第8話 異世界で迎える朝
書き忘れてましたが、この世界では竜→ワイバーン、龍→ドラゴンという感じで分けさせてもらってます。
「……と、今はこんな所でしょうか。セナさん、また困ったことや気になったことがありましたら、些細なことでもご連絡ください」
そんな軽い感じで神様に電話していいのだろうか…………本人がこう言ってるし、いっか。
「ありがとうございます、神様。あ、あと今更なんですけど、敬語じゃなくて大丈夫ですよ?私、別に憑依させられたことに対して怒っていませんし、寧ろこれからこの世界を楽しもうと思っているので!」
神様に敬語使われると、何となく落ち着かないしね。
「……分かったよ。でも、困ったことがあったらなんでも言ってね?」
「はい、分かりました」
「じゃあ、頑張ってねセナ」
─── そう言って神様は電話を切った。
ふぅ、取り敢えず今すぐやらなきゃいけないことは特になさそうね。ゲームやアニメみたいに、いきなり、「魔王を倒して世界を救うのじゃ」って言われたらどうしようかと思ってたけど、そっか、自由にしていいのか…。
「ふふっ♪何しよっかな〜」
ふっふっふっ、今まで仕事のせいで自由に遊べなかったぶん、沢山やりたいことやるぞー!…………とはいえ、もう暗いし明日どうするか決めよう。
◇◆◇
「ふぁ〜……ここどこだっけ?」
あれー、もしかして酔っ払って外で寝ちゃった?…………あっ!そうだ、神龍になったんだった!完全に寝ぼけてたわー。
「それにしても……」
『ぐぅー』
お腹すいたなぁー。昨日神様と電話したあと、疲れてご飯食べずに寝ちゃったんだよねー。スキルのおかげで好きな物出せるけど、せっかくだしなんか作って食べたいなぁー。何にしよう……。
「……そうだ!ホットサンド作ってみよう!」
そう、ホットサンド!友達が美味しいから作ってみなよっておすすめしてくれてたけど、忙しくてホットサンドメーカー買えなくて結局食べずじまいだったのよね。せっかく時間あるし、ホットサンドメーカー自体はネット通販でよく見てたからスキルで作れるはず!
「そうと決まれば、ホットサンド作るぞー!」
更新ペースだいぶのんびりですが、読んでくださりありがとうございます(*´ ꒳ `*)