表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/91

マルクの兄弟

「そうか、どこも同じか‥‥‥そう言えば。マイキーだっけ? お前の所の長男」


「マイキーがどうした?」


「軍をキャメルの所へ移動させて応援に出る。マイキーも来るようだが‥‥‥これは俺の勘だが。罠かも知れん。ウェンベリン家が集まって来ている。ライザは相変わらずキャメルと一緒だろう? そこでお前マルクまで来たら一家勢ぞろいだ。恨みを持つ奴のいい標的になる」


 その言葉は俺達を心配してくれているのが分かる。リックは言う。


「俺もそっちへ向かうよ。これでもドクターのライセンスはあるんだ、力になれる」


「いいのか? お前まで来て」


「眷属は数人連れて行くだけだ。目立たないようにする」


「そうか。向こうに着いたら俺の彼女を紹介するよ。今、現場で頑張ってくれている」


「楽しみにしているよ」


 リックは嬉しそうに言って電話を切る。


 兄弟揃うのも、どれ位ぶりだろう。有紀に紹介しよう。説明する手間が省ける。皆驚くだろうか? 

人間の彼女がいるなんて。


 それにしても‥‥‥キャメル兄の所に援軍を出すなんて、いくら国連軍を率いているマイキー兄でもなあ。それに多国籍軍は、実際はキャメル兄がトップだ。国連を動かす程の力を持つ俺達ってどうなんだ? それに対抗する教会の奴もそれなりって事なんだろう。さあ、鬼が出るか蛇がでるか。楽しみにするとしよう。信長も戦の前はよくそう言っていたっけ。


 ジェットは空港に着いた。


 そこにはキャメル兄の軍隊の迎えが来ていた。きっとキャメルの眷属かライザの眷属なのだろう。その身から血の匂いがプンプンとする、こいつ等はきっと何人も敵を吸血して殺しているんだろう。


「お前らが案内してくれるのか?」


「キャメル様からお迎えに行くようにと言われています! お会い出来て光栄です。マイキー様もお待ちですよ。今からご案内します」


「そうか。任せるよ。頼む」


 俺達は軍隊に囲まれるように移動する。まるで捕虜のようだな。軍のジープに乗って進む。




 しばらくすると紛争地域とは思えない立派な建物に案内される。そこには兄達が居た。


「久しぶりだな! マルク! お前も眷属をやっと持ったか」

 

 和也をチラっと見てそう言われた。和也は手を胸に当てて軽く会釈をする。俺は、


「元は母マリーの眷属だった者だ。今は、優秀な俺の補佐だよ」

 そう言って兄達に紹介をする。


「初めまして。マルクス様の眷属をさせて頂いております。お二人にお会い出来て光栄です」

 会釈したまま和也は言う。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] さてさて、始祖兄弟が集まりましたね。ここで一気に物語が動くのでしょうか。 油断していると有紀先生が何がしそうな気もします。(笑)
[一言] メンバー集結ですね。
[一言] キャメル兄しゅごい( ˘ω˘ )
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ