表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/91

空港で

「これも、和也の眷属がさせたのか? 俺は普通で良かったんだがなあ」

 ちょっとつまらなさそうに言ってみた。


「そう言わずに。目的地までゆっくりして行って下さい」


 あっという間に大阪に着いた。


「マルクス様。着きましたよ」

 和也に起こされた。眠っていたのか、何だかもったい気がする。折角の景色が見れなかった。


「車で空港まで送ります。こちらへ」

 そう言って俺の先を歩いて行く。黒塗りの高そうな車がある。アレに乗るんだよな。周りの視線が気になる。そりゃあそうだよな。誰が乗るのか気になるよなあ。俺は周囲の視線の中を歩く。


「普通の車で良かったんだがな」

 俺が小声で言うと


「普通のタクシーですよ。それに名古屋では黄金色のタクシーが走っていると言いますしね」

 知らなかった! この前名古屋に来た時、それに乗りたかった! 俺の顔を見て和也が笑う。


「機会があったら乗ってみたいものですね」

「そ、そうだな」

 こいつならやりそうだ‥‥‥。


 空港に着いてロビーを歩く。そこで和也が狙われた。俺は狙った相手を組合く。


「お前は誰だ! 何故こんな事をする!」


 その男は俺を睨み言う。


「ヴァンパイアの化け者め! あんたも奴と同じか!」


 どうやら俺の正体はバレてはいない様だな。俺はさらに力を入れて男に聞く。


「誰に言われた」


「くぁあー!」


 男は悲鳴を挙げる。その声に警備員が飛んでくる。


「何をしている!」


「こいつが連れを襲おうとしたのを、止めただけだが?」


  手に持っていただろう刃物が落ちていた。それを見て警備員も納得する。


「それは大変失礼しました! お怪我は有りませんか?」


「大丈夫ですよ。和也も大丈夫か?」


「はい。マルクス様のお陰です」


  こいつ。分っていたな。まあ和也は置いといてこいつだな。俺は力を使ってその男に言わせる。


「誰に言われた!」


 すると急にグッタリする男。聞かれる前に消されたか。後は警備員に任せよう。和也も察したのか立ち上がり、俺の前を歩き出した。


「こちらです」


 検疫を通過して空港内のロビーに入ってサロンに入る。もちろんVIP席だ。


「和也。どうしてお前がヴァンパイアだとバレたんだ? 俺の事はバレていないようだが」


「ちょっとね。餌場を広げようとしたら、相手がハンターだった。って事ですよ」


「和也は男からも吸血するのか?」


「そうですよ。人間は私達の餌です。基本女性が好みなのですが。男でもイケメンは好きですよ。最近は女の子より可愛い男の子も増えていますしね」


にっこりと笑って言う。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 黄金色のタクシーってあるのですね! 是非マルクス氏に乗ってもらいたかった(^^) 金のシャチホコのイメージですかね。
2021/08/26 22:38 退会済み
管理
[一言] >最近は女の子より可愛い男の子も増えていますしね 確かに( ˘ω˘ )
[一言] 和也、ストライクゾーン広いですねー。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ