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不意に……

作者: ブルータスの雨宿り

詩・短編を書いてみました

気に入っていただけるか分かりませんが

一生懸命に書いてみました(^_^)

1000文字以内で書いてあります

物語の断片や本の1ページのようなモノだと思いながら

暇なときにでも読んで

楽しんで頂けると幸いです(^_^)

好きな人に彼女がいる。


そんな事を楽しいショッピングの最中に知ってしまったら

心の中身をかき回したような感覚になるはずだと思うの


そうなったら誰だって

「学校に行きたくない」や「部活に行きたくない」とか「友達からのメールに返信したくない」となるはずよ

だって

あの状況でそんなことに気持ちを向けることなんて出来ないもの


だから

私は沈む気持ちをどこかに消したくて

この石階段に腰掛けながら空を見ているの


あぁ…。

今日の青空はとても良いわ。



私の感情を邪魔するようなものが無く澄んでいるおかげで

自分の心が痛むだけの不戦敗の言い訳を考えられる


あぁ〜あ。

ずっと好きだったのになぁ…。


正直

フラれることは予想していた

だって

この想いは私が勝手に

彼の優しさや強さや笑顔によって気づいたモノで

彼に気づかれない事だってありえるのだから


でも

目の前で予想していたことが起きちゃうと

どれだけ心の準備をしても無理


あぁ…。

なんでこんなに青空を見上げたくなるんだろう。

僅かな屈折もないまま頭の中に入るような

あんな空を見たところで何も変わらないというのに…。


ニャ〜オ


ん?

何によぉ…。

子猫ちゃんも私をからかいに来たの?

ちょっと…。

身体を擦り付けないでよ…。


ニャオ


もしかして

私を慰めてるの?

そう思ったら少し嬉しいな


おかげで頑丈な何かが胸を縛って絞めつけられてるような感覚が

少しまぎれたような気がする


いや…。

紛れてくれないと困る。

そう思わない?

子猫ちゃん。


……ニャ!


あぁ…。

どっか行っちゃった…。

仕方ないか

こんな拗ねているヤツなんか

相手にしたくないわよね。


あぁ…。

この想いをあの青空に投げ込めたら良いのにね…。


私は空を見上げる

そこには何もなくて

でも

綺麗な青い紙のようで……

少しだけ泣いていようと思った

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