お:お伽話が綴ったお話
私がイヴなら あなたはアリス
さながら鏡合せの 非現実
加えて 愚かな夢物語と言えるでしょう
時折聞こえてくるのは 翼をもがれた
紅い瞳の 天使の叫び声
深い森の奥で ひっそりと
朽ち逝く身体を待つのです
さぁさぁ、 始まりますは 少しばかり糸のほつれた夢?
それとも、 歯車のさびついた お伽の語り?
非のつくような 昔の現実
考えてはみませんか?
妄想と 架空と 嘘と 偽りと
現実と 真実と 本当と 現状と
多くの「善」と「悪」とが織り成しますは
一つの物語にございまして...
私がアリスなら あなたはイヴ
さながら苦しまぎれの 非対象
引くならば 冷めきってしまった嘘物語なのでしょう
常日頃から見えるのは 白に染まった
異端の悪魔の 泪の跡
浅い海の浜で こっそりと
生まれ変わる時を知るのです
さぁさぁ、 終わりますは たいへん線の絡んだ夢?
それとも、 ネジの外れてしまった お伽の語り?
不のつくような 先の安定
考えてはくださいません?
今と 現在と 昔と 過去と
先と 未來と 無と 有と
少ない「時」と「流」とが織り成しますは
無数の物語にございまして...
しかしてこの物語、
私がイヴで あなたがイヴで
あなたがアリスで 私がアリスでなければ
成り立たず...
このような話に 「君」という名は 少々不釣り合いかと...
......いいえ、
糸がほつれ、 線が絡み、
今を失い、 先を見つめ...、
サビついてしまった 歯車とネジはきっと
君にピッタリなのでしょう!
私がイヴで 君がアダムなら あなたはアリス
さながら散らばる 無責任
そのままならば 誰もが認めぬ...終焉?かと......
嫌なまでに感じますは 命を落した
卑しい人の 心の温度
天と地との 狭間の谷で
人形<ヒト>を見つけるのでございます
さぁさぁ、 物語に幕をたらしますは 神<ヒト>?
それとも、 人形<ヒト>でございましょうか?
何も付かない 世界ならば
ただのお話?
天と 地と 空と 土と
風と 音と 水と 炎と
闇と 光と......
無限なまでの「現象」が存在しますは
この世界でごさいまして...
ここに、
アベルとカイン
ウサギとトケイが入りますと
これまた、 夢物語は
絡まり絡んで 創られていくのです
しかして、
名も無い「誰か」が 現れますと
このお伽話の線は
ほぐれほぐされ ピンと張ってしまうのです
イヴと アリスと アダムと アベルと ウサギと カインと トケイと...
そして...「誰か」
あなたが書き上げます、 お伽の語りには
いったいナニが 主をつとめ
いったいドレが 物語を紡ぐのでございましょう?
イヴ アリス アダム アベル ウサギ カイン トケイ ダレカ...
テンシ アクマ ヒト...
モウソウ カクウ ウソ イツワリ ゲンジツ シンジツ ホントウ ゲンジョウ...
イマ ゲンザイ ムカシ カコ サキ ミライ ム ユウ...
テン チ ソラ ツチ カゼ オト ミズ ホノオ ヤミ ヒカリ......
全ては絡まり絡んで ほつれ
ほぐれほぐされ 解けていく
所詮は
誰が為に創られた
「オトギ」
なのでございます...




