表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/22

ヒューバードの秘密

叔母様とおじ様と食事をしながらたくさん話をした。


学園を飛び級して卒業したこと

(兄が飛び級しなかったのは、祖父母に呼び戻されたくなかったから)


姉が結婚したこと

(母や姉はなぜか招待しなかった。叔母様は招待されても行かなかったと。何かあったみたいだが、その時の叔母様が怖かったので聞けなかった)


ジェームス様の事があり、兄が叔母様を頼った事

(おじ様は私の手を努力の結晶だと言ってくれたわ)


父が作家活動をしていて、私がここで売り出そうとしていること


ヒューバードを助け、何故か一緒に、イーブンに来たこと



その中で、叔母様はヒューバードのことで、

とんでもない事実をぶっ込んできた!!



「ヒューバード様、あの方はね、アーブン、あなたの国の陛下のお子よ」


えー!!


「うふふ。表情が動いたわ!ジェシカ! 」


そりゃ驚くわよ!


「第3王子殿下の1つ下よ。王妃様が妊娠中に、陛下が欲を我慢できずに、メイドに手を出してしまった結果の子。」


えー!!


「その後に、また王子が産まれて今は4人ね。後継者争いが水面下であるのでしょうね。そんな所にヒューバード様まで加わったら、ねえ・・・」


後ろ盾もないヒューはすぐ消される?

4人の王子はジャマだと思うでしょうね・・・


「母親は王妃様に消されてしまったのよ。お子までなんて可哀相と思ったのが、陛下と父よ」


はぁ? お祖父様が!? そんな感情持っていたの!?


「陛下の命令で、父が赤子のヒューバード様をこの国に連れて来たの。 アーブンの言葉は、習得させるなと言ってね」


もし担ぎ上げられても、自国の言葉を話せない人に任せられないから?


「うふふ、あってるわ。 それに王子としての教育はせず、平民として育てた」


ヒュー・・・あなたもハードな人生ね


「だから、ここと商会、そんなに離れてないのよ。役立たずに育った娘でも、監視くらいはできるだろと言われたわ」


今度会ったら、5発は入れたいわね!!


「ふふ、ありがとう。それにね、こっちだって言うことを聞いてないから大丈夫! 監視もしてないし、報告もしてないわ!たまに元気か商会の前を通るだけよ」


反抗するなんて、やるわね! 叔母様!! 格好いい!!


「父はね、その後、自国に帰ったら宰相を降ろされていたの。王妃様の仕業ね。 陛下もたっぷり絞られたみたい。 そんな時に、ロデリックがあなたを連れて、父を頼ってしまったのよねぇ・・・」


お兄様~! タイミング悪すぎぃ!!


「陛下も何も言えない状態で助けてくれない、仕打ちに納得いかなかった父に、あなた達の存在は丁度良かったのかもしれないわ」


お祖父様の事は今でも怖いし、嫌いだが、

自分達だけがどうしてあんな日々を過ごす事になったかを知れて良かったのかもしれない。


今度、お兄様に聞かせるのが楽しみだ!



数日後、叔母様達から本の感想が届いた。


「とても面白かったわ!犯人の動機や感情が繊細に表現されていて、のめり込んでしまったわ。兄が書いたなんて本当に信じられないわ。現実はあんな人なのにね」


同感だわ。


「本当に面白かったよ。きっと上手くいくと思うし、売り出されたら宣伝するよ」


なら早速、イーブン語で書いてみるわ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ