第1話 目が覚めたらドラゴンになっていたんですけど……
グダグダですが、よろしくお願いしますm(_ _)m
「…………どうしてこうなった」
そう言ってしまうのも無理はないと思うんだよね。
私は湖の前に呆然と立ち尽くしていた。なぜなら目の前の光景を受け入れることが出来なかったから。だって目が覚めたらこうなっていたんだもの。
「……どう見ても私、ドラゴンになってるよね…」
ドラゴンになっていたのである。うん、意味わからん。ほんのちょっとだけ、ほんとにすこーしだけ仕事中に眠くなって意識が飛んで、ハッと気がついたら湖が目の前に広がってた。最初、ドラゴンに気がついた時は凄く焦ったけどよくよく見てみたら自分の動きに合わせて湖に反射しているドラゴンも動いてたから、すぐに自分がドラゴンになってたんだと理解した。でも、案外悲しさとか郷愁とかは湧いてこなかったんだよね。
「……最近ずっと忙しくて旅行も行けてなかったし、異世界転生って憧れてたんだよねー」
何となくこれが夢じゃないって分かるから、もういっその事楽しもうかなって思えてきた。見渡す限り、建物は無くて森と草原と湖が見えるだけ。
「うーん、本当は人が居たら話を聞きたかったんだけど居なさそうだし、なんなら私今ドラゴンだしなぁ」
この世界でのドラゴンの扱いってどうなってるのか分からない以上、下手に人前に出たら騒ぎになっちゃうからね。もし討伐とかの対象だった場合、為す術無しだからね。そこは慎重に進めていくとしよう。