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ジェシカ・トレバーの日常  作者: ぱんどーる


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13/22

これから

「で、お前はこれからどうしたい? 」


え。


「素直に言えばいい。ルーと一緒がいいのか?」


「・・・うん」



バンっ!!



え?


「ジェシカ! 嬉しい!」


ぎゅうぎゅうにルーに抱きしめられる。

聞いてたの?


「俺の前でイチャつくな!!」


殿下に引き離される

殿下も聞いてたのね・・・


「殿下、色々とお世話になりありがとうございます」


「ああ・・・それでお前が俺のところに来てくれれば、最高だったがな」


「・・・ごめんなさい」


「・・・まぁ、良い。 引き続き翻訳は依頼するからな、頼んだぞ」


「はい」


「なんか、お前、父に似てるな」


え? そう?


「お父さんとは話が合うよ!」


「・・・だろうな。 いいのか?ジェシカ」


好きだけど、皆の前で言うのは恥ずかしいわ


「ジェシカ! そこは大好きと叫んで!!」


「お前は少し黙ってろ!」


殿下が叩いたわ!

痛そうに頭を押さえてるけど、ルーったら大げさね、ふふ


「あー、ジェシカ、本当に笑えるようになったんだな。俺も頑張ったのにな。それがこいつのおかげっていうのはイラつく」


またルーを小突く


「殿下、話を進めましょう」


「ああ。 そうだな。今はヒューバードにアーバン語を習得させてる」


そうなの?


「うん、聞き取れてはいたけどね、話すのが苦手」


「今回の親子鑑定魔道具の件で叙爵させる予定だ」


え。


「母も引っ込んだし、お前達の祖父もお前達から距離をとらせる。この眼鏡があればアーバンでもやっていけるだろう」


え、いいの? ルーは? ルーを見上げる


「僕はジェシカと一緒ならどこでもいいよ! アーバンでもお父さんの本を広めなくちゃね!」


笑顔で返事を返す


「こちらからはそのくらいだ。 後はお前達の家族をどうするかだな。そこは父君とロデリックとよく話しあえ」


兄に視線を向けると頷いたので、殿下に「わかりました」と伝える


「私達は、これで帰る。 思いのほか長居をしてしまったからな。 ヒューバード、いやこれからはルーファスか、お前は商会の引き継ぎが完了次第、アーバンに来い。商会と領地の場所を陛下が今決めている。」


「うん、わかった」


「ジェシカも、荷物をまとめ、叔母君達の別れをすませてたら帰ってこい」


「はい」


「じゃ、私達は行くぞ」


「ありがとうごいました」


殿下にお礼を言い、兄にハグをする


「お兄様、気をつけて」

「ふ。ああ、お前もな」


耳元でコソッと

「殿下にもしてやれ、だいぶ助けられたからな」


ふふ、わかったわ。

兄から離れ、殿下をハグする


「本当にありがとうございました」

「っ!!」


ガバっと抱きしめられる


「ルーファスがイヤになったらいつでも来いよ?」

「ふふ、はい」


「了承しちゃダメだよ!! 早く離れて!!」



ふふ、本当にありがとう。





「ジェシカが居なくなるのはさみしいわ。 困ったらいつでも呼んでね!」


ぎゅうぎゅうに抱きしめられる


「はい、叔母様。 ありがとうございました! 今度はぜひ、おじ様とアーバンに来て!」


「ええ、もちろんよ」


「おじ様、長々とお世話になり本当にありがとうございました! いつでも来てくださいね」


おじ様ともハグをする


「ああ。寂しくなるよ。 落ち着いた頃に必ず行くよ!」


「はい、お待ちしてます」


今までハグも家族とさえしてこなかったけど、今では普通にお兄様ともできるようになった。


泣けるようになった、笑えるようになった。


叔母様とおじ様が家族を教えてくれた。


本当にありがとう。



「行ってきます」

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