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第7話 仕事内容について話をしてもらいました


「まず、今私達がいるのはリルフィーナ王国と言う場所です。多種族国家で比較的平和な国ですね。あっ、でもその姿のまま人前に出てはいけませんよ?多種族国家といえど、ドラゴンなんて幻の存在のようなものですし、いるとしても従魔契約されている騎竜用ワイバーンぐらいなので…」


なるほど、じゃあもし街に行く時は人に化けるアイテムを作ってからじゃないといけないか。


「それからスキルと元の名前については分かっているとは思いますが、なるべく知られないようにしてください」


ん?スキルのことは分かるけど、名前はなんでダメなんだろう?


「それは呪いや強引な主従契約から守るためです」


おぉう、心の声がよまれてる……。まぁ、神様だしできても不思議じゃないか。


「何らかのアクシデントによってあなたが神龍であるとバレた場合、必ず取り込もうとする国が出てくるでしょう。そのときに名前がバレていると危険です。スキルでそれを防ぐアイテムを作ることもかのうでしょうが、アイテムが使えなかったときの防波堤として名前は隠しておいて、偽名を使ってください。神龍は外界にあまり干渉できない私の代わりに世界を管理するという役割があります。なので今度こそ、絶対に乗っ取られないように念には念を入れておかなければいけないんです」


偽名…………セナとかでいいかな?


「大丈夫です」


じゃあ、これからはセナって名乗ることにしよう。それにしても、今しれっと神様が大事なことを言ったような?


「大事なこと、ですか?…………あぁ!『今度こそ、絶対に乗っ取られないように』のところですね。はい。実は少し前に、何者かに神龍を乗っ取られかけたのです……」


え?こんな便利なスキルがあるのに乗っ取られかけたの?私、結構危ないんじゃ…


「いえ、今神龍にはセナさんの魂がちゃんと入っているので大丈夫です。前の神龍は管理上、魂は入れていなかったのです。一から作ると魂が不安定ですし、この世界の魂だと名前が分からなくても、禁術の類いを使えば強引に主従契約などができてしまうので。そこで白羽の矢がたったのが、セナさんなのです」


なんか分かんないけど、神様選ばれて憑依させられたなら何とかなるような気がしなくもない。うーん、まぁスキルを上手く使って頑張るか。


「そう言っていただけると、こちらとしてもありがたいです。神龍による世界の管理の仕方は至って単純で、魔物が力を持ちすぎたり、国が暴走したりしないようにしてください。それ以外は自由に過ごしてもらって構いません。冒険者として過ごすもよし!スローライフをおくるもよしです」


……魔物は何とかなるかもしれないけど、国の暴走はとめるのがたいへんそうだなぁ。できれば、暴走しないでくれ、国よ!



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