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【連載版】転生したら断罪の場でヤジを飛ばして石を投げるモブ平民だった  作者: Vou
第一章 量産型偽聖女編

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第十八話 名もなき断罪4

 貴族令嬢に刺された大司教グレゴールは、膝からゆっくりと崩れ落ち、断罪台の上で倒れた。


 観衆があまりの衝撃に静まりかえった。


「なぜだ……わしは負けたのか……? わしが夢見た……永遠の幸福と平和の世界は……訪れないのか……?」


 グレゴールが息も絶え絶えに呟いた。


「あなたは、あなたが『悪人』だと見抜ける人物がいたのに気づかなかったのね。それは『剣姫』でも『聖女』でもない。あなたがその人を見つけられず、あなたがその人に見つけられてしまったことが、あなたの敗因」


 刺した貴族令嬢が、息絶えようとするグレゴールに告げた。


「くそぉぉぉ!」


 グレゴールの体が痙攣し、そして動きが止まった。



 ……


 …………


「ああああああ!!!」


 俺は絶叫した。

 それとともに、先ほどまで「偽りの聖女」の断罪を支持していたはずの観衆が、大司教の死に大きな歓声を上げた。


 俺は観衆をかき分け、断罪台へ急ぐ。——謝らなければ……。とにかく、あの人に謝らないと。


 観衆の喝采を浴びながらも、あの人は断罪台を降り、こちらに向かってくる。


 その姿を見て、俺の目から涙が溢れてきた。


 観衆に押され、なかなか思うように進めない。だが俺は必死に進む。

 あの人の姿が近づいてくる。そして俺は手を伸ばす。


 その人が俺の手を掴む。痛いほど強く。


「ユウマ!」


 その人は俺の名前を呼ぶ。


「私の名前がわかる……?」


 その人は俺に尋ねる。


 その人の名前は——


()()()()()()様」

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