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なくした魚

作者: 鬼桜

この手にかき集められた砂は

いずれ無くなっていく

それが僕等のため池で

なくしたものをまた

広い集めていく

足りなくなった器を

補ってゆくんだ


食べかけのアイスは

とても多く見えたんだ

いつか食べ終えたら

なんとも虚しい気持ちが

これが物足りなさなんだな

人生(ひと)の深さは次第に定まっていく


例えば賞金(おかね)を貰えたら

例えば宝石(たから)を拾ったら

そんな()()では満足(みた)されない

僕等の目印(行く先)はただひとつ

(カルマ)だね (カルマ)だね (カルマ)な存在なんだよね!


崩れかけの水晶を拾った

その奥に潜めた輝きは

僕にとっては何よりも綺麗に見えていた

隣の友に見せたなら

そんな襤褸(ぼろ)に価値などない

とたんに水晶は崩れ落ちきった


価値観(目線)の違う者と出会うとして

決して相容れない敵と出会うとして

僕等は認め会えるだろうか

ひとつのごとに拘りすぎるから

消えてくね 消えてくね 僕らの中身が消えてゆく?


知り合いと登山をしてきた

先輩は頂上を目指し

後輩はその上を目指し

僕はここら辺でと妥協していた

聞き入れる者などいない

同調するように登頂(のぼ)っていった


世界で二番目の美酒を造った

三万人(おおぜい)の中の五十位だ

妥協点なんかではない十分大した結果ではないか

だがバカにする権利などない

知った風な口で罵るな!

無理するな それは凄い 単純だろうがゆってくれ!!


僕が手にした200、300

無茶をいうなよ4000、60000

たかが二百倍(すうばい)、されど三百倍(でかい)

数の暴力で押し潰して来るな

こちとら現状維持で厭わない

できるなら! どうせなら! いっそ押し潰してくれぇ!!!


嗚呼....底知れぬ海を悠々と泳ぐ盲目の魚になりたい

詩とは何かを理解していない!

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