さいな。


下ネタに走ると終わりだとよく言われますが、思い出したので。

なお、完全な地方の昔話ではなく自己流にアレンジしてあります。

鬼の褌を洗う娘、という話を聞いたことがありますでしょうか?

女性はどのような環境でも生きて行けるたくましさがある。

と言う意味のお話ですが、この話は「節操がない」として忌み嫌われ余り聞けなくなったようです。


今回はそれとは違う話ですが、これは自分の貞操を守るために奮闘した女性のお話です。

それでは始まり、始まり、




昔々、在るところに鬼が住んでおり、女性をさらっては手込めにした後に生きたまま食らっていたそうです。

自分が抱いた女を100人食べれば、仙人になれると他の鬼に騙されていたのです。

ただし、この話には決まりがあって「女が自分から抱かれることを認めなくてはいけない」と云う事でした。


勿論、その鬼は「抱かれなければ殺してしまうぞ」と最初は騙してから行為を行い。

捕まった娘が結局は殺されることが広まった後は「抱かれなければ苦しめてから殺すぞ」など、様々な方法で女性に自ら「抱かれます」と言わせていました。


これを知ったある母親、旅に出る自分の娘に2つのお守りを持たせることにしました。

鉄の塊をいくつかと、餅米に砂糖と小豆です。

(砂糖は高級品なんて言わないでね。あくまで昔話ですからw)

さて、旅に出て暫くして残念ながらその母親の娘も鬼に捕まってしまいます。


しかし、お守りはここから力を発揮しました。

鬼が「抱かれねば手足をもいで殺してしまうぞ」と脅すと娘は在る条件を出します。

「私がこれから在る食べ物を作ります、それを食べることが出来たなら素直に抱かれましょう」と。


鬼は笑って快諾しました。

「なんだ、そんな事で良いのか? しかし食べられるものでなくてはならんぞ」


娘が「私も一緒に食べますので大丈夫です」

そう言って作ったのは、おはぎでした。


ただし鬼に出したのは、おはぎの形をした鉄の塊です。

当然かみ切れるはずもなく、鬼の歯はボロボロになってしまいました。

女が1つ食べると鬼も鉄を1つ、2つ食べれば2つと食べ比べになります。

最後に怒った鬼はほとんど歯のない口をモゴモゴとさせそれでも叫びます。

「お前は、何か仕掛けをして自分を騙しているに違いない!」


そこで娘は、

「ああ、すいません。 大事な事を言うのを忘れていました。

 これはこうしてから食べるのです」

と言うと、自分の”お万々”に鉄の団子を突っ込みます。

それから、それを取り出す振りをしておはぎを取り出すと、

「実に柔らかくなりました」と言って、目の前でおはぎをむしゃむしゃと食べ始めました。


そうしてから、

「では、あなたもきちんと食事を口に入れたので、約束通り抱かれましょう」

そう言います。 

真っ青になった鬼に娘が続けて言うには、

「ただし、私の上の口はともかく下の口は、頑丈なもの程好きですので気をつけて下さいね」←意味深w


それを聞いて鬼はすっ飛んで逃げて行きましたが途中で川に嵌り、腹の中の鉄の重みのために終には浮かび上がってこなかったそうです。

                  

「星を追う者たち121話」

唯今、推敲中です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ